今回の記事は、
銀行にお金を預けても損をする?|物価が上昇するのに預金で大丈夫?
に関しての記載になります。
昨年(2021年)からコロナ禍で低迷していましたが、徐々に経済が再開したことで物の需要が世界的に増え多くの国で物価が上昇してきています。
日本でもコロナの感染者数が激減し、徐々に景気が回復する傾向となってきましたが、世界的なエネルギー価格の上昇の為、物価が上昇してきています。
また、世界を見てみると「米国の金利上昇」に伴い、急激な円安(4/9時点:124.294円)により
■物価が上昇し、貿易赤字が拡大
また、2022.2.24に開始されたロシアのウクライナ侵攻に伴い
■ガソリン
■灯油
などのエネルギー価格が上昇、また、
■サーモンなどの水産物
■小麦などの穀物
などの価格が上昇するのではないかと言われています。
今までの日本では、デフレ傾向であったため、物価上昇とは無縁の状態でありましたが昨年からの物価上昇の波が到来し急激な物価上昇が起きるのではないかと懸念が出ています。
■1,092兆円
が現金・預金であることが分かります。
今後は、物価が上昇する傾向にも関わらず、現金を増やこともできない銀行に預けることが本当に良いのかを以降に記載していきます。
詳細は以下の通りです。
以降は目次です。
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目 次
前回の記事
2021年第4四半期の預貯金額
現在の日本では、マイナス金利の影響から銀行の金利は、ほぼゼロに等しい状態の為、銀行に現金を預けていても増える見込みはありません。
逆に、ATMなどで現金を引出せば手数料を採取され現金を預けているのが馬鹿らしい状況です。
それにもかかわらず、日本人の現金・預貯の割合が非常に高いことが分かります。
■金融資産計:2,023兆円のうち、約54%の1,092兆円が現金・預金
であることが分かります。
正直、この低金利の時代に、どれだけ現金・預金が好きなのかに驚かされてしまいます。
2022年3月時点での日本人の人口が1億2526万人をベースで考えると国民1人当たり
■約871万円
の現金・預金を持っていることになります。
また、驚くことに現金・預金は、2004年度からほぼ上昇していることが分かります。
それでは、銀行の金利がここまで低いにもかかわらず銀行に現金を預けておくことで損をしないのかを以降に詳細を記載します。
銀行にお金を預ける為のメリットとデメリット
まず、銀行に預金をするメリットとデメリットはどのようなものがあるのかを簡単に見ていきます。
まず、銀行に現金を預けた場合のメリットを見ていきます。
■メリット
・銀行が倒産しない限り元本保証される
・銀行が倒産した場合、金融機関当たり1,000万円まで保護される
・大量に現金を持ち運ばなくてよく、お金の管理が楽
・現金の引出しが自由にできる
・給料の振り込み、各種支払いの口座振り替えができる
銀行に現金を預ける場合の一番のメリットは、銀行が倒産しない限り
■元本が保証
される点になります。
また、手数料が掛かるかもしれませんが、現金の引出しも自由に行え、口座の管理(預貯金額)も簡単に行えます。
さらに、給与の振込や電気ガス水道・キャッシュカードの口座振替の支払いに使用ができる為、銀行口座は、生活には欠かせません。
その為、銀行の口座は必要が無いのかと言えばそのようなことはないと言うことになります。
しかし、そんなに便利な銀行口座でもデメリットは存在しますので以下にデメリットの内容を見ていきます。
■デメリット
・現金が増えない(金利が低い)
・手数料が高い
・暗証番号などを覚えるのが大変
・1,000万円以上は保護対象外
・インフレ(物価上昇)により価値が下がる
銀行の預貯金で一番不満があるものとすれば、
■現金が増えない(金利が低い)
と言うことがあげられるのではないでしょうか。
また、自分のお金にもかかわらず、現金を引き出した時に手数料が取られる為、預けておくだけで元本が減っていくことにもなります。
さらに、銀行が倒産した場合、保護対象の金額が1,000万円までの為、多額の現金を管理するのであれば、複数の口座を作成する必要があります。
このように銀行の預金には、メリット・デメリットがあり、その用途を使い分けて運用する方が重要なのかもしれません。
それでは、以降に物価が上昇する場合は、なぜ、銀行にお金を預けていた場合に損をするのかを記載していきます。
銀行にお金を預けても損をする
銀行の金利はとにかく低く、銀行に現金を預けていても増えることはほぼありません。
定期預金も考えは同じで運用効率を考えると良くはありません。
さらにATMで自分の現金を引き落としたとしても、無駄に高い手数料が取られてしまうので元本が減ってしまいます。
それでは、物価上昇時に銀行に現金を預けていても意味がない理由は、銀行に預金をしていても利子が全く付かない為、現金の価値が減っていくことになります。
現金の価値が減っていく理由に関しては以下の通りです。
■条件
毎年物価の上昇が0.1%の場合
昨年商品Aの値段が100万円の場合
昨年から銀行に100万円を預金(金利:0.001%)
■今年の物価上昇
商品Aの値段:1,001,000円
銀行の預金額:1,000,010円
■結果
昨年では、商品Aを購入することが出来ましたが、今年になると銀行に預金していた現金では、商品Aは購入できません(現金の価値が下がっている)
上記では、極端な例を記載しましたが、銀行に現金を預金していても元本は保証されます。
しかし、物価上昇が始まったとたん、物価上昇率と金利を比較し、金利が低い場合は、現金の価値が減少します。
その為、物価上昇する場合は、現金を銀行に預けていても現金の価値が下がるだけなので銀行に現金を預けていても損をするだけになります。
上記にも記載しましたが、銀行の預金には、
■給料の振り込み
■各種支払いの口座振替
が行なえる為、銀行に現金を預金することを全て否定しているわけではないと言うことは理解して下さい。
また、銀行の預金は、投資※とは異なり、自由に現金を引出す(手数料が掛かるかもしれませんが)ことが出来ます。
※投資(投資信託や株取引など)では、お金が欲しいと思って売却指示をしても現金になるタイミングは2、3日かかる場合があります。
上記までのことを考えると、日常に使うお金は、銀行に預けておくほうが良いです。
損をしない運用は?
上記までに銀行の預金とのメリット・デメリットを記載した通り、日常で使用する現金は銀行で預金しておく必要があります。
しかし、全ての現金を銀行の預金なのかは疑問を感じます。
まずは、日常で使用する金額と当分は使用しない現金に分け、当分使用しない余剰金に関しては、
■投資信託
での運用をお勧めします。
なぜ、投資信託なのかと言うと、投資のリスク回避を行う為の手段としては、
■分散投資
を行うことが非常に理にかなっています。
■投資信託とは
多数の投資家から株式や債券などの金融商品を分散して購入する商品になるので、大きな損失を防ぐことができる商品になります
投資信託では、株の取引とは異なり、大きな損失を防ぐことはできますが、大きな利益(元本が2倍、3倍など)を望むことはできません。
しかし、投資信託では、短期で莫大な利益を得ることはできませんが、長期で運用を行うことで複利の効果で利益を生み出すことが出来ます。
その為、投資を始めたいけど何から始めたらいいのか分からないと考えているのであれば、まずは
■投資信託
での運用をしてみてはどうでしょうか。
投資信託の運用を始める為には、証券会社に口座を開設する必要がありますので、ネット証券で口座を開設して下さい。
ネット証券で口座の開設をしたら投資信託の購入になりますが、まずは、
■手数料の安い(信託報酬)インデックスファンドの商品
を選ぶことをおすすめします。
投資信託の中では、毎月配当金を支給する商品もありますが、毎月分配金を出す商品は、
■タコ足配当
の場合が多く、毎月配当金を出す商品はお勧めしません。
■タコ足配当
十分な利益が無いのに過剰な配当を出す商品のことになります。
配当金が高い為、魅力を感じますが、実は、自身の資産を売却し配当に回しているだけの運用であり、タコが自分の足を食べる様子からタコ足配当と言われます。
また、基本的に投資信託を選ぶのであれば、配当金を出す商品ではなく、配当金を出さない商品を選んでください。
配当金を出さない商品を選ぶことで、複利の効果を最大限に得ることが可能です。
さらに、投資信託を運用すると、最初のうちは、元本割れを起こす可能性はありますが、長期に積立て運用を行うことで資産が徐々に膨れあがることになります。
また、投資信託の商品を毎月購入(積立購入)することで購入価格を平均化することが出来ます。
一括購入した場合、たまたま、安値で購入できれば莫大な利益を得ることが出来ますが、高値掴みをしてしまった場合、なかなか利益を出すことが出来ません。
毎月決まった金額で分散購入をすることで、購入単価を平均化することが可能ですが、一括購入のような高値掴みのリスクを回避することが出来ます。
しかし、一括購入でのメリットである、安値での購入はできないと言うことは理解して下さい。
その為、毎月銀行に定期預金を行っているなど無駄な運用を行っているのであれば、元本割れを起こす可能性はありますが
■つみたてNISA
■iDeCo(イデコ)
で資産運用を行うことをおすすめします。
つみたてNISAやiDeCo(イデコ)で運用を行おうと考えているのであれば、松井証券での口座開設を検討してみてはどうでしょうか。
松井証券で取り扱う投資信託は、ほぼノーロード(購入時手数料無料)と低コストを意識した商品でラインナップされています。
投資信託を始めたいと言うのであれば、松井証券で口座開設を行ってみて下さい。
■投資信託で運用を行うのであれば
手数料(信託報酬)の安いインデックスファンドを選ぶ
ノーロド(購入手数料)の商品を選ぶ
配当金が出ないものを選ぶ
最後に:銀行にお金を預けても損をする?
どうでしょうか?
銀行にお金を預けても損をする?|物価が上昇するのに預金で大丈夫?
に関して記載しました。
日本でも物価上昇の波がやってきていますが金融資産のうち、52%の1,092兆円が現金・預金となっているとのことです。
上記までにも記載しましたが物価が上昇した場合、銀行預金をしていても物価上昇率より金利の低い場合は、現金の価値が下がる為、銀行に預けていてもあまり意味はありません。
しかし、2020年度からの比較を見ると昨年は株式や投資信託の比率が低くなっていますが、2021年度では、投資信託、株式等の比率が高くなっていることが分かります。
また、家計の金融資産構成を日本と米国、ユーロエリアで比較してみると日本の現金・預金比率が非常に高いことが分かります。
投資信託で言えば、米国は日本よりも3倍以上、ユーロエリアでは約2倍以上の差があります。
また、株式に関しても米国では日本の3倍以上、ユーロエリアでは約1.8倍以上との差があります。
米国のデータを見ると現金・預金よりも投資信託や株式等の比率が高く投資で儲けると言う文化なのかもしれません。
米国やユーロエリアのように資産構成を変えろとまでは言いませんが、銀行に預けていても全く増えず、不用意な手数料で元本が減るくらいであれば、日常生活費以外は、投資信託などで運用してみてはどうでしょうか。
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お金は寝かせて増やしなさい
将来受給できる年金額が少ないと感じているのであれば投資信託のインデックス投資を検討してみては!
本のタイトル通りですが、「お金は寝かせて増やす」素晴らしい言葉です。
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皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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