今回は、新型コロナでの緊急事態宣言により、居場所を失われつつあるネットカフェ難民の実態に関して記載したいと思います。
東京都のネットカフェ難民の状況
新型コロナウィルスでの緊急事態宣言により、東京都の都心など、休業要請によって多くの店がシャッターを閉め、街は閑散としている状態です。
海外では、ロックダウンにより、街の空気がきれいになったと言う話も聞きます。
また、ネットニュースにも上がっていますが、日本では、先進国に比べホームレスの比率が少ない方ですが、ホームレスの一歩手前の段階である、ネットカフェ難民と言われる方が、東京都では、4,000人以上いるとメディアでは報道しております。
今回の緊急事態宣言を受け、問題になっているのが、ネットカフェを休業することにより、ネットカフェで寝泊まりをしていた方たちの居場所がなくなり問題になっています。
東京都の支援状況
現在、東京都では、ネットカフェ難民にホテルや臨時の宿泊施設などを提供しております。
しかし、対象者を限定しすぎ、また、規模が小さすぎるなどの批判を受けた東京都は、この週末にホテル約2千室を確保し支援した旨の報道もあり、東京都の神対応とTwitterで拡散されています。
ネットカフェ難民の実態の調査
それでは、今回は、東京都で問題になっているネットカフェ難民に関する実態に関して記載します。
かなり、奥が深い内容になっています。
一部私の偏見等もあるかもしれませんが、ご了承願います。
今回記事を記載するにあたり、若干古い資料になりますが、東京都で、アンケートを取った「住居喪失不安定就労者等の実態に関する調査報告書」(2018.1.26)から実態に関して記載していきます。
インターネット・漫画喫茶等のオールナイト利用に関して
オールナイト・漫画喫茶等を利用したことのある利用者のアンケート結果を記載します。
今回は、アンケートの内容もかなりあるので、利用した男女別と年代別にピックアップして記事を記載します。
オールナイトを利用したことのある男女比率
全体の母数が、946人に対して、男性が85.9%、女性が14.1%と男性が最も多い。また、このうち、住居喪失者が244人となっており、男女別の比率で行くと男性が97.5%、女性が2.5%と住居がない割合は、男性が圧倒的に、比率が高いことがわかります。
女性の比率が、非常に比率が低かったので、これに関しては、Webで調べると、女性に関しては、ネットカフェ難民と言うよりも、「ラブフォ難民」と言う言葉が出てきます。
要するに、女性は、自分自身の体を対価にし、住むところを転々とする生活を送っているとのこと。
全てが全てではないと思っています。
また、手っ取り早く現金が稼げるということで、夜のお店に努める方が多く居るとのことで、女性の比率は非常に低く、ネットカフェ難民は、男性が多いいと言うことになります。
しかし、今回の緊急事態宣言で、夜のお店も休業しています。
今回のコロナショックは、短期でどうにかならず、長期化すると言っている専門家が多く、今後は、男性の難民もそうですが、女性に関しても、住居喪失者が増える可能性があるのではないでしょうか。
このように世の中が混とんとした状況ですと、女性は、犯罪に巻き込まれるケースも多くなり注意が必要です。弱者に付け込んだ犯罪が増えることは、とても許しがたいです。
年齢別での利用者の割合
オールナイト利用者に関する年齢別での割合を以下に示します。
年齢別 |
全 体 |
うち住居喪失者 |
19歳以下 |
1.2% |
0% |
20歳~29歳 |
27.8% |
12.3% |
30歳~39歳 |
29.3% |
38.5% |
40歳~49歳 |
18.7% |
19.7% |
50歳~59歳 |
17.3% |
27.9% |
60歳以上 |
4.9% |
1.2% |
無回答 |
0.8% |
0.4% |
ネットカフェ難民に関しては、全体を見ると、20代から上昇し30代をピークに40代、50代と下降する傾向にある。
住居喪失者の方に関しては、20代から上昇し、30代がピークで、40代に一旦上昇するが、50代でいったん上昇する傾向がある。
60代に関しては、50代から比べると、極端な減少となっている。
なぜ、極端に少なっているかは、わかりませんでした。
60歳になると年金が受給できるので、ネットカフェに通わなくてもよくなったのかと思いこみたいですが、そんなことはないでしょう。
住所がなければ、年金の通知も来ません。
そもそも受給できるかどうかも分かりません。
60代ですと体もそれほど動かなくなり、肉体労働にも限界が来ます。
60代で働けなくなり、雇用保険、健康保険も未加入、年金もなしと言う状態になるとどうなるかは想像にお任せします。
お金が無くなれば、ネットカフェにも通えません。
そうなると、路上生活を送ることになります。
今年は、東京オリンピックに向けて、大分、路上生活者は、東京から減少したと聞きます。
路上に寝泊まりしようとしても、行政から追い出されてしまうのが現状なのでしょうか。
全ての統計情報があるわけでもありませんが、路上生活者に関しての平均寿命もそれほど高くないのではないかと思います。
それを考えると、60代以降のネットカフェ難民が少なくなってくるのも理解はできます。
最後に:ネットカフェ難民に関して
どうでしたか?
まだ、「住居喪失不安定就労者等の実態に関する調査」には、色々なアンケートの結果の記載がまだあります。(仕事内容は?収入は?学歴?借金は?など)
上記に記載しましたが、生活するのには、厳しいと思われる状況でした。
私が、物事を知らなすぎるだけかもしれませんが、日本でこのような現象が起きていることを資料で調べて、正直愕然としました。
たまに、ニュースで見聞きはしていましたが、ここまでの状態とは思えませんでした。
私も、会社の近くに漫画喫茶ができたときは、家に帰れないときに、シャワーを浴び、ネットも出来、漫画も読めて、横にはなれませんが、ぐっすり眠れるイメージがあり、会社の若者もよく通っていました。
さすがに、今の働き方改革で、徹夜続きは、さすがになくなり、会社の近くの漫画喫茶もつぶれてしまいました。
そんなイメージの強かった漫画喫茶が、いつの間に、難民が押し寄せるような場所になっていること自体がショックでした。
特に、このような人生をしたほうが良いとは言いませんが、
雇用保険に加入していなければ、無収入・ケガで働けなくなったときの補償がありません。
健康保険に加入していなければ、病院に言った場合、全て自己負担で払わなければなりません。とても、お金が払える状況ではなくなります。
国民・厚生年金に加入していなければ、老後の収入が無くなります。65歳以降の肉体労働にも限度があります。
まだ、年も若くて、体のゆうことが聞けばいいですが、歳を取り、体の調子もよくなくなれば、仕事も出来なくなり、お金も無くなり、ネットカフェにすら通えなくなります。
そうなれば、路上生活者になってしまいます。
本当に、このままで良いのでしょうか?
「住所がないから、仕事ができない」「仕事がないからお金がない」とあきらめるのではなく、社会福祉を使用し、住所、仕事を見つけるべきではないでしょうか。
今回では、ネットカフェ難民の闇が全て書ききれなかったのでまた、次の記事にしたいと思いますので、ご意見等があれば教えて下さい。
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はっぴー@happyoldage
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