前回は、「銀行に預けるなら投資信託でドル・コスト平均法を実施してみては?」に関して記載しました。
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今回は、ドル・コスト平均法よりも効率よく目標金額まで貯蓄ができると言われているバリュー平均法に関して記載します。
それでは、バリュー平均法の詳細に関して以下に記載します。
以下目次にします。
バリュー平均法とは
バリュー平均法とは、ハーバード大学の元教授であるアメリカのマイケル・エデルソン氏が考案した新たな積立投資法の事です。
具体的な投資方法は下記の通りです。
【1】最終目標金額を設定する
【2】最終目標金額に到着するまでの期間を設定する
【3】最後に金額と期間で毎月の積立金額を設定(バリューパス)
【4】決めたバリューパスの通りで積立投資を実施する
要するに
【1】最終目標金額を30万円と設定
【2】最終目標金額に到着するまでの期間を2年間と設定
【3】【3】毎月1.25万円を積立て、1年後の15万円、2年後の30万円のバリューパスを設定
【4】1年後の運用資産額が
→13万円の場合、2万円分投資信託を追加購入
→15万円の場合、特に何もしない
→17万円の場合、2万円分投資信託を売却購入か次回からの購入金額を増額
上記の例のように、バリュー平均法は、バリューパスで決めた目標金額に不足(運用資産が割安になった場合)が生じた場合は、投資信託の口数を追加購入するか、次回からの購入金額を減額します。
目標金額より利益が出ている場合は、利益が出ている部分(運用資産が割高になった場合)の投資信託の口数を売却する。
その為、バリュー平均法を行うことにより「運用資産額の伸び」が平均化されることになります。
ドル・コスト平均法の違い
ドル・コスト平均法は、毎月同額の金額を積み立てる運用になります。
その為、積立期間が終了した場合の運用資産額は、最終の投資信託の基準価額によって運用資産額が変更されるため、最終の運用資産額は一定の金額になりません。
しかし、バリュー平均法の積立投資をした場合は、予め決めた積立投資の合計金額になるように月々の積立投資金額を決定しています。
その為、積立期間の終了時には当初予定していた最終目標金額になるようになります。
バリュー平均法のメリット
バリュー平均法とドル・コスト平均法の投資信託の購入価格はいずれも平均化されます。
投資条件にもよりますがドル・コスト平均法が有利に働くこともありますが、一般的にはバリュー平均法が有利になると言うデータが出ているようです。
その為、ドル・コスト平均法よりバリュー平均法の方が、利益が出ることになります。
理由は、投資するタイミングの見極めが不要であり、最終目標額に到着しやすいためです。
しかし、バリュー平均法はドル・コスト平均法に比べ運用方法が複雑になる為、初心者にはあまり向いていない投資の方法になります。
初心者にバリューパスなどを決めることは正直難しいです。
バリュー平均法のデメリット
ドル・コスト平均法より購入価格で利益が出ますが、下記のデメリットがあげられます。
・投資タイミングの遅れによる機会損失
・基準価額が下げに転じた場合は、追加投資額が増加し投資金額が増加する恐れがある
・毎月の購入金額が決まっていない為、投資信託の自動積立ができない
・目標金額から超過した場合は、利益分が発生した部分の売却時を行う為、複利効果が薄まってしまう
・売却時は、利益分が課税される
運用方法が面倒と思ったあなたに
バリュー平均法では運用方法が面倒と思いませんか?
あまり難しいことを考えずに、下記の運用を決めてはどうでしょうか。
まずは、
【1】目標金額と目標期間を決定
【2】上記で決めた目標から月額投資の金額を決める
※単純に目標金額と期間を割るだけでは、利益の考えが出てこないので、2%から4%くらいの利益がでる計算で月額を決める。
【3】年単位で目標金額を決める
【4】通常のドル・コスト平均法で積立投資を実施
【5】年単位で目標金額に対してどうだったか評価をし、購入口数を増減させるかを確定させる
どうでしょうか。
上記の運用をすれば、1年単位で積立金額を見直す運用が入りますが、通常のドル・コスト平均法のように自動積み立てを実施することが可能です。
また、売却が発生しない為、課税されることはありません。
しかし、機会損失の恐れや複利の効果は若干薄まってしまいますが、運用方法はかなり楽になるのではないでしょか。
終了する期間が近づいてきたときは、見直す期間を1年間から半年、3ヵ月などに期間を短縮することにより、最終目標金額に知被ける運用が可能と思われます。
最後に:バリュー平均法とは
どうでしょうか?
今回は、バリュー平均法に関して記載しました。
ドル・コスト平均法よりも利益が出る運用方法にはなっていますが、運用方法が煩雑になります。
また、当初の目標金額をどのように設定し、バリューパスをどのように設定するかなど考えると素人目戦では大変かもしれません。
しかし、通常のドル・コスト平均法で運用をすることにより、1年間などの長いスパンで、積立金額の見直しをする運用を実施することにより、目標金額を効率よく投資することもできると思いますので、自分なりに運用方法を検討するのはどうでしょうか。
皆さんは、どのように思いましたか?
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