2022.2.1時点では、1ドル105円代で推移していましたが、ロシアのウクライナ侵攻や米国の金利上昇の影響を受け2022.10月時点では、1ドル145円と円安が進行しています。
米国の金利が上昇している為、外貨預金の金利が日本と比較すると非常に高くお得感があります。
外貨預金の定期預金(1年)での金利は、4%となっている商品もあり、とても魅力に見えます。
その為、現在、外貨預金の人気は非常に高く、円→ドルにし定期預金を行う方が増えています。
特にこの円安が進行する中では、ドルを持っているだけで為替差益により資産が増えている方も多くいるのかもしれません。
しかし、そんな外貨預金に関しては、おすすめしないデメリットがあるのをご存知でしょうか。
実際に、リスクを知らずに外貨預金を行っている方も多くいるのかもしれませんが、外貨預金をこれから行おうと考えているのであれば、外貨預金には以下のデメリットがあることは理解してから行ってください。
外貨預金のデメリット
■元本割れを起こす可能性がある
■為替変動のリスクがある
■為替手数料が取られる
■途中解約ができない場合がある
■ペイオフの対象にならない
虎の子の退職金を外貨預金で1年縛りの運用した場合、円安が続いている場合はいいですが、円高傾向になった場合には目も当てられません。
さらに、途中解約ができませんので、自分の資産が徐々に無くなっていくのを目の当たりにするのは非常につらいことになります。
その為、せっかく資産運用を行うのであれば、資産運用を行う商品のリスクを理解したうえで実施して下さい。
詳細は、以下に記載します。
以降は目次です。
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目 次
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元本割れを起こす可能性が高い
外貨預金を行う前に理解してほしいことは、為替変動リスクがあるので元本割れが起きる可能性があります。
銀行の定期預金と同じ考えでいると痛い思いをします。
円安が進んでいる場合はいいのですが、円高傾向にとなった場合、金利がいくら4%とはいえ大赤字になる可能性が高いです。
上記でも記載しましたが、2月では1ドル105円でしたが、10月には1ドル145円です。
当分は、円安傾向が続きそうですが、来年はどうなっているかは誰にもわかりません。
為替変動のリスクを考えれば、たとえ金利が4%であっても、リスクが高すぎます。
また、大きな為替変動が起きた場合、定期預金を途中解約できたとしても、解約手続きなどに時間が掛かり思うような値段で売却できない場合もあります。
そのことを考えても、外貨預金のリスクは非常に硬いのですが、その次のデメリットは外貨手数料が高いと言うことがあげられます。
外貨手数料が取られる
次に外貨預金をする場合は、外貨手数料が取られます。
この外貨手数料は銀行ごとに手数料の値段は違うので、どうしても、外貨預金を行いたいのであれば、メガバンクで行うのでなく手数料の安いネット銀行や証券会社がおすすめです。
メガバンクでは、1ドル50銭など取るところもありますが、SBI銀行では1ドル4銭の外貨手数料となります。
その為、どうしても行うのであれば、外貨手数料の安い銀行を選んでください。
1ドル145円の場合、10,000ドル購入した場合、145万円の費用が掛かりますが、1ドル50銭の場合、5,000円の手数料が取られます。
1年後に金利4%分を受取れますが、税金(20.315%)が引かれますので税引き後の金利は、3.187%となり、10,318ドルを入手できます。
この10,318ドルを円に戻した場合、1,496,110円を受取れますが、外貨手数料で5,159円が取られます。
外貨手数料だけで、10,159円(5,000円+5,159円)を採取されます。
銀行も商売ではありますが、いくら何でも100万円を定期預金に入れて、金利が約3%だからと言え手数料で1万円以上を採取するのはいかがなものかと思われます。
為替変動が全く起きていない場合は、+35,951円を得ることになりますが、仮に1ドル105円などの円高になった場合は、目も当てられません。
8カ月の間に1ドルが105円→145円になったと言うことは、その逆の145円→105円になってもおかしくはありません。
上記にも記載しましたが、外貨預金によっては、途中解約ができない金融機関もあるのでお金を預ける時には注意が必要です。
解約時の注意
■途中解約ができても解約手数料が取られる場合有り
■キャンペーンの場合、途中解約できない場合有り
為替手数料は少なければ少ないほど得をしますので金融機関を選ぶ場合は、為替手数料の安い銀行を選んでください。
決して、メガバンクで運用することはおすすめしません。
10,000ドルの為替手数料(円→ドルの手数料)
■1ドル50銭:5,000円
■1ドル4銭 :400円
※ドルから円に換える時も手数料が掛かります)
為替手数料だけを考えれば、FXのレバレッジ0で行うほうが為替手数料は安く済みますが、ある程度の証拠金が必要なので軽い気持ちで行うのは難しいかもしれません。
ペイオフの対象にならない
あまり気にしなくても良いのかもしれませんが、外貨預金は、ペイオフの対象にはなりません。
仮に銀行が倒産した場合、1金融機関ごとに1千万円が保障させますが、外貨預金の場合は、対象とはなりません。
その為、銀行が倒産した場合は、外貨で預金しているお金は、ペイオフの対象ではないので、お金が戻ってこない可能性があります。
ペイオフを心配しているのであれば、FXで取引をしたほうが良いです。
FXではペイオフの制度はありませんが、100%の信託保全が義務化されていますので問題はありません。
外貨預金を行うのであれば
どうしても円安の恩恵を受けたいから外貨預金をしたいと言うのであれば、メガバンクで行うのではなくネット銀行や証券などの外貨手数料の安いところを選んでください。
また、途中解約できない場合は、円高傾向となっても呆然と資産が減っていくのを眺めるだけになるので商品の特徴はよく確認して下さい。
途中解約できたとしても、解約手数料や金利分のお金は支払われなかったりしますので注意して下さい。
外貨預金を行うのであれば
■為替手数料が安い金融機関を選ぶ
■途中解約ができるか
また、為替は生き物のように動きますので、為替の変動は注意深く確認しておく必要があります。
有事の円買いとも言われ、何かあった場合は、急に円高になる可能性があります。
正直、外貨預金では、リスクは高いがリターンが少ないのであまりおすすめはできません。
外貨預金で資産運用を行うのであれば、つみたてNISAで
■eMAXIS Slim全世界株式
■eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
の投資を行った方が運用益に対しても税金は取られないので得です。
株式のリスクが怖いと言うのであれば、
■eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
■eMAXIS Slim先進国債インデックス
などで運用を行ってみるのも良いです。
現在は、株や債券は右肩下がり値を下げているので、投資を始める時期かは疑問ですが、未来の株価は誰にもわかりません。
松井証券で取り扱う投資信託は、ノーロード(購入時手数料無料)と低コストを意識した商品でラインナップされています。投資信託を始めたいと言うのであれば、松井証券で口座開設を行ってみてはどうでしょうか?
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せっかく、NISA制度やiDeCo(イデコ)の制度がありますので、使わないのももったいないので外貨預金よりもインデックスファンドで資産運用を検討してはどうでしょうか。
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