我々が受給する公的年金は、
年々減額されており老後の生活が心配だと考える方が多くいます。
■独身:76.4%
■夫婦:77.0%
と非常に多くの方が
老後を心配しているようです。
また、
高齢者世帯※を見ても老後に生活費が足りず老後破綻をする方が増え「
生活保護」を受ける方が増えてきています。
※男女とも65歳以上(平成17年3月以前は、男65歳以上、女60歳以上)の者のみで構成されている世帯か、これらに18歳未満の者が加わった世帯
● ● ●
生活保護に関しては、厚生労働省が令和4年6月に公開した「
生活保護制度の現状について」から全体的な生活保護者の推移は
平成27年をピークに年々減少しています。
しかし、高齢者世帯の生活保護数を見てみると平成10年4月に
29.5万世帯となり、令和4年4月 では
91.3万世帯と上昇傾向となっています。
このことから平成10年から令和4年まで(24年間)の間に、高齢者の生活保護世帯数が
約3倍も増加していることが分かります。
引用:厚生労働省「生活保護制度の現状について」
老後破綻に関しては、60歳、65歳で定年退職を迎え、その後の年金で生活を行いますが収入以上の支出が発生することで生活が困難となり老後破綻を迎えてしまいます。
■老後破綻とは
定年後に年金などの収入では維持できず老後生活が破綻してしまうこと
受給する年金額が少なくても、ある程度の資産があれば老後破綻にはなりませんが、
金融資産を保有していない世帯も多く、また、年金生活が始まると意外と
年金が少なく生活が困窮する世帯が多くいます。
さらに、会社勤めだった方は、年金生活が始まっても、現役時代の生活水準のまま生活を行えば、「
支出>収入」となり、いくら資産があっても老後破綻してしまいます。
その為、老後破綻をしないためには、どのような対応を行っていくのかを以降に見ていきます。
詳細は、以下に記載します。
以降は目次です。
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目 次
前回の記事
金融資産を保有していない世帯が3割
金融候補中央員会「知るぽると」から令和3年度の「
家計の金融行動に関する世論調査」結果にて、金融資産を保有していない世帯の割合(独身・夫婦別)を見ていきます。
独身世帯と夫婦世帯での「
金融資産を保有していない」割合を見ても「独身」の平均が
3割、「夫婦」の平均が
2割を超えています。
その為、金融資産を保有していない世帯が10世帯中
2世帯から3世帯が金融資産を保有していないことが分かります。
また、60歳代、70歳代の「金融資産を保有していない」割合を見ても
10世帯のうち2世帯は金融資産を保有していないことになります。
また、50歳代を見ても金融資産を保有していない世帯が、
独身で3割強、
夫婦で2割強となっており、老後に生活費が足りず老後破綻をする可能性が高い世帯が多いことが分かります。
それでは、老後破綻をしない為の
金融資産作りに関して見ていきます。
老後破綻しない為の金融資産作り
実際に金融資産を保有している
平均は独身1,062万円、夫婦1,563万円となっており、金融資産を多く持っている世帯が多くいるように見えますが、実際は、
■独身 中央値:100万円
■夫婦 中央値:450万円
を見ると、平均と中央値の金額がかけ離れていることを考えると、金融資産を保有している世帯でも
金融資産の格差があることが分かります。
年代別で見ると、50歳代から金融資産の増加が見られ老後に向けての
金融資産の貯蓄が行なわれていると考えられます。
金融資産を保有している世帯の
金融資産の上位は
■預貯金
■株式
■投資信託
■保険
と順となっています。
金融資産の上位は、安全資産である
預貯金に人気がありますが、インフレには弱く、資産を増やすことができない為、
老後の資産運用には向いていません。
老後破綻をしない為の
資産運用作りを考えているのであれば、
■つみたてNISA
■iDeCo
などで資産運用することで老後破綻しない資産運用作りを心掛けたいものです。
つみたてNISAやiDeCoでの資産運用は、長期運用を行うことで資産を増やすことができますので、
若いうちからの資産運用が重要なことが分かります。
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お金は寝かせて増やしなさい
将来受給できる年金額が少ないと感じているのであれば投資信託のインデックス投資を検討してみては!
本のタイトル通りですが、「お金は寝かせて増やす」素晴らしい言葉です。
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年金以外の資産運用
上記にも記載しましたが、我々が受給する年金は、年金制度自体が無くなると言うことはありませんが、確実に受給額は
減額するものと考えられます。
今時点で「ねんきんネット」から年金見込額を算出しても、実際に受給年齢になった時に、年金見込額通りの年金を受給できる保障はありません。
あくまでも「ねんきんネット」で確認できる年金額は、
年金見込額であり確実に受給できる金額ではないことを理解して下さい。
その為、老後破綻をしないで生活を送りたいと考えているのであれば、
年金以外の資産を用意する必要があります。
自分年金とは
年金以外の資産を作る為には、預貯金、株式、投資信託、保険などの
金融商品を運用し、自分自身で老後の生活費を準備することが必要です。
この準備する生活費を「
自分年金」と言います。
それでは、どのように
自分年金を作っていくのかと言えば、
■つみたてNISA
■iDeCo
を使用することで資産運用を行うことをおすすめします。
松井証券で取り扱う投資信託は、ノーロード(購入時手数料無料)と低コストを意識した商品でラインナップされています。投資信託を始めたいと言うのであれば、松井証券で口座開設を行ってみてはどうでしょうか?
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iDeCoに関しては、
払った掛け金が全額所得控除の対象となる為、税金をたくさん納めている方には有利な制度ですが、運用した資産は
60歳まで引き出すことができません。
60歳まで引き出せないことがメリットと言う方もいますが、資産があるにもかかわらず、60歳まで引き出せない資産では
使い勝手が悪い資産になります。
その為、実際に資産運用を行うのであれば、
つみたてNISAをメインとし、非課税で投資ができる年間40万円で運用することをおすすめします。
つみたてNISAでも余剰金が余るようであれば、
iDeCoで運用を行うことがおすすめです。
どのような商品で運用をすればよいかは、過去に記事を記載していますので確認してみて下さい。
つみたてNISAやiDeCoはあくまでも
投資になりますので、
元本保証はされません。
また、投資で失敗をする方に、
退職金を全て投資に回し失敗する方のニュースを耳にします。
老後の資産や退職金は、投資で増やすことを考える前にどのように資産を減らさないかを考えるべきですので60歳を過ぎてから
初めての投資などはやめるべきです。
老後貧困にならないために
老後貧困にならない為の心得は、
■収入 > 支出
で生活を心がけることが重要です。
いくらたくさんの資産運用をしていても収入以上の支出を浪費していれば、資産などすぐに
資産は底をつきます。
その為、収入や資産運用も重要なのですが
自分の支出がどうなっているのかを知ることも重要です。
さらに、老後生活を送る前までに、
無駄な支出を極力減らすように見直すことも重要です。
支出管理を家計簿などで管理することもできますが、現在では、いろいろなアプリも豊富にありますので、自分の支出がどうなっているのか確認してみて下さい。
まずは、
Money Forwardなどのアプリを使用し、資産管理を行ってみてはどうでしょうか。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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