年金の繰下げ支給が70歳から75歳に変更されるみたいです。需要はなさそうですが。【年金】 - Happy old age(幸せな老後)
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年金の繰下げ支給が70歳から75歳に変更されるみたいです。需要はなさそうですが。【年金】

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記事を読んでいただきありがとうございます。はっぴー@happyoldage0です。

前回は、国民年金を真面目に支払っている人間がバカを見るのかに関して記載しましたが、今回は、年金の繰下げ支給が70歳から75歳に変更されると言う記事に関して記載します。


 ◆◆◆ 前回の記事 ◆◆◆ 





年金支給の繰下げ支給が変更される



Q:繰下げ支給に関して、何が変更されるのか
A:受給の繰下げが70歳から75歳まで延長できます


年金改正法案が、2020/4/14に審議入りしています。

その中で、年金制度の機能強化で一部法案を改定しています。

年金受給開始時期が現在は60歳から70歳となっている年金の受給開始時期の選択を60歳から75歳に拡大する内容が含まれています。

今回は、70歳から75歳に変更される内容(繰下げ支給の期限延長)に関して記載しています。




繰下げ支給の年齢が75歳になるメリットは



Q:70歳から75歳に延長されるメリット何か
A:将来受給できる年金額が増額されます


年金の繰下げ支給に関しては、本来65歳から受給できる年金をに関して、受給開始年齢を70歳まで延長し将来受給できる年金を増額すると言うものでした。

増額率は、42%と驚異の数値を示しています。

65歳から年金を16万円受給できる人が、70歳まで延長した場合、16万円に1.42を乗算した、227,200円を受給することができます。

その為、75歳まで延長した場合、16万円に1.84を乗算した、294,400を75歳から受給することができます。

年金の繰下げ支給に関しては、増額幅から見ると下記の通り増額されお得となります。

【繰下げ】
 ・70歳:  67,200円の増額 
 ・75歳:134,400円の増額




繰下げ支給の年齢が75歳になるデメリット



Q:70歳から75歳に延長されるデメリットは?
A:定年が60歳。延長出来て65歳の時代に70歳、75歳と言われても現実味がない。健康寿命は、男性:72.14歳、女性は、74.79歳。


65歳以上の就職先をどうするか



会社員の定年は、60歳です。

高年齢雇用継続給付を利用し65歳まで働いても、65歳以上の就職先をどうするか検討する必要があります。

そもそも、厚生年金の方は、それなりに受給できます。

また、退職金も受給しますので、そこまで働かなければいけないかは疑問が生じます。

今回、公務員の方はどう思われたのかは聞いてみたいですが、公務員の定年を60歳から65歳までに変更する法案の採決が見送られています。

その為、公務員の方は空白の5年間をどうするのかを考えなければいけなくなりました。

私は公務員ではないのでどうでもいいのですが、実際やっていられないと感じる方はいらっしゃるのではないでしょうか。

本法案が見送られたことにより、繰下げ支給などする人もいなくなると思います。

今回の政府は、定年を60歳から65歳、70歳に変更していきたかったのでないかと思います。

しかし、野党さんやマスコミさんなどが騒ぎ立て採決が見送りになりましたので、是非、公務員の方の空白の5年間に関して、生活を保障してあげていただきたいものです。

是非、責任を取っていただきたいです。


健康でなければお金が沢山あっても意味がない



健康的な生活とは_001

上記の図を見て下さい。

年金受給開始を75歳に変更した場合、男性、女性ともに日常生活に支障がある状態に陥る可能性が高いのです。

この状態で、年金受給開始時期を75歳からに変更したいと言うつわものがいるのでしょうか?全く疑問です。

年金受給を70歳に変更した場合、81歳で65歳から受給できる年金総額と同じになります。
75歳に変更した場合は、86歳です。

男性の平均寿命だけで言えば、亡くなっています

女性に関しても、あと数年で亡くなってしまいます

平均寿命はこれから上昇していくのかもしれませんが、そんなことを期待して実施しますか?
まったくもって意味が分かりません。




繰下げ支給の利用率は



Q:現行の繰下げ支給の利用率は?
A:国民年金:1.3%、厚生年金:0.7%


上記でも記載しましたが、現在の繰下げ支給の利用率は、下記の通り非常に低い状態です。

国民年金受給者:1.3%
・厚生年金受給者:0.7%

このような状況で、本制度を行う必要性が全く感じられません。

そもそも、自営業などの国民年金受給者が74歳まで本格的に働き、75歳から年金を受給すると言う話ならば分かりますが、厚生年金受給者に関して言えば、定年は65歳です。

70歳までと言うことになっても、どこで働くと言うこともありますし、それを、75歳までにすることも意味が分かりません。

また、会社員でしたら退職金も受給は可能です。

その状態で、65歳以上も働いて、年金受給額を増やそうと言う方はあまりいないのではないでしょうか。

過去のブログ記事でも記載していますが、旦那さんが会社員で奥さんが専業主婦の方は、旦那さんの年金支給と貯蓄で余裕がある場合、奥さんの年金を繰下げ支給することにより、将来の年金受給額を増額すると言うことはお勧めします。


 ◆◆◆ 関連記事 ◆◆◆ 



最後に:繰下げ支給を70歳から75歳への変更に関して



皆さんどう思いましたか?

正直、今回の年金受給時期の延長に関して、正直まったく理解がわからない状態です。

そもそも、70歳ですら理解できていないのに75歳に変更する理由が不明です。

繰下げ支給の利用率も振るわない状態にもかかわらず、70歳から75歳に延長する理由は全く分かりません。

将来的に、年金受給開始時期を65歳から70歳、70歳から75歳にしたいと言うあからさまな考えがにじみ出ているのが気に入りません。

少子化で若者がいなくなって困るのはわかりますが、財源の確保が難しいので、制度を変えてしまえと言うことには、納得がいきません。

高い厚生年金を納めていますので、ある程度は、幸せな老後生活が送れるような年金制度にしてほしいものです。

しかし、公務員の方の定年延長に関する法案が見送りになりましたが、野党の皆さんはどう思っているのでしょうか。

全く不思議です。

公務員の方たちの票が貰えなくなっちゃうような気がしますが。。。


 ◆◆◆ 関連記事 ◆◆◆ 

皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。




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記事:はっぴー@happyoldage
趣味で始めたFPの資格取得からブログを書き始めました。
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管理者:はっぴー@happyoldage0

老後をどう楽しく過ごせるのか?を考えていた時にFPの資格を目指し、現在は、2級FP技能士を取得しています。

取得した資格を生かせないかと考え始めたのが当ブログになります。記事を書くほど、このまま老後を迎えて問題ないのかと心配してしまいます。老後の資産運用は、若いうちからコツコツと複利効果で資産運用をしていくことがお勧めです。老後はまだ先と考えず、準備を始めませんか?

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