ブルームバーグの記事になりますが、S&P500種株価指数は2022/8/12に今年の大幅下落から半値戻しを達成と言う記事が出ています。
まずは、半値戻しとは、どのような意味かを記載すると
■半値戻しとは
相場が下落し、その後、反転し下げ幅に対して半分まで戻ること
を記載します。
今回のS&P500では、2022/1/3に高値(4,818.62)を付けてから以降大幅に値を下げ、6/16に底値(3,636.87)を迎えています。
その後、S&P500は上昇し、8/12時点で、6/16からの半値4,227を超え4,282.15で終了しており、半値戻しを達成しています。
ブルームバーグの記事では、
■第二次世界大戦以降、S&P500は半値戻し達成後、以前の安値を再び試すことはあっても、安値を更新することはなかった
との記載もあり6/16の底値である3,636.87より下落はないのかもしれません。
また、今週は、CPI(消費者価格指数)などのデータからインフレの落ち着きがみられ、相場が反発し、一時的に半値戻しが起き、相場が一時的に回復しただけなのかもしれません。
その為、半値を戻したと言って、楽観的な運用は危険なのかもしれません。
それでは、相場の格言である「半値戻しは全値戻し」と言う格言があり、S&P500は今後全値戻しとなるのかを見ていきたいと思います。
詳細は、以下に記載します。
以降は目次です。
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目 次
前回の記事
半値戻しは全値戻し?
今後S&P500上昇するのかを考える前に、相場の格言である「半値戻しは全値戻し」とはどのような意味なのかを見ていきます。
まず、「半値戻しは全値戻し」と言う格言には2つの意味があります。
「半値戻しは全値戻し」とは、以下の意味合いがあります
・下落幅の半分まで値を戻した株価は、元の水準まで戻る可能性がある
・一度下げた株価は、半分まで戻したら欲張らずに利益確定したほうが良い
その為、「半値戻しは全値戻し」の格言の意味合いとしては、
■相場の上昇トレンドと考え、このまま売買を続けていくのか
■一時的な相場の上昇トレンドと考え利益確定をするのか
をそれぞれの判断することになりますが、「半値戻しは全値戻し」に関しては、一般的に相場の反発が強い時に使われる格言です。
株価が下落しても、下落幅の半分を戻す勢いがあれば、元の水準まで戻す可能性が高いと言う解釈になります。
その為、半値戻しは、買いのタイミングとなる為、安値圏内で売却せずに株を保有している方が良いと言う意味になります。
しかし、一時的な相場の反発の場合は、半値戻しが戻り売りのタイミングとなる場合があります。
要するに利益確定売りタイミングを見逃してしまうと含み損を抱える為、下落相場の中で半値でも戻せば十分と考え、手仕舞いする方が良いと言う考えです。
その為、底値から半値まで戻した時は、一時的な相場の反発なのかどうなのかを見極める必要があります。
今回の場合は、インフレの懸念が薄まってきたと言う考えもありますが、まだ、まだ、リスクが減っているわけでもないので、様子を見るべきなのかもしれません。
■半値戻しとなったので全値まで戻すと安易に考えない方がよさそうです
半値押しと半値戻しとは
続いて、半値戻しとは、違う意味合いで「半値押し」と言う用語があります。
■半値押しとは
上昇を続けていた相場が値下がりに転じ、これまでの上昇分の半分まで値を下げること
通常、半値押しと半値戻しでは
■上昇トレンドでの半値押しは、買い
■下落トレンドでの半値戻しは、売り
と言われています。
その為、今回のS&P500の半値戻しは、一時的な半値戻しなのか、上昇トレンドでの半値戻しなのかで、今後の考え方が変わってくるのかもしれません。
本来であれば、上昇トレンドでの半値戻しと考えたいのですが、インフレの状況、米国:政策金利の引き上げ、ロシアのウクライナ侵攻、台湾情勢などのリスク要因はまだまだあります。
その為、安易に「半値戻しは全値戻し」と考え、何も考えずに購入するのは危険なのかもしれません。
積立て投資は引き続き長期投資
それでは、「半値戻しは全値戻し」を信じ、S&P500に全力投球をするのかしないのかを考えますが、
■つみたてNISA
■iDeCo(イデコ)
で、米国株やS&P500などのインデックスファンドの積立投資を行っているのであれば、何も考えず、
■継続投資
を行うべきです。
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お金は寝かせて増やしなさい
将来受給できる年金額が少ないと感じているのであれば投資信託のインデックス投資を検討してみては!
本のタイトル通りですが、「お金は寝かせて増やす」素晴らしい言葉です。
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まず、インデックスファンドでの積立投資は、長期での運用となります。
その為、短期での相場の上昇・下落要因を考慮せずに「継続投資」を行ってください。
積立投資で失敗しないためには、まずは、投資をやめない(売却しない)ことを考えるべきです。
とにかく積立投資は、長期での運用となりますので、一時の相場下落など考えず投資を継続することだけを考えて下さい。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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