今回の記事は、
投資信託をドルコスト平均法で運用した場合のデメリットは?
に関しての記載になります。
投資信託の積立運用などでよく聞く「ドルコスト平均法」は、安定した運用方法で紹介されており、一定の購入金額で積立てることで購入単価を平均化される運用になります。
購入単価を平均化することで、価格変動リスクを極力抑える運用スタイルになります。
それでは、ドルコスト平均法がどのような購入方法かと言うと、
■ 基準価額が高い時は、購入口数が少なく
■ 基準価額が安い時は、購入口数が多く
なる特徴があります。
それでは、ドルコスト平均法で購入した例(毎月の積立額が20,000円)を以下に記載します。
上記の例では、トータル積立額が、20,000円×7で140,000円となっており、購入口数は、合計で、37.54口を購入しています。
最終的な基準価額が4,000円なので、150,158円となり、+10,158円になることが分かります。
また、仮に積立購入をせずに、一括購入(140,000円を一括購入)した場合で考えても、ドルコスト平均法の方が利益が出ることが分かります。
一括購入に関しては、基準価額が右片上がりに上昇している時に利益が出ます。
しかし、悲しいことに購入した投資信託が必ず上昇するかは誰にもわかりません。
なので、利益を少しでもいいから生み出したいという方であればドルコスト平均法の方が運用に向いているのではないかと考えます。
これほど安全なドルコスト平均法ではありますが、この運用方法でもデメリットがありますので以降に記載していきます。
メリットがあれば、必ず、デメリットがあるということは理解をしておいてください。
ドルコスト平均法に関しては、過去に記事を記載していますので興味がある方は確認してみて下さい。
詳細は以降に記載します。
以降は目次です。
目 次
前回の記事
ドルコスト平均法のデメリットは?
それでは、ドルコスト平均法で購入した場合、平均購入価額を平均化することにより利益が出しやすくなります。
しかし、そんな、ドルコスト平均法でも以下に示すデメリットがあるということは覚えておいてください。
正直、「そんなものか」と思うかもしれませんが、覚えておくことは決して損ではありません。
買付手数料が掛かる
ドルコスト平均法は、毎月のある一定の金額で商品を購入することになります。
その為、投資信託を購入するときにかかる手数料は極力かからない(安い)ようにすることを考慮して下さい。
投資信託を購入する上で掛かる手数料は
■ 販売会社で購入した時の手数料
■ 商品購入時の買付手数料
がかかります。
販売会社で掛かる手数料に関しては、銀行などで投資信託を購入するよりもネット証券で購入する方が手数料は安く済みます。
なので、ドルコスト平均法で投資信託の購入を行うのであれば、手数料の安いネット証券で口座を作成するべきです。
ネット証券で口座を作成するのであれば、SBI証券、楽天証券、松井証券など作成することをおすすめします。
また、投資信託を購入する時は、商品により買付手数料が掛かる商品がありますので、積立てで購入するのであれば、ノーロード(買付手数料なし)の商品選んでください。
なので、ドルコスト平均法で積立て運用をするのであれば、
手数料が安い証券会社
ノーロードの商品
を選ぶことをおすすめします。
しかし、「つみたてNISA」で投資信託の積立を行えば、年間40万円までは手数料が掛かりませんので、「つみたてNISA」で運用をするのであれば、気にしなくても良いです。
短期での利益は発生しづらい
ドルコスト平均法は、長期で運用することで購入価額の平均化を行い、価格変動リスクを極力減らす運用スタイルです。
その為、ドルコスト平均法で、利益を出そうとすると短期で利益を生み出すことは非常に難しいということを理解して下さい。
たまたま、運用を開始した時から市場が右片上がりとなり、利益が出たようなタイミングがあります。
しかし、市場では、一方的な上昇だけでなく、価額の上下を繰り返しながら基本的には上昇していくと考えられます。
その為、短期では利益は出づらく長期で運用を行えば行うほど利益が出やすくなると考えて下さい。
例としては、我々の年金を運用しているGPIFがいい例と考えられますので、興味がある方は確認してみて下さい。
大きな損失もないが、大きな利益も難しい
上記にも記載していますが、ドルコスト平均法は購入単価を平均化し安定化させる手法であり、価格変動リスクを抑える運用方法です。
その為、市場の下落が発生しても損失のリスクは軽減されます。
しかし、市場が大幅に上昇した場合でも大きな利益を得ることが難しい運用スタイルになります。
要するに、大きな利益を出したいのであれば、一か八かで一括購入で商品を購入するべきなのかもしれません。
何度も言いますが、株式市場などは、上昇相場ばかりではなく、株価は上下に動きながら推移していくということは忘れてはいけません。
相場下落時に損失が膨らむ可能性がある
ドルコスト平均法だけの話ではありませんが、売却するタイミングによっては損失が発生します。
市場が下落している状態で、商品を売却すれば、元本を割る恐れがあるということだけは理解して下さい。
要するに、2020.3のような新型コロナ感染拡大により、株価が大幅な下落が発生しています。
このようなタイミングで売却すれば、確実に損失が出るということは理解して下さい。
最後に:ドルコスト平均法のデメリットは?
どうでしょうか?
投資信託をドルコスト平均法で運用した場合のデメリットは?
に関して記載しました。
安全な資産運用ができる「ドルコスト平均法」に関するデメリットに関して記載しました。
とにかくドルコスト平均法は、購入価額を平均化することにより価格変動リスクを極力減らす運用スタイルです。
その為、短期での資産運用には不向きで、長期で運用することで利益が出やすくなります。
なので、投資で一括千金を狙うような人には向いていない運用方法です。
これは私の私見になりますが、ドルコスト平均法は、長期で運用をすればするほど、購入単価が平均化されて行きます。
その為、市場の大暴落を何度も経験することになり利益が出やすくなることは間違えありません。
なので、市場が大幅な下落をしたからと言ってどうしようと考えるのではなく、価格が安くなれば購入口数が増えると言うことを忘れてはいけません。
ドルコスト平均法で運用をしているときに、一時の相場の下落などに落胆するのではなく構わず積立て投資を行って行けばよいのではないかと考えます。
何故かと言えば、最終的(売却時)に購入単価よりも基準価額が高ければ利益が出ます。
また、ドルコスト平均法では、ある日、資産が2倍、3倍になることはありません。
しかし、銀行の定期預金などよりかは確実に利益が出ますのであまりデメリットを意識せずに運用を始めてみてはどうでしょうか。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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