●2022/9/1に一部記事を更新しています。
老後にお金がないと言う不安は、どの世代でも心配の種となります。
若いうちは働くことで年金以上の賃金を受取るため、そこまで、心配はないのかもしれません。
しかし、年々減少する年金額や老後2,000万円問題など老後のお金に関する悩みは減ることがありません。
せっかく、65歳まで働き、いざ年金生活を送ろうとした時に、生活が出来ず、体が言うことを聞くまで働くと言うみじめな生活は送りたくはありません。
それでは、老後生活を送る上でお金が無くみじめな生活をしないためには、どのようにしていくのかを見ていきます。
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詳細は、以下に記載します。
以降は目次です。
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目 次
前回の記事
老後2,000万円の嘘
まず、65歳から年金生活を送る場合、2,000万円が必要と言う話は嘘です。
テレビなどの報道にて2,000万円と言う金額を大々的に報道したため、この金額が一人歩きしているだけの話です。
実際に2021年度での65歳以上の夫婦二人無職世帯での家計収支は、
■収入:236,576円
■支出:255,100円
となり月額の赤字額:18,525円となります。
実際にどの年齢まで長生きできるのかと言う話はありますが、18,525円/月額の赤字が30年(95歳)続いた場合、
■6,668,640円
が不足すると言う計算となり、老後に2,000万円は必要ないと言うことが分かります。
この「65歳以上の夫婦二人無職世帯での家計収支」は、毎年金額が異なる為、2,000万円が不足する年もあれば、2021年度のように667万円が不足すると言うことになります。
その為、老後に2,000万円が必ず必要と言うことではありません。
また、不足額667万円に関しては、裕福な高齢者~生活に余裕のない高齢者の平均額となる為、全ての高齢者が年金だけでは不足する金額ではないことを注意して下さい。
上記の図を見ても交通・通信費:25,136円、教養娯楽:19,301円、交際費:20,648円と約6.5万円もかかっています。
さらに食費で65,759円と言うことですが、高齢の夫婦で1ヵ月の食費が6万円を超えるのかは疑問です。
上記の金額の合計で12万円以上の金額となっています。
この金額を見直すことで、月額18,525円の赤字を節約することは可能ではないかと考えます。
その為、老後の生活費や65歳以降の収入源はどれくらいなのかを十分に理解しておくことが重要となります。
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次に、老後2,000万円問題となった2017年度の「65歳以上の夫婦二人無職世帯での家計収支」を中心に2016年度~2020年度までの収入と支出の流れを見てみます。
※1 1人につき10万円が支給されたため、収入が増額
※2 老後2,000万円問題の引き金となったデータ
上記のデータから分かるように、2017年度以降は、収入と支出の差額も減少しており、老後に2,000万円も貯蓄が必要が無いことが分かります。
その為、老後に2,000万円が必要と言う根拠もない話をいちいち考える必要はありません。
何度も言いますが、裕福な高齢夫婦と生活が厳しい高齢者夫婦での平均値な為、なんでも鵜呑みにしない方が良いです。
しかし、2,000万円問題は、老後の生活を送る為に年金だけでは厳しい生活になると言うことを世の中に知らしめるための良いきっかけにはなりました。
自分の年金額と生活費を理解する
老後にお金が無くなることでみじめな生活を送りたくないと言うのであれば、まずは、
■受取れる年金額はいくらか
■生活費はいくらなのか
を考える必要があります。
受取れる年金額は、誕生月に送付される年金定期便で確認するか、日本年金機構「ねんきんネット」から「年金見込額」を算出※することが可能です。
※あくまでも見込額の為、必ず受給できる金額ではありません。
自分の年金額を調べた結果、これでは生活が出来そうもないと言うのであれば、ある程度は、年金受給額を増やすことは可能ですので諦めずに検討してみてはどうでしょうか。
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会社員の方は、働けば働くほど受給できる年金額が増えますので、60歳以降も厚生年金に加入することで受給する年金額を増やすことが可能です。
さらに、70歳まで厚生年金に加入すると言うのであれば、年金繰下げ受給を利用することで70歳以降受給する年金額を増やすことが可能となります。
その為、単純に受給する年金が少ないから、老後は惨めな生活をしなければいけないと言うことはありません。
何事も準備をすることで対処ができます。
しかし、受給する年金が増えれば、デメリットがあることも忘れてはいけません。
■納める税金が増える
■在職老齢年金制度※で本来受給できる年金額が減額される場合がある
■後期高齢者医療制度が1割で受けられない場合がある
※年金繰下げをしても一部カット、全額カット部分は繰下げられませんので注意が必要
上記までは、受給する年金額の話を記載しましたが、老後に向けて、自分の生活費がどれくらい必要なのかは理解する必要があります。
自分の年金額を理解したうえで、65歳になるまでに節約できる物は節約する生活が送れるようにすることでお金に困ることは少なくなります。
■ローンは払い終わる
■無駄な保険の解約
■格安スマホに変更
■月額の固定費の削減
※固定電話、新聞など
また、年齢が上がるごとに消費支出は減少していきます。
下記の表を見ると65歳~69歳では、261,123円を使用していましたが、75歳以上では、210,024円と51,099円の差額が出ています。
その為、消費支出は、亡くなるまで毎月同じ額なのかと言えば、そうではないと言うことは理解して下さい。
さらに、悲しい話になりますが、我々が受け取る年金額は年々減額されて行きます。
日本年金機構の「ねんきんネット」から「年金見込額」で算出された年金額から2割は減額されている金額を受取る羽目になると言う考えでいると良いです。
その為、年金だけで生活を送ろうとすると、かなり厳しい生活を送らなければいけないのかもしれません。
年金以外の収入源を作る
老後の生活基盤を作る為の収入として年金は重要な収入源となります。
しかし、我々が年金を受給する時には、年金事情がどのようになっているのか分かりません。
体が動く限り働くと言う考えでも良いのですが、できれば、年金以外の収入源を確保しておきたいものです。
そこで注目するのが、「つみたてNISA」となります。
iDeCo(イデコ)でも良いのですが、iDeCoでは、60歳まで現金化することができず、いざと言う時(働けなくなってしまった場合など)の資産には向いていません。
その為、資産運用を行うのであれば、金融庁がお墨付きをつける商品(インデックスファンド)で運用ができる「つみたてNISA」をお勧めします。
つみたてNISAで、20年間運用を行った場合、運用成果が4%~6%を出すことができると言われています。
その為、つみたてNISAの上限金額:40万円/年間で20年間運用(購入金額:800万円)を行った場合、どのような資産で運用が可能(運用成果が4%~6%)かと言うと、
■1,191万円(4%)~1,471万円(6%)
を貯蓄することが可能です。
仮につみたてNISAの期限(20年)を超過し、40年間運用(1,600万円)を行っていた場合は
■3,801万円~6,190万円
と言う金額を貯蓄することが可能です。
どのような商品を購入するべきか悩むとは思いますが、
■購入・売却手数料のかからない
■信託報酬が安い
■配当金が出ない
■償還日の設定が無い
と言う商品を選び、トータルリターンや純資産残高の状態を確認しながら購入する商品を選べばよいと考えます。
どの商品を選んでいいかわからないと言うのであれば、下記の中から1つ選んで積立て投資を行えばよいのではないでしょうか。
■eMAXIS Slim全世界株式
■eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
■SBI・V・S&P500
投資に関してだけ言えば、いざとなって、老後のお金がやばいから投資をしなきゃと考えてももう遅いです。
若いうちから長い時間をかけて、資産を積み上げていくことが重要ですので、是非とも若いうちからつみたてNISAで投資をすることをおすすめします。
松井証券で取り扱う投資信託は、ノーロード(購入時手数料無料)と低コストを意識した商品でラインナップされています。投資信託を始めたいと言うのであれば、松井証券で口座開設を行ってみてはどうでしょうか?
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つみたてNISAでも余剰金が余ると言うのであれば、iDeCo(イデコ)で運用を行うのも良いのかもしれません。
資産を作ることで老後の心配は無くなる
老後のお金の心配は、
■自分が将来受け取れる年金額がいくらなのか
■自分の生活費はどれくらい必要なのか
を理解することで大分心配は和らぐのではないでしょうか。
老後貧困を迎えないためには、
■収入>支出
の生活を心がけることが最も重要です。
その為、自分の身の丈に合った生活を送ることを心がけるべきです。
しかし、65歳となって、年金生活を謳歌しようと考えても収入が少なければ、旅行も娯楽もあったものではありません。
老後の生活を送るまでにある程度まとまった資産での運用ができていれば、心にも余裕ができます。
どれくらいの資産が必要かはありますが、年金以外にプラス5万円/月額(60万円/年間)の金額が欲しいと言うのであれば、
■1,500万円
の資産があれば、年間60万円(4%ルール)を現金化しても資産が減ることはありません。
4%ルールの内容に関しては過去に記事を記載していますので興味がある方は確認してみて下さい。
老後の収入源、生活費を理解することが重要ですが、ある程度の資産を保有することで心に余裕を持つことができます。
また、長期にわたり資産運用を行うことができたのであれば、資産をどのように減らさず運用ができるかも身についているはずです。
その為、老後はお金に振り回されることもなく、みじめな生活を送ることも無くなると思いますので、早めのうちの資産運用を始めて下さい。
どうしても、「投資はギャンブル」と言う方がいますが、投資は決してギャンブルではありません。
投資と投機を勘違いしている方の妄言ですので、興味がある方は下記の記事も見て下さい。
皆さんは、どのように思いましたか?
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