今回の記事は、
為替ヘッジとは?|円安の中で選ぶべきは為替ヘッジあり・なしのどっち?
に関しての記載になります。
これから「
つみたてNISA」や「
iDeCo(イデコ)」で投資を始めようとした場合、投資信託の中でも人気のある
■全米株式
■S&P500
■全世界株式
のインデックスファンドに注目し、一度は「交付目論見書」に目を通したのではないでしょうか。
その中で、「
為替変動リスク」についての記載があり、米国株などの
外貨建て投資を行うのであれば、「
為替変動リスク」についての内容を理解する必要があります。
■為替変動リスクとは
円と外貨(ドルなど)による為替レートの変動により、外貨の資産価格が減少してしまうリスクを指します。
要するに、米国株の投資信託で、資産運用を行い多少利益が出ていたとしても、
為替変動によっては、一瞬で
利益が吹き飛んでしまうこともあります。
以下に利益が出ていたとしても為替変動リスクで損失が発生してしまった場合の例を見ていきます。
■円高時に損失が発生する場合
米国株式の株価が100ドル(1ドル=100円で算出)だった場合、評価額は、10,000円となります。
その後、米国株式の株価が110ドル(1ドル=80円で算出)だった場合、8,800円のマイナスになります。
上記は、極端な例を記載しましたが、米国株の株価が上昇したとしても
極端な円高が浸透した場合は、
元本割れを起こす可能性があります。
その為、外貨建てファンドで資産運用を行う場合は、
円高での損失を抑止するのであれば
■為替ヘッジあり
の商品を選択する方法があります。
■為替ヘッジとは
為替変動での外貨資産による円ベースの価値の変化を回避すること
しかし、「
為替ヘッジあり」を選択した場合は、円高の損失を抑止するメリットはありますが、
円安の恩恵を受けることはできませんので注意して下さい。
その為、
円安状態が続く今の状況では、為替ヘッジありで運用を行うよりも、
■為替ヘッジなし
で運用を行うほうが円安の恩恵を受けられるため、今始めるのであれば、
為替ヘッジなしの外貨建てファンドで運用することをおすすめします。
それでは、以降に、為替ヘッジあり・なしのメリットに関しての記載を記載していきます。
詳細は以下の通りです。
以降は目次です。
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目 次
前回の記事
為替ヘッジあり・なしのメリット、デメリット
まずは、
為替ヘッジとは、どのようなものかを見ていきます。
■為替ヘッジとは
為替変動での外貨資産による円ベースの価値の変化を回避すること
要するに「
為替ヘッジあり」を選択した場合、為替変動によるリスクを抑止することが可能です。
簡単に為替ヘッジのメリット・デメリットを以下に見ていきます。
為替ヘッジ |
メリット |
デメリット |
あり |
■円高による損失を抑止 |
■コストが高い ■円安の恩恵が受けられない |
なし |
■円安の恩恵を受ける ■コストが安い |
■円高による損失を被る |
上記にも例を記載しましたが、
米国株式の株価が100ドル(1ドル=100円で算出)だった場合(時価:10,000円)を見ていきます。
■米国株式の株価が110ドルになった場合
■1ドル=80円の円高では、
時価:-8,800円となります。
■1ドル=110円の円安では、
時価:+12,100円となります。
米国株式の価格が同じ110ドルでも、円高と円安での時価の評価額は変わってきます。
要するに為替ヘッジありを選択した場合は、円安の時には、
円安の恩恵は受けられず、円高となった場合の
損失は受けることがありません。
また、為替ヘッジなしを選択した場合は、円安の時には、
円安の恩恵は受けられますが、円高となった場合は、
損失が発生することになります。
その為、為替ヘッジあり・なしを選択する場合は、
円安、円高、コストを考えて運用を進めることが重要です。
円安で選ぶべきは為替ヘッジあり・なしのどっち?
上記までに
円安、円高の記載をしてきましたが、4/26時点では円安が続いていますので、現在投資信託を始める方は、
■為替コストなし
の商品を選ぶことで
円安の恩恵を受けることが出来ます。
もともと、どれくらいが円安でどれくらいが円高と言う物差しはありません。
■円安=円の価値が下がる
為替による利益を生む要因
■円高=円の価値が上がる
為替による損失を被る要因
円安、円高に関しては、上記の関係が成り立つため、円高になると円建ての
S&P500は下落するが、円安になると
S&P500は上昇する関係となります。
簡単な例で記載すると、連動するS&P500の指数が値上がりしているのにもかかわらず、購入した投資信託(S&P500)の
基準価額が下落している場合は、
■円高
が要因となっている場合があります。
その為、指数が上昇したからと言って投資信託の
基準価額が必ず上昇するものではありませんので注意して下さい。
逆にS&P500が下落していたとしても、
■円安
の場合は、購入した投資信託(S&P500)の
基準価額が上昇している場合もあります。
その為、
円安傾向があるとわかっているのであれば、
■為替ヘッジなし
を選び、今後、
円高傾向が続くのであれば、
■為替ヘッジあり
を選べばよいと考えます。
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しかし、単純に円安、円高だけの条件で購入しても良いのですが、「
為替ヘッジあり」の場合は、
コストが高いと言う点は、忘れてはいけません。
それでは、これから投資信託を始める方は、
為替ヘッジはどちらを選ぶべきかを記載していきます。
投資を始める場合、為替ヘッジはどちらを選択すべきか?
短期で投資を行うのであれば
円安、円高を考え運用を行うべきとは考えます。
しかし、「つみたてNISA」や「iDeCo(イデコ)」で投資信託を購入する場合は、
長期積立を目的とした運用と考えます。
今までの長い歴史を見てくれば、
円安、円高を繰り返しながら為替は動いています。
極端な円高や円安が短期で続く場合はありますが、長期で続くことは考えられず、これから投資を行おうと考えているのであれば、
コストの安い
■為替ヘッジなし
で運用すれば良いのではないかと考えます。
為替ヘッジなしで運用した場合、円高になれば確かに
損失を被る可能性はあります。
しかし、1ドル=100円で購入するよりも、1ドル=80円の時の方がたくさんの
ファンドを購入できるため、円安時は、
安く積立てられるメリットもあることは忘れてはいけません。
その為、円とドルの為替変動が
一定の間隔で上下(ブレ)しているのであれば、淡々と
積立て(ドルコスト平均法)を行えば、自然と
為替リスクを減らす運用となります。
その為、
コストの高い
■為替ヘッジあり
を選ぶ必要が無いのかもしれません。
長期投資で資産運用を行っているのであれば
為替リスクは、あまり気にせず積立て投資を行っていればよいのではないでしょうか。
|
お金は寝かせて増やしなさい
将来受給できる年金額が少ないと感じているのであれば投資信託のインデックス投資を検討してみては!
本のタイトル通りですが、「お金は寝かせて増やす」素晴らしい言葉です。
|
しかし、どうしても
為替リスクを減らしたいと言うのであれば、
■為替ヘッジあり
を選択すると言う考えも間違えではありません。
最後に:為替ヘッジとは?
どうでしょうか?
為替ヘッジとは?|円安の中で選ぶべきは為替ヘッジあり・なしのどっち?
に関して記載しました。
実際に投資を行う場合、人気の高い投資信託では
■全米株式
■S&P500
■全世界株式
で運用を行う場合は、
為替変動リスクを考慮し商品を選ぶ必要があります。
これからは、円高になると言う確証があるのであれば
■為替ヘッジあり
で運用を行っても良いのですが、上記までに記載した通り、「
つみたてNISA」や「
iDeCo(イデコ)」での運用は、
長期の積立投資になる為、正直、円高、円安などはそこまで考慮して運用を行う必要はないと考えます。
また、「為替ヘッジあり」を選んだ場合は、
為替コストが高くつく可能性があり、長期での積立を考慮すると、
■為替ヘッジなし
を選択すべきなのかもしれません。
大和アセットマネジメント 為替ヘッジコストについて(2022年3)を見てみると、現状の為替コストは、
コスト低となっています。
しかし、米国の金融引き締め観測が高まってきているが足元では、
ヘッジコストが上昇傾向してきています。
日銀の今後の動向をみても、
円安を支持する動きなりそうなため、円安の恩恵が受けられ、コストの安い
■為替ヘッジなし
で運用を行ったほうが良いかもしれません。
しかし、
為替変動リスクを極力減らしたいと言うのであれば
■為替ヘッジあり
で運用を行うのも良いのかもしれません。
皆さんは、どのように思いましたか?
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