早速となりますが、2021年度の収益がどうだったのかと言うと
■収益 :+5.42%
■収益額:+10兆925億円
と言うプラスでの収益額となっています。
2021年度は、全てが黒字だったのかと言うとそうでもなく、1月~3月の第4四半期は、ロシアのウクライナ侵攻などの影響から世界的な株安となったため、
■収益額:-2兆2,031億円
と言う結果でしたが、2021年度ではトータル+10兆925億円と大幅な黒字となっています。
2021年度としては、GPIFの収益額が黒字であったため、テレビの報道ではそこまで話題とならなかったので、知らない方も多いかもしれませんが大幅なプラスでした。
さらに、2001年度~2021年度までの累計収益額を見てみても+105兆4,288億円となり、2021年度までの運用資産額は
■196兆5,926億円
となっていることが分かります。
また、GPIFの収益額は、2019年度に新型コロナ感染拡大により大幅な下落になりましたが、2020年からは、右肩上がりに収益額が上昇していることが分かります。
それでは、以降にGPIFの運用資産額の流れやポートフォリオの内訳を見ていきたいと思います。
また、年金収益額が、年々右肩上がりに上昇しているのにもかかわらず、なぜ、我々が受給する年金額が増額されないのかも見ていきたいと思います。
詳細は、以下に記載します。
以降は目次です。
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目 次
前回の記事
2021年度までの運用資産額は?
それでは、2021年度までの運用資産額を見てみると2001年度:38兆6,014億円でしたが2021年度では、
■196兆5,926億円
と年々右肩上がりに資産額が増えていることが分かります。
2019年度は、新型コロナ感染拡大の為に運用資産額が減少しましたが2020年度からは株価も上昇したことから運用資産額が上昇していることが分かります。
2021年度のポートフォリオの内訳は
GPIFでのポートフォリオ(株や資産の組み合わせ)がどのようになっているのかと言うと
■国内債券:26.33%
■外国債券:24.07%
■国内株式:24.49%
■外国株式:25.11%
となっており、株式:50%、債券:50%での分散投資となっています。
この組み合わせは、米国のコラムニストであるスコット・バーンズ氏が提唱している資産運用方法である
■カウチポテトポートフォリオ
での運用となっています。
均等に資産を分散投資することで、株安時のリスクに備えた資産運用となっています。
過去にカウチポテトポートフォリオに関しての記事を記載していますので興味がある方は下記のリンクから記事の内容を確認して下さい。
2021年度の利子や配当金の収益は
それでは、2021年度のインカムゲイン(利子や配当など)がどうなっているのかを見てみると
■3兆1,983億円
となっており、2001年度からのトータルのインカムゲインは、
■43兆3,523億円
と言う膨大な金額となっていることが分かります。
このインカムゲインは、資産を保有しているだけで収益を得ることが出来る為、
■不労所得
とも言われます。
このままGPIFで資産運用を続けていくことで、インカムゲインが上昇していき累計の収益額も右肩上がりになっていくことが分かります。
その為、このまま資産の売却を行わなければ、インカムゲインの累計も増加することが分かります。
年金の積立額はプラスで年金は増えない理由
GPIFでの収益額は、年々右片上がりに上昇していますが、我々が年金を受給する時には、年金が増額されるのではなく、減額されて行くのではないかと考えられます。
理由としては、少子高齢化が進むことで、
■医療費
■年金支給額
が圧迫され、年金給付の財源が不足することになります。
不足する年金給付の財源をどのように穴埋めするのかと言うと、GPIFで運用している積立金部分を取崩し、年金給付の不足分を穴埋めすることになります。
その為、いくらGPIFにて年金の積立部分が右片上がりに上昇したとしても、不足部分の穴埋めに使用される為、我々が受給する年金額は増額することはありません。
逆に、少子高齢化となるので、年金の収益額が減少し、年金の給付額が増えていく為、年金の財源が不足することになります。
その為、今後、年金の資源を確保することを考えるのであれば、少子化をどうにかしていく必要があります。
このまま、少子化が解決されなければ、我々が受給する年金額は、年々減額されて行くことが分かります。
老後資金は年金だけではなく個人での資産運用も重要
年金だけで老後の生活をしようとした場合、老後資金は、2,000万円が不足すると言われています。
しかし、実際に老後の生活を行う上で2,000万円も不足することはなく、ただ闇雲に2,000万円の資産をどうにかしなければいけないと言う心配はしなくて問題ありません。
その為、実際に老後資金をどのように貯蓄するのかを考えるのではなく、どのように「余剰金」を生み出し、その余剰金をどのように資産運用が行なえるかを考えるべきです。
資産運用を行うのであれば、制度として存在する
■つみたてNISA
■iDeCo(イデコ)
などの制度を利用することで非課税などのメリットを受けたいものです。
老後資金に関しては、将来何があるのかは分からないので、若いうちから心配してもしょうがないのも事実です。
その為、「自分(夫婦)が受給できる年金額は?」「老後の生活費はどれくらいかかるのか?」を理解することで、老後に不足する老後資金がどれくらいなのか分かります。
その不足する老後資金を目標にして、どのように資産運用を行うかが重要です。
松井証券で取り扱う投資信託は、ノーロード(購入時手数料無料)と低コストを意識した商品でラインナップされています。投資信託を始めたいと言うのであれば、松井証券で口座開設を行ってみてはどうでしょうか?
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投資はとにかく若いうちから資産運用を行うことがとても重要なため20代、30代の方はどのように資産運用を行うのかを考えてみて下さい。
資産運用の目的は、老後資金だけが目標ではありません。
結婚資金やマイホームの購入費、子供の学費や大学費用など考えるだけで色々と資産運用の目標はあります。
その為、無理をせずに余剰金を生み出し、資産運用を行うことが最も重要と考えますので若いうちから是非とも資産運用を行うことをおすすめします。
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お金は寝かせて増やしなさい
将来受給できる年金額が少ないと感じているのであれば投資信託のインデックス投資を検討してみては!
本のタイトル通りですが、「お金は寝かせて増やす」素晴らしい言葉です。
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皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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