日本の平均給与に関しては、平成23年~平成30年にかけては、約23万円の上昇がありましたが、新型コロナの感染拡大が騒がれた令和元年からは給与は下落傾向になります。
2022年度は、新型コロナ禍の収束の兆しが見えたこともあり、企業の約50%が賃上げをするとの回答もあることから2022年度の給与は上昇するものと考えられます。
しかし、給与が上がったとしても社会保険料などが上昇する為、給与の上昇を味わうことができないのも事実です。
また、2022年度のロシアのウクライナ侵攻や米国の金利上昇の影響で、物価自体が上昇したこともあり、給与の上昇分の効果は全く感じられていない方が多いのではないでしょうか。
物価上昇がニュースなどで騒がれており、実際にお金に困っている方が多くいるのかと言うとそうでもなく、銀行に貯蓄する人が多くいるのが事実です。
日本銀行が2022/3/17に発表した2021年12末時点で家計の金融資産は、2023兆円(前年比4.5%増)と初めて2,000兆円を突破しています。
家計の金融資産の増加は、7四半期連続となり、新型コロナ禍で個人の消費抑止が続いたため、現預金が増加したものと考えられます。
正直、物価上昇しているタイミングで、安い金利の銀行にお金を預けても意味が無いのですが、なぜか、銀行に貯蓄する方が多いようです。
給与が上がらないため、会社員の方は、納める厚生年金の額も減ることになり、将来、受給できる年金額が減ることになります。
その為、今の若い方は、将来受給できる年金額は、現在の高齢者が受給している年金額よりも少ない金額になることになります。
※納めている保険料は現在の方が高いと言うのに納得いかない話です。
その為、我々が年金生活を始める時には、年金以外の資産を用意する必要があり、その用意した資産をどのように運用し如何に資産を減らさないかを考える必要があります。
どのような生活をすると老後破綻をしないのか、65歳までにどれくらいの資産を貯蓄し、資産運用を行うことで、資産寿命をどれだけ伸ばすことが可能か見ていきます。
詳細は、以下に記載します。
以降は目次です。
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目 次
前回の記事
資産寿命とは?
まずは、資産寿命と言う言葉の定義になりますが、
■資産寿命とは
老後の生活を送る上で、これまで運用してきた資産が無くなるまでの期間のこと
を指し資産寿命が延びれば伸びるほど老後にお金の心配が無くなることになります。
要するに、65歳時点で、2,000万円の資産があった場合、1カ月5.5万円(1年間:66万円)資産を使用した場合(何も資産運用していない場合)
■約30年
で資産を食いつぶすことになり、資産寿命は30年と言うことになります。
その為、65歳から約30年後(95歳)には、資産を食いつぶす為、95歳以上長生きした場合、資産が無くなり、老後破綻する可能性が高くなります。
しかし、上記と同じ条件で、資産:2,000万円を年利:2%で運用していた場合は
■約46年
で資産を喰いつつぶすことになり、65歳から約46年後(111歳)に資産を食いつぶす計算となり、現状の平均寿命を考えても問題なさそうな資産運用となりそうです。
■平均寿命(2021年)
男性:81.47歳
女性:87.57歳
その為、何もせずに資産を食い尽くした場合と資産運用(年利:2%)をした場合の資産寿命は、16年の違いが出ることになります。
資産運用の年利を2%でなく4%、5%と増やすことでさらに資産寿命は長くなることになります。
資産運用に銀行の貯金では役に立たない
現状の銀行の金利では、普通預金:0.01%、定期預金:0.1%と金利が低く貯金をしていてもお金が増えることはなく意味がありません。
65歳時点で、2,000万円の資産があった場合、1カ月5.5万円(1年間:66万円)資産を普通預金や定期預金で運用していても資産寿命は、資産運用をしていないと同じ
■約35年
にしかならず、銀行の預金で資産運用をしていても、資産運用していない状態と変わりません。
ネット銀行などで定期預金0.3%などの預金もありますが、2,000万円の資産を定期預金:0.3%で運用した場合、
■資産寿命が約31年~32
になるだけであまり意味がありません。
その為、資産運用をするのであれば、銀行の預ではなく、元本保証ではありませんが、
■つみたてNISA
■iDeCo(イデコ)
などで、資産運用を行うべきと考えます。
松井証券で取り扱う投資信託は、ノーロード(購入時手数料無料)と低コストを意識した商品でラインナップされています。投資信託を始めたいと言うのであれば、松井証券で口座開設を行ってみてはどうでしょうか?
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それでは、以降にどのような資産運用を行うべきなのかを見ていきます。
資産寿命を延ばすための投資
資産運用を行うにあたりどのような投資を行うべきかを考えると、初心者にリスクの高い株式での投資ではなく
■投資信託
での運用を行うことをおすすめします。
しかし、投資信託に関しては、2022年6末時点で公募投信数は、5,984本もある為、どのような商品を選ぶべきか、非常に悩みます。
基本的にどのような商品を選んでよいか悩むのであれば、とにかく手数料の安い商品を選ぶことをおすすめします。
まずは、購入、売却手数料が掛からない商品で、信託報酬(1年間の手数料)が極力少ないものを選んでください。
さらに、配当金が出ない商品で償還日の設定が無い商品を選ぶことをおすすめします。
その為、運用を行うのであれば、下記の商品で運用することをおすすめします。
■eMAXIS Slim全世界株式オール・カントリー
■eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
■SBI・V・S&P500インデックスファンド
※上記以外にも信託報酬の安い商品はありますので色々と確認してみて下さい。
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お金は寝かせて増やしなさい
将来受給できる年金額が少ないと感じているのであれば投資信託のインデックス投資を検討してみては!
本のタイトル通りですが、「お金は寝かせて増やす」素晴らしい言葉です。
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早いうちからの資産運用を心がける
投資信託での資産運用は、とにかく長期での運用を心がけて下さい。
その為、つみたてNISAやiDeCo(イデコ)で資産運用を行うのであれば、とにかく手数料の安いインデックスファンドで運用を行ってください。
米国の投資の神様と言われるウォーレン・バフェット氏の言葉になりますが
■早いうちから貯蓄することを学ばないのは、大きな間違いだ。
なぜなら、貯蓄は習慣だからだ。
ゆっくりお金持ちになるのはたやすいが、手っ取り早くお金持ちになるのは極めて難しい。
と言う発言をしています。
さらに、Amazon CEO ジェフ・ベゾス氏がウォーレン・バフェット氏との会談を行った時に
「あなたは、全ての手法や投資銘柄を公開しているのに、なぜ、誰もあなたの投資戦略を真似しないのですか?」と言う質問に対して
「ゆっくり金持ちになりたい人はいないよ」
とバフェット氏は答えたそうです
その為、投資でお金を手に入れようと言うのであれば、早いうちから資産運用をすることが重要と言うことが分かります。
ゆっくりと時間をかけ投資を行うことで資産を作ると言うことが重要です。
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給与が上がらないから老後が心配している方が多いのも事実ですが、ある程度、自分の生活習慣を見直すことで余剰金を作ることが可能です。
余剰金の作り方に関する考え方に関しては、「バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか」に記載があるので興味がある方は内容を確認してみてはどうでしょうか。
その余剰金で、つみたてNISAやiDeCo(イデコ)で、資産運用を行うことで、資産が管理でき、老後のお金の心配も無くなってくると考えます。
その為、老後の為だけではないですが、資産運用を若いうちから心がけることでお金に困らない生活を行うことを心がけて下さい。
老後のお金が心配であるのであれば、まずは、自分(夫婦)で受給できる年金額を理解することが重要です。
自分(夫婦)で受給できる年金額は、
■誕生月に送付される年金定期便
■ねんきんネットから年金見込額試算
で確認することができますので是非確認し、自分に不足すると老後の資産を確認してみてはどうでしょうか。
不足する額が理解できており、不足分の資産が貯蓄できていれば老後の心配も無くなりますので是非とも自分(夫婦)の年金額を調べてみてはどうでしょうか。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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