年金に対しては、暗い報道が多く老後の年金にまつわる心配が増えるばかりで、「年金を払うほど損をする」と言う考えの方が多くいます。
年金に関する暗い報道
■年金支給額の減額
■国民年金5万円を維持する為、厚生年金から不足分を補う
■国民年金5年間延長(60歳→65歳になるまで)
実際に、日本の年金制度は、年金保険料を納めれば納めるほど損をするのかと言うと、
■損はしない
と考えるべきです。
■納めた年金保険料を返金してほしい
■自分で運用したほうがまし
などと言う意見もあるようですが、そのようなことはありません。
その為、今一度、自分が加入している年金制度とは、どのような制度なのかは理解する必要があります。
それでは、「年金を納めても損をしない」と言う理由を以降に記載します。
詳細は、以下に記載します。
以降は目次です。
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目 次
前回の記事
年金を納めても損をしない理由
実際に国民年金を納める額になりますが、2022.11.6時点で
■月額:16,590円
を納めることになります。
仮に上記金額を、20歳~60歳(40年)になるまで国民年金保険料を納めると合計で
■7,963,200円
を納めることになります。
国民年金は、65歳から受給でき令和4年4月からは、月額:64,816円を受給することができます。
仮に上記金額を受給できた場合、どれくらいで元が取れるかを考えると、
■10年と3ヵ月
となり、75歳と3ヵ月で元を取ることになります。
2020年:日本人の平均寿命を考えると、
■男性:81.47歳
■女性:87.57歳
となっており大半の方が国民年金の元が取れることが分かります。
また、厚生労働省が公開(令和3年)している「寿命中位数等生命表上の生存状況」から寿命中位数(出生者のうちちょうど半数が生存すると期待される年数)
■男性:84.39歳
■女性:90.42歳
となっており、男性:約9年分、女性:15年分と半数の方が元を取っていることになります。
その為、国民年金の元が取れるかと言う競争があった場合、日本人の大半の方が元を取っており、
■半数の男女
男性:約700万円
女性:約1167万円
の利益を得ていると考えたほうが良いです。
その為、受給するお金だけを考えても「国民年金を払うほど損をする」と言う考えは誤りになります。
それでは、次に、国民年金が減額された場合や65歳まで延長された場合どのようになるのかを見ていきます。
国民年金が5万円代に減額されても損をしない
国民年金の現状の制度では、元が取れることはわかりましたが、今後、保険料納付が5年間(65歳になるまで)延長された場合を考えます。
国民年金保険料が月額:16,590円で考えた場合、20歳~65歳(45年)になるまで国民年金保険料を納めると合計で
■8,958,600円
を納めることになり、65歳から月額64,816円を受給したことを考えると
■11年と7カ月
となり、76歳と7ヵ月で元を取ることになり、保険料の支払いが5年間延長されたとしても、ほとんどの方が元を取れることになります。
上記の条件で、受給できる年金額が仮に5万円まで減額された場合は、どれくらいで元が取れるかと言うと、
■15年
となり、80歳で元を取ることになります。
その為、国民年金保険料が仮に5年間延長、年金受給額が5万円になったとしても半数以上の方は元を取ることは可能です。
平均寿命に関しては、コロナ感染拡大などで令和2年から令和3年にかけ、平均寿命が下がりましたが、今後も右肩上がりに平均寿命は上がって行くものと考えられます。
その為、「国民年金を払うほど損をする」と言う考えは誤りになりますが、これ以上改悪されると元すら取れないと言う事態になるかもしれません。
さらに、年金制度は、どうしても、65歳から受給できる年金ばかりに目を向けられがちですが、年金制度以外にもまだ保障があると言うことを忘れてはいけません。
それでは、どのような制度があるのかを、以降に見ていきます。
年金は老後の年金だけの制度ではない
上記にも記載しましたが、年金制度には、65歳から受給できる老齢年金制度ばかりに目を向けられがちですが、
■病気やケガで働けなくなった場合に支給される
障害年金
■年金に加入している被保険者が亡くなった場合に遺族に支給される
障害年金
と言う制度があります。
このような制度まで備わっているのですが、年金と言われると、老齢年金制度だけが注目され元が取れないなどと後ろ指をさされます。
しかし、年金制度には
と言う制度があることは忘れてはいけません。
個人で、上記の保障がある保険に加入した場合、到底、月額:16,590円で加入できるわけはありません。
その為、年金制度に関しては、元が取れる取れないなどで、年金制度を語るべきではありません。
今後改悪される年金制度は?
上記にも記載していますが、年金に関しては、暗い報道が多く老後のお金にまつわる心配は増えるばかりです。
特に、この2年間で、年金は減額され、景気悪化、物価高の状況にもかかわらず、支給される年金額は減額されています。
国民年金は、財源の不足から今後は5万円を維持するために、国民年金の財源不足分を厚生年金が補うと言う話がでており、厚生年金に加入している会社員からしてみればふざけるなと言いたくなります。
2022.10.15に共同通信から「国民年金の納付が45年に延長検討」と言う記事から
■本当に年金はもらえるのか
■国家的なポンジ・スキーム(詐欺の一種)ではないか
などとささやかれ、「年金を払うほど損をするのではないか」と考える人が多くいます。
しかし、会社員の私からすれば、国民年金の5年間延長に関しては、当たり前と言う考えです。
理由は、厚生年金に加入している会社員であれば、70歳まで厚生年金保険料を納める必要がある為、65歳まで収めるのは当たり前ではと考えます。
厚生年金では、現在70歳ですがこれを75歳まで延長しようと言う話がでており、国民年金保険料の延長も今後は70歳までに延長される可能性もあります。
高齢者が増え社会保険が不足していることもあり、税収を増やすためにはやむを得ないとは考えますが、増税を検討する前に少しは財政を見直すと言うことはしてほしいです。
しかし、現在の政権では、減税と言うことをするようには考えられず、年金保険料の延長や年金受給額の減額など指を咥えて見ているのではなく、若いうちからある程度の資産運用を行う必要があることが分かります。
若いうちからの資産運用
年金制度に関しては、暗い話が続き老後の心配事項が続きます。
年金制度は、長生きすれば、長生きするほど得をする制度なので、将来の年金制度の心配をするよりも、不摂生な生活を改めて、健康的な生活を送ることがとても良いことになります。
その為、年金制度を考える前に、自分の健康を第一に考えるべきです。
しかし、将来受給できる年金額は、徐々に減額されてくることはわかっていますので、今のうちから
などで資産を増やすことをおすすめします。
iDeCo(イデコ)に関しては、掛金全額所得控除による税金のメリットがありますが、60歳以降、積立てたお金を受取る時には税金の控除※を受けることができます。
※税金がかからないと言うことではありません
また、60歳までにお金を引き出すことができない、また、手数料が掛かるなどを考えるとまずは、
■つみたてNISA
を始めることをおすすめします。
つみたてNISAは、国内に居住する満20歳以上であれば、NISA口座を作成でき、投資で得られる利益は非課税となります。
運用期間は20年となっていますが、iDeCoのように60歳まで資産が引き出せないと言う縛りはないので、使い勝手は良いです。
さらに、2023年度の税制改正で期限などが延長される可能性もある為、さらに使い勝手がよくなる可能性が高いです。
松井証券で取り扱う投資信託は、ノーロード(購入時手数料無料)と低コストを意識した商品でラインナップされています。投資信託を始めたいと言うのであれば、松井証券で口座開設を行ってみてはどうでしょうか?
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さらに、つみたてNISAで運用するインデックス・ファンドは、素人でもプロ並みに資産を増やすことができます。
インデックス・ファンドでもいろいろな種類がありますが、
■eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
■SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500
■eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
が人気ですので、運用してみるのも良いのかもしれません。
その為、将来支給される年金額が減額される、年金保険料を納める期間が延長されるなど、げんなりする報道がされ、最終的には、年金受給額は、年々減額されます。
これは、間違いなく減額されます。
自分が年金受給する年齢になった時にこんなの聞いていないと言わないように、今のうちから資産運用をすることをおすすめします。
その為、短期で資産運用を考えるのではなく、長期で資産運用を考えて下さい。
しかし、つみたてNISAではお金持ちにはなれませんので、そこは勘違いをしないようにしてください。
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お金は寝かせて増やしなさい
将来受給できる年金額が少ないと感じているのであれば投資信託のインデックス投資を検討してみては!
本のタイトル通りですが、「お金は寝かせて増やす」素晴らしい言葉です。
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皆さんは、今回の記事を見てどのように感じましたか?
是非、質問や感想などがあれば、コメントを記載していただけるとブログ運営での励みとなりますの温かいご意見をお願いします。
コメント
Tochi
そもそも、どんどん制度を変えて将来の受取額すら良くわからないのでは保険としての機能を果たしているとは言えないと思います。
年金は辞めて、代わりに全てNISAにする(つまり積立制度)とかに制度変更をした方が遥かにいいと思います。
2022/11/07 URL 編集
happyoldage
確かに、独身男性平均寿命は68歳と言う話はありますが、厚生労働省のデータを見ると男性の半数は、84.39歳まで長生きすると言うデータもあり、現行の年金制度であれば、ほとんどの方が元を取れることになります。
しかし、コメントのご意見の通り、自分が年金を受け取る時に、受給額が決まっていないのでは、いかがなものとは思います。正直、最低限の金額くらいは保証してほしいのは事実です。
また、老齢年金制度だけを考慮すれば、積立方式が良いのですが、亡くなった時の遺族年金、ケガなどで働けなくなった場合の障害年金を考慮すると、本当に積立制度が正しいのかは、難しい話です。(ある程度、積立てていないと補償額が少なくなるためです)
不足分は、税金で補填して下さいと言いたいのですが、結局は、自分でどうにかしないといけなさそうです。。。
2022/11/09 URL 編集