現状の低金利では、悲しいことに銀行の定期預金にお金を預けていたとしてもお金が増えることはありません。
その為、資産を増やすために「つみたてNISA」などで投資を考えている方も多くいるかもしれませんが、現状の年利:4%では、なかなかお金が増えません。
理由としては、100万円で4%の利回りで運用を行っていたとしても、年間4万円の利益しか得ることができず、さらに、この株安の現状では資産が目減りしていき心細い状態が続いて行くのも事実です。
投資と聞くと、資産が2倍、3倍に増えるように感じる方もいますが、「つみたてNISA」ではそう簡単に資産が2倍に増えることはありません。
資産運用を行ってもそれほど資産が増えずやきもきしている方が多いのかもしれません。
その為、些細な損失を指してしまい自分にはもう投資は向いていないと考え「つみたてNISA」を解約する人が多くいるのも事実です。
実際に「
つみたてNISA」で運用をした場合、どれくらい増えるのかは、金融庁の「
資産運用シミュレーション」を使用することで簡単に確認できるので使用してみて下さい。
それでは、「つみたてNISA」を行ってもお金持ちになれない理由を以下に見ていきます。
また、つみたてNISAを行う上でのメリット・デメリットを理解する必要があるので以下に内容を見ていきます。
詳細は、以下に記載します。
以降は目次です。
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目 次
前回の記事
お金持ちになれない「つみたてNISA」
「つみたてNISA」で運用を行った場合、毎年:40万円の資産を20年間運用した場合、運用資産はトータル800万円の金額になります。
運用成果(年利)の一番高い山は4%~6%で考えた場合、20年後には1,191万円~1,471万円の時価となることになります。
仮に、運用成果(年利)が最も調子のよい8%の場合でも、時価は1,830万円と言う金額となり、とてもではないですがお金持ちと自慢できる資産ではないことが分かります。
「つみたてNISA」では、非課税枠が40万円の為、もう少し資産がある方には心もとない資産運用額となりますが仮に、運用期間をさらに20年以降も運用(40年)し続けた場合、
運用成果(年利):4%~6%で考えると
■3,801万円~6,190万円
の時価となり2017年にNRIにて発表された純金融資産保有額の階層別でみるとアッパーマス層、準裕福層の部類に入りますがお金持ちと言う部類にはなっていません。
NRI純金融資産保有額の階層別
■超富裕層 :5億円以上
■富裕層 :1億円以上
■準富裕層 :5,000万円以上
■アッパーマス層:3,000万円以上
■マス層 :3,000万円未満
仮に資産運用を40年行った場合で、運用成果(年利)が8%で考えると、資産は1億円を超えることになり裕福層の分類となりお金持ちと言う感覚は強いのかもしれません。
仮に資産運用を20歳~60歳までの40年間行っていたとしても、運用成果8%と運用成績が良い状態で資産が1億を得ることができます。
しかし、20歳から年間40万円を貯蓄することも難しい、又、40年後に1億の資産を得られたとしても年齢が年齢(60歳)の為、好きなこともなかなかできません。
そのような状態でお金をたくさん持っていても幸せかどうかは疑問です。
老後のための資産運用であればいいのですが、仮に体が動かなくなる、又は、亡くなってしまっては、資産を使い切ることも出来ず何も意味はありません。
その為、「つみたてNISA」で資産運用を行ってもお金持ち(富裕層)には難しく、「つみたてNISA」の非課税期間を越えて運用を行う必要があります。
正直、20歳から年間40万円を貯蓄するのは非常に厳しいことになるので、
■資産運用は何のために行うのか
■無理をせず
資産運用を実施して下さい。
無理な節約をして資産運用を行っても全く意味がありません。
その為、「つみたてNISA」では、お金持ちになることは非常に厳しく、「つみたてNISA」の非課税期間を超えても資産運用を行うことで資産が1億を超えるかもしれません。
しかし、病院のベッドの中でたくさんの資産を眺めていても悲しくなるだけです。
メリット・デメリット
これは私の考えになりますが、「つみたてNISA」は、資産が急に倍になるようなものではなく、短期での投資と言うよりも長期に運用を行うことで資産を増やす投資になります。
その為、将来の貯蓄(教育資金、結婚資金、住宅購入、老後など)を考えている方には、非常に理にかなった貯蓄となります。
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まず、「つみたてNISA」の最大のメリットは、運用期間中に発生した運用益や配当金は非課税で受け取ることができます。
本来であれば、20.315%の税金が採取される為、10万円の運用益が出た場合、20,315円の税金が採取されますが「つみたてNISA」では税金は採取されません。
■通常の投資
10万円の運用益が出た場合、約2万円の税金が採取され手元には約8万円が口座に振り込まれます
■つみたてNISAの場合
10万円の運用益が出た場合、運用益10万円がそのまま口座に振り込まれます
さらに「つみたてNISA」で購入できる商品に関しては、金融庁のお墨付きの商品の為、インチキ臭い商品は購入できませんので初心者には大変ありがたいラインナップとなっています。
インチキ臭い商品の代表
■信託手数料が高い:1%以上
■配当金が出る
■購入・売却手数料が掛かる
■償還日が設定されている
しかし、同じような商品が複数あり、どの商品を選ぶべきか悩みどころです。
■TOPIX関連 :13商品
■日経25関連 :20商品
■S&P500関連:11商品
同じ商品が複数ある理由は、運用会社が複数ある為、1社に絞り込むことができないと言う考えであるのでしょうがない事ではありますが、非常に商品を選ぶ側からすれば不親切です。
その為、同じような商品で運用をしているのにもかかわらず、運用益に差があっては悔しい限りなので、下記の観点を注意し購入を検討して下さい。
■信託報酬がとにかく安い
■トータルリターンの良し悪し
■純資産高がたくさんある
「つみたてNISA」では、非課税枠が40万円(年間)となっていますが、余剰金がある家庭からすれば、運用できるお金は少ないと感じます。
しかし、非課税枠や運用期間に関しては、今後見直しが行われるようなので今後は改善があるのかもしれません。
また、投資金額は少額(100単位)で運用ができ、ドルコスト平均法で購入単価が平準化することが可能です。
■ドルコスト平均法とは
投資信託などの基準価額が変動する商品に対して、「定期的な期間(月・日)」「一定の金額」で購入する運用方法
ドルコスト平均法では、右片上がりの相場では一括投資にはかなわないが、購入時期を複数に分けることで、運用する商品の「高値掴みをせず」に
■基準価額が高い場合は、購入口数が少なく
■基準価額が低い場合は、購入口数が多く
購入できるメリットがあります。
つみたてNISAのメリットとデメリットを考えた場合、メリットの方が大きく感じますが、最大のデメリットは、損失が発生した場合、税金の免除がされないことがあげられます。
通常、株で投資を行った場合、売却時の損失が発生した場合、運用益がある場合は、税金の免除(運用損益)が行なわれますが、「つみたてNISA」では行われません。
その為、損失が発生した場合は、損をするだけになるので注意が必要です。
つみたてNSIAのメリット
■20年間は運用益又は分配金は非課税
■購入できる商品は金融庁のお墨付き
■少額(100円)から始められる
■ドルコスト平均法で購入単価が平準化できる
つみたてNISAのデメリット
■元本割れの恐れがある
■円安では購入する口数が少なくなる
■選べる商品が決められている
■損失が発生した場合税金が免除されない
■非課税枠が40万円(年)と少ない
円安と円高のメリット・デメリット
これは、S&P500などのドル建ての商品を保有する場合は、円安・円高時にそれぞれメリット・デメリットがあるので理解しておくことが重要です。
ドル建ての資産を保有している場合、
■円安
購入口数は少ない
資産は円安で増える
■円高
購入口数は増える
資産は円高が減る
と言う関係性があります。
その為、「この円安の状態で外貨建ての取引をするの?」と言う人もいますが、購入する口数は少なくなりますが、資産は円安で膨れ上がる傾向になります。
その為、現在、NYダウやS&P500の指数は下落している為、本来であれば購入口数が増えることになりますが、現状は円安傾向が続いている為、購入できる口数は減っています。
しかし、今まで購入していた資産は円安で増えることになるので
■eMAXIS Slim全世界株式
■eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
などで運用している方は、資産が増えている方が多くいるのかもしれません。
ドル建て資産で運用を行っている場合は、円安の場合は、購入口数は少なくなり、ドル建ての資産を保有している場合は、時価が増える為、円安時は資産(円)が増えます。
逆に、円高傾向になると、購入する口数は増えますが、ドル建ての資産を保有していると時価(円)が下落傾向となる為、円高時は資産(円)が減少します。
その為、「つみたてNISA」でドル建ての資産で運用している方は、米国の株安傾向ではありますが、現状円安が続いている為、資産を増やしている方が多くいるはずです。
今後は、円安→円高からシフトし始めた場合は、株安と円高のダブルパンチで時価が下落し資産が目減りすることになりますので注意が必要です。
しかし、同じ金額で積立を行っていても円安、円高では購入する口数が異なることは理解が必要です。
■円安:購入口数は減少、資産は上昇
■円高:購入口数は上昇、資産は減少
しかし、「つみたてNISA」は長期運用で資産を増やす投資方法になるので、一時の円安・円高、株安・株高など気にせず運用を行うことをおすすめします。
投資をしていると、市場の動向が気になり気になりますが、
■資産を売却するときに、株高、円安になっていることが望ましい
■運用している最中の株価など、株安で円高が望ましい
と言うことを忘れてはいけません。
最終的に、利益確定するときに、どれだけ、黒字になっているのかが重要であり、投資している最中の値動きなど全く意味がない(安ければ安いほど良い)と言うことは理解が必要です。
目標を持った金額設定が重要
YouTubeやTwitterでは、投資でお金をたくさん稼いだと言う方がたくさんいます。
本当かどうかは分かりませんが、アベノミクスと騒がれているときに多額の資金で投資を始めた方は、物凄い資産を増やせたのではないでしょうか。
そのれは、投資をしたタイミングが良かっただけの話であり、今後景気後退と騒がれている現状を考えると、今から投資を始めて同じ結果(資産を増やす)になるかは疑問です。
その為、投資と言うものに淡い期待を持って初めてもあまり儲けが少なく、景気が悪くなった瞬間に元本割れとなり、投資をやめてしまう方も多くいます。
何度も言いますが、「つみたてNISA」でお金を儲けようと考えているのであれば、1年や2年で成果は出ません。
10年以上運用を行うことで始めて、「あれ。資産が増えてきた?」と言うことが実感できることになります。
その為、「つみたてNISA」で資産運用をするのであれば、短期目線ではなく、長期目線で行うべきです。
また、多額の金額を手に入れると言う考えではなく、現実的な目標金額を決め資産運用を行うことが重要です。
若いうちから無理をして貯蓄しても良いことはありません。
資産があっても亡くなっては意味がない
資産運用を行い、高齢になった時にお金をたくさん持っていても使い切ることができません。
鉄鋼王のアンドリュー・カーネギーも
■金持ちのままで死ぬのは不名誉な死である
と言う言葉を残しているように、お金はお墓にまで持っていけませんので、現実的な目標金額考え投資し貯蓄していきたいものです。
三途の川を渡るときは6文銭(今の金額で言えば300円)が必要と言われており、たくさんお金を持っていても意味がなさそうです。
資産を家族に残したいと言うのであれば構いませんが、遺言はちゃんと書いてください。
たくさんのお金は、必ず争いごとが起きてしまいます。
また、資産運用は、無駄に豪華なお葬式やお墓を立てていただくための資産ではないと思いますので、貯蓄した資産は、次に残すのではなく、自分で使うべきだと私は考えます。
皆さんは、今回の記事を見てどのように感じましたか?
是非、質問や感想などがあれば、コメントを記載していただけるとブログ運営での励みとなりますの温かいご意見をお願いします。
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