今回の記事は、
年金の納税は馬鹿を見る?マスコミが報道しない年金運用の実績
に関する記事になります。
記事の内容は、テレビなどの報道で年金の運用方法が適切に報道されていない為、年金を納税するのが馬鹿らしくなると言う記事になります。
私たちが徴収されている年金に関する報道になりますが、
・収めた年金で株式投資(博打)を行い、莫大な損を出している
・少子化の為、徴収する社会保険料が減少する為、将来年金が受給できない
・高齢化が進み、年金支出が増え年金の財源が底をつく
などの報道を鵜呑みにし、年金を払うのが馬鹿らしいから払わないと言う方がいるのも事実ではないかと思います。
それでは、本当にマスコミが報道しているように、将来年金を受取れないかどうかに関して記載していきたいと思います。
詳細は以下に記載します。
以下目次です。
前回までの記事は、
専業主婦の年金制度:第三号被保険者。メリットとデメリット【年金】
に関して記載しました。
記事の内容は、専業主婦である第三号被保険者の方に対する年金制度に関するメリットとデメリットを記載しています。
専業主婦の方のメリットで一番よく言われていることは、年金などの社会保険料の負担がないと言うことになります。
しかし、社会保険料の負担ゼロ以外にも、
・障害年金や遺族年金
・離婚時の年金分割
・家族手当の意味合いが強い加給年金制度
などがあり、第一号被保険者(自営業やフリーランスの方)の方よりもメリットはあります。
しかし、メリットの多い専業主婦でも、老後の年金は、老齢基礎年金のみで非常に心持ない状況は否めません。
また、第一号被保険者(自営業やフリーランスの方)の方に比べると、「国民年金基金」か「付加年金」の加入もできない為、将来の年金受給額を増やすことは難しいです。
その為、専業主婦の方の年金額をどう増額できるかに関して記載した記事になります。
記事の内容に興味を持たれましたら下記の記事を確認してみて下さい。
また、前回までの記事も気になるものがあれば、こちらもよろしくお願いします。
前回の記事
年金で元は取れるの?
それでは、まず、良く聞く疑問として
「年金で元が取れないのではないのか」「元が取れない年金ならば自分で運用する」と言う話を聞きます。
本当に、年金で元は取れないのかに関して記載しています。
厚生年金は、所得の額によって金額も違いますので今回の対象を国民年金で記載していきます。
Q:国民年金で元は取れるのか?
A:どれくらい長生きするかで結果は違いますが、11年以上、老齢基礎年金を受給できれば元は取れる計算になります。
それでは、簡単にどのような計算になるのかと言うと
令和2年での国民年金で算出します。
【納める年金額】
月額の納税額が16,540円なので、年間で言うと198,480円を納めます。
これを20歳~60歳まで収めた場合、40年間で7,939,200円の金額になります。
【受給できる年金額】
65歳から82歳(男性の平均寿命)までの間に老齢基礎年金を受給した場合で記載します。
月額:65,141円 年間:781,692円を受領できます。
65歳から82歳の期間ですので、18年間で受給できる計算で考えます。
上記の期間で受給できる年金額は、14,070,456円となり、納める年金額の1.8倍を受給することが可能です。
なので、元が取れるかと言えば、長生きをすればするほど元が取れることになります。
また、自分で運用すると言う方に聞きますが、こんな運用益を出せますか?
正直、冷静に考えるべきではないでしょうか。
年金での運用方法に問題がある?
まず、先月の報道内容を覚えていますか?
7月:報道された年金運用報道
2019年度の年金運用の赤字額が8兆円越え。
特に1月~3月は、マイナス17兆7072億円と言う金額が大々的に報道されていました。
年金の運用は、株式投資を行っている関係上、3月に発生したコロナショックでの大暴落をもろに食らったための金額になっています。
2019年度の年金運用に関しての記事は、過去にも記載をしていますので記事を確認してみて下さい。
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今回の件は、赤字額がとんでもない金額であったため、連日連夜の報道で、街角インタビューやコメンテータの方が、けしからんと騒いでいるのをテレビでよく見ました。
また、一部の政治家の方も国民の年金を博打で17兆円も焦げ付かせ責任を取るべきだと言うような報道もありました。
金額だけを聞けば、マイナス17兆7072億円との金額の為、びっくりする金額ではあります。
しかし、2001年の運用開始以降の運用累積を考えれば、マイナス17兆円となりましたが、まだ、57兆円もの利益が出ている状態です。
要するに、今回のコロナショックの衝撃を受けても元本割れを起こしてもおらず、運用利益も57兆円と言う事実です。
このことを報道せずに、マイナス17兆円だのマイナス8兆円だのと騒ぎ立て実際の運用に問題が出ていないことが報道されていないのです。
今回の報道で騒ぎ立てていた方たちを見ると、「投資とは」と言うことが理解されていないのかな?と思う報道でした。
8月:報道された年金運用報道
続いて、8月に2020年4月~6月の年金運用実績の速報がGPIFから発表されました。
この報道ですが、皆さんご存知ですか?
前回(7月)あれほど、注目を浴びていたはずの年金運用の報道ですが、今回(8月)の速報値に関しては、まったくと言っていいほど報道されていないのです。
私もスマホアプリのSmartNewsで海外の報道機関が報道していたニュースで速報値が出たんだ!と知ったくらいです。
それでは、年金を運用していますGPIFが、どのような速報値を公表していたかと言うと
収益額がプラス12兆4,868億円となり2001年運用を開始してからの過去最高値をたたき出したと言うものです。
2019年度での運用利益は57兆円でしたが、2020年4月-6月のトータルの運用利益は、70兆245億円です。
何が言いたいかと言うと、昨年の赤字額を一気に吹き飛ばしたことになっています。
2020年度の年金運用(速報値)に関しての記事は、過去にも記載をしていますので記事を確認してみて下さい。
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今回の速報値を見て本当に考えさせられたのは、今回の黒字運用に関しては、まったく報道されていないことです。
騒いでいた一部の政治家も今回の件は、沈黙を守っています。
報道番組でもコロナの感染者数のニュースはやっていましたが、今回の黒字のニュースはほとんど報道されていませんでした。
このような偏った報道しかしない為、たまに報道番組で聞いた人たちは、年金の運用は赤字を垂れ流している最低なところだと思われるのだろうと考えます。。
実際に年金を運用している
GPIFの運用状況を確認するとかなりの好成績を残していることが分かりますので、皆さんも一度は確認して下さい。
今回の件で分かりましたが、テレビの報道番組では、悪いことは報道するがいいことは報道しないようです。
少子高齢化で将来の年金はもらえない?
Q:少子高齢化で年金は将来もらえない?
A:年金額は、確実に減額はされると思いますが、受給自体はできると思っています。
ご存知かどうかはありますが、将来受給できる年金額などに関しては、厚生労働省が財政検証を行っています。
その結果を見る限り、2058年(38年後)に受給できる夫婦での年金額は、
131,275円
と予想が出ています。
H30の夫婦での平均(旦那さんが厚生年金、奥さんが国民年金)で217,182円を考えると、38年後には、8万円以上の減額になることが分かります。
上記予想は、少子高齢化がこれ以上進み、景気も回復しない(現状維持)状態で、38年経過した時の年金額です。
現在は、政府も出生率の向上を目指し目標を立てていますのでもう少し明るい未来を想像したいものです。
なので、年金はもらえないと思っている方は、そんなことはなく、今受給できている金額は減額されて行くとは思いますが、受給はできると考えています。
厚生労働省の財政検証に関しての記事は、過去にも記載をしていますので記事を確認してみて下さい。
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最後に:年金の納税は馬鹿を見る?
どうでしょうか?
「年金の納税は馬鹿を見る?マスコミが報道しない年金運用の実績」に関して記載しました。
正直、年金運用実績に関しての報道は、今考えても悪意のある報道にしか見えませんでした。
あれほど、騒いでいた一部の政治家の方も黒字の速報がでたらだんまりです。
なぜ、あれだけ騒いでいたかも不思議なくらいです。
これは、過去の記事でも記載していますが、株も投資信託の取引もそうですが、元本が保証されるものではありません。
特に、年金のように長期に積み立てておくものに関しては、一時的な損失も出れば、黒字も出ます。
なので、投資では、一喜一憂しているのでなく、どのように投資を行うことで運用を行って行くことで最終的に資金がどうなっているのではないかと思います。
正直驚いているのが、今回のコロナショックで元本割れを起こしていないと言うことです。
2001年度からの運用で配当金などで、資産を増やし多少の株価の下落にもびくともしない運用を実施していることには感服します。
運用利率も2.97%との好成績ですので、是非とも我々の年金を問題なく運用していただければと思います。
また、報道機関も運用成績が悪い時ばかりやり玉にするのではなく、成績が好調の時にも報道をしてもらいたいものです。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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