今回の記事は、
専業主婦は老後に不安はないの?|老後破産しない為の老後資金はいくら?
に関しての記載になります。
専業主婦関連での記事を見ると
■なぜ働かないのか?
■旦那にもしものことがあった場合はどうするのか?
などの専業主婦自体を否定する記事を見ることがあります。
専業主婦のリスクとしては、将来受給できる年金額が少ない為、
■老後に不安はないのか?
■老後破産しない為には貯蓄をいくらするべきか?
などのリスクをどのように乗り切るべきなのかを考えるべきと言う記事を見ます。
実際に、専業主婦が受給できる年金は、老齢基礎年金※がベースとなる為、満額受給できたとしても、約6.5万円(月額)のみと少ない金額です。
※結婚する前に会社員だった場合は、厚生年金に加入していたため、上記の約6.5万円からプラスα(老齢厚生年金)が受給できるのでもう少し多い年金額です。
確かに、老後の生活を行うのに約6.5万円(月額)で生活しろと言われれば、非常に苦しい生活になります。
しかし、専業主婦の場合は、パートナーも年金を受給できますので、夫婦で受給できる年金額で老後の生活が問題ないかを考えるべきです。
老後は、「夫婦水入らず」で生活を行うのであれば、そこまで不安視することはなく、逆に、老後は別々の人生を送りたいと考えるのであれば、準備は必要です。
それでは、老後も「夫婦水入らず」で生活を行う場合は、そこまで老後を心配しなくても良い理由を以下に記載していきます。
詳細は以下の通りです。
以降は目次です。
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目 次
前回の記事
老後に不安を持ちすぎなくても良い理由
老後に不安を感じているのであれば
■働けば?
と考える方が多くいると考えられますが、世の中では、子供の育児や親の介護などで働きたくても働けず専業主婦として生活を行っている方もいるのは事実です。
その為、夫婦の事情が分からずに老後が心配ならば「働けばいいじゃん」と考えるのは横暴です。
■老後の生活が心配だ
と考えている専業主婦は、72.7%と非常に多く、逆に、「老後の心配はない」と答える方は7.5%と非常に少ない割合となっています。
その為、専業主婦であっても老後は心配だと考える方が多くいます。
特に老後に不安を考えてしまう理由としては、
■パートナーにもしものことがあった場合
■受給する年金額が少ない
■老後の為の貯蓄が無い
などがあげられますが、老後も夫婦で楽しく過ごしていくのであれば、それほど老後に不安を持たなくても良いのではないかと考えます。
それでは、以降に、それほど老後に不安を感じなくても良い理由を記載していきます。
専業主婦の年金額は少ない
上記にも記載しましたが専業主婦が受給できる年金額は、老齢基礎年金がベースになる為、受給できる年金額は少ないものと考えられます。
結婚前に会社員で厚生年金に加入している場合は、もう少し受給できますが、老齢基礎年金は、未納期間が無く満額を受給できる場合は
■約6.5万円(月額)
を受給することになります。
しかし、上記の約6.5万円の年金額は、専業主婦が受給できる年金額であり、パートナーである旦那さんも年金を受給できます。
その為、夫婦で受給できる年金額はいくらなのかを確認しておく必要があります。
年金額の確認方法としては、日本年金機構に「ねんきんネット」にアクセスするか、誕生月に送付される「ねんきん定期便」で確認することが可能です。
また、貯蓄額も夫婦で考えるべきなので、
■パートナーの年金受給額はいくらなのか
■退職金はいくら受給できるのか
■企業年金・確定拠出年金に加入しているのか
を確認することで、漠然とした老後の不安は解消されます。
さらに、専業主婦でも年金額を増やしたいと言うのであれば、つみたてNISAやiDeCo(イデコ)に加入することをおすすめします。
資産を増やすことが出来れば、老後の不安(お金)も解消されますので、今からでも証券口座を作成し資産運用を行うことをおすすめします。
しかし、資産運用のお金にも上限はありますので、下記のような運用をすることで、専業主婦の年金額は増やすことは可能なので検討してみてはどうでしょうか。
■老齢基礎年金を繰下げる
65歳→70歳、または、75歳
■繰下げた期間の生活費に資産運用した資金を割り当てる
上記の運用を行うことで、専業主婦の年金額(約6.5万円(月額)で算出)も
■70歳から受給できる年金額
9.23万円
■75歳から受給できる年金額
11.96万円
を終身で受取ることが出来ます。
仮にパートナーの年金額が16万円と考えた場合、70歳まで年金を繰下げた場合は、夫婦で約25万円を受給することが可能です。
さらに、75歳まで繰下げた場合は、約28万円を受給することが可能となります。
その為、将来受給できる年金を増やしたいから厚生年金に加入しなければいけないと言うわけでもないことは理解して下さい。
年金の制度を正しく理解することで、老後の年金不安も多少は無くなるものと考えられるので是非とも上記運用を検討してみてはどうでしょうか。
旦那にもしものことがあった場合
専業主婦が今後のことを考えるうえで最も心配することは、パートナーにもしものことがあった場合を不安視されると思われます。
しかし、会社員であるパートナーは、健康保険や厚生年金に加入している為、ケガや病気で働けなくなった場合は、
■健康保険から「傷病手当」
を受給することが出来ますし、障害認定を受けた場合は、
■厚生年金から障害厚生年金
を受給することが出来ますのですぐに収入がなくなると言うことはありません。
また、パートナーが亡くなってしまった場合でも、18歳以下の子供がいる場合は
■遺族基礎年金
■遺族厚生年金
を受給することができ、18歳以上の子供がいない場合で且つ40歳~65歳になるまでの間、
■遺族厚生年金
■中高齢寡婦加算※
を受給することが出来ます。※2022.4.6時点で、中高齢寡婦加算は、年間:583,400円を受給できます。
遺族年金や障害年金に関しては過去に記事を記載しているので興味がある方は、下記のリンクから確認してみて下さい。
その為、旦那さんにもしものことがあったとしても収入源がすぐに無くなってしまうことはありませんのでそこまで不安視する必要はないのかもしれません。
遺族年金、障害年金だけでは心配だと言うのであれば、個人で死亡保険などに加入することでリスク移転をすることをおすすめします。
女性の方が長生きする
続いては、男性と女性では、女性の方が長生きすると言うデータが出ています。
2021年7月30日に厚生労働省が公開した2020年度の日本人の平均寿命は、
■男性:81.64歳
■女性:87.74歳
となっており、女性の方が6.1歳長生きすると言うデータが出ています。
また、内閣府から公開されている「令和3年版高齢社会白書」では、今後の平均寿命は右肩上がりに上昇し2065年には
■男性:84.95歳
■女性:91.35歳
まで上昇すると言われており、女性は6.4歳長生きするデータが公開されています。
その為、夫婦で生活をしている場合は、旦那さんの方が早くに亡くなる場合が多く、奥さんも6年以上の生活費は確保しておきたいものです。
上記にも記載しましたが、旦那さんが亡くなっても遺族厚生年金を受給することが出来ますので奥さんだけの年金だけで生活をすることはありません。
また、受給できる遺族厚生年金は、非課税で受給できると言うことは理解して下さい。
老後の貯蓄はいくら必要なのか
収入が約21万円で支出が約26万円と言うことから
■-5万円(月額)の赤字
となり、この生活を30年(95歳)続けた場合、約1,800万円かかると言うことから老後の2,000万円問題となっています。
正直、老後に2,000万円が必要なのかは、夫婦での生活水準によるので足りる人もいれば、足りない人もいると言うのが事実です。
また、老後の夫婦が食費に約6.5万円や交際費、娯楽費、通信費などかなり余裕のある生活をしているのも事実であります。
その為、老後の貯蓄が漠然といくら必要なのかと考えるのではなく、今のうちから家計簿をつける習慣をつけ夫婦で掛かる生活費がいくらなのかがわかるはずです。
月額にかかる生活費と夫婦で受給できる年金額を比較し下記の内容を考えるべきです。
■年金だけで生活が出来るのか?
■できないのであれば
生活水準を落とすべきなのか?
貯蓄をいくらする必要があるのか?
しかし、何歳まで長生きできるのかなど誰にもわかりませんので、受給できる年金だけで生活が出来るように生活水準を合わせることが重要と私は考えます。
また、上記でも記載しましたが、
■パートナーの退職金はいくらなのか
■企業年金に入っているのか
などは確認し老後の資産がどれくらいになるのかは理解したほうが良いと考えます。
その為、老後の貯蓄額はいくら必要なのかなど考えても答えは出ません。
生活をしていく中で、余剰資金があるのであれば、資産運用を今のうちから行い、将来の余暇の為の貯えとして運用してはどうでしょうか。
世界屈指の投資家と言われるアメリカのウォーレン・バフェット氏も
■早いうちから貯蓄することを学ばないのは、大きな間違いだ。
なぜなら、貯蓄は習慣だからだ。
ゆっくりお金持ちになるのはたやすいが、手っ取り早くお金持ちになるのは極めて難しい。
と言う名言を残しています。
手っ取り早く金持ちにはなれないが、ゆっくりであれば金持ちになるのはたやすいと言われている為、我々も気長に資産運用を行うことが将来の為になるのかもしれません。
専業主婦のリスクは?
上記までに専業主婦でも老後の不安はそこまで持たなくても問題ないと記載をしてきましたが、まったくリスクが無いかと言えばそうでもありません。
まず、遺族厚生年金に関しての話になりますが、奥さんが30歳以下で子供がいない場合は、5年間の有期給付となります。
40歳未満の場合、18歳以下の子供がいる場合は、障害基礎年金は受給できますが、18歳以下の子供がいない場合、障害基礎年金も受給できませんし、上記に記載した
■中高齢寡婦年金
も受給できません。
また、離婚をした場合になりますが、年金分割は可能ですが夫婦生活を行っていた期間での年金分割になります。
夫婦生活が短いとたいした年金額は受給できません。
年金分割の範囲ですが、老齢厚生年金部分が対象となります。
旦那さんが、16万円の年金を受給していたからと言って、8万円が奥さんの手元に来るわけではありません。
年金の内訳が以下の金額である場合の年金分割で受給できる額を見てみます。
■老齢基礎年金:6.5万円
■老齢厚生年金:9.5万円
分割できる範囲は、老齢厚生年金が対象となるので、4.75万円が分割の対象となります。
その為、奥さんの老齢基礎年金と4.75万円を合算した11.25万円が受給できる年金額になると言うことを忘れないで下さい。
さらに、旦那さんが企業年金を受給できる場合も年金分割の対象とならないケースもあるようなので気を付けて下さい。
もし仮に、熟年離婚を考えているのであれば、将来の為にiDeCo(イデコ)で老後の資産運用(奥さん名義で)を行ってください。
iDeCo(イデコ)は、財産分与の対象外となります。
その為、旦那さんだけがiDeCo(イデコ)に加入していた場合は、奥さんには一銭もお金は入りません。
一番良いのは、夫婦円満でいることが一番良いとは考えます。
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秘密 (文春文庫)
最後の最後に本のタイトルである「秘密」の意味が分かりますが、とても切なくて悲しい話です。
夫婦として、どのような選択が正しいか、読む人により答えは違うと思いますが東野圭吾氏に感服しました。
ハードカバーで読んだ方は、カーバーを外してみて下さい。クマのぬいぐるみが切ない。
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最後に:専業主婦は老後に不安はないの?
どうでしょうか?
専業主婦は老後に不安はないの?|老後破産しない為の老後資金はいくら?
に関して記載しました。
専業主婦で老後不安を感じる方は多くいますが、
■パートナーの給与も良く
■年金受給額も平均受給額以上受給できる
■企業年金も受給できる
■退職金もある程度受給できる
と言いうのであれば、収入以上の金額を老後の生活で出費しなければ老後破綻はしないものと考えます。
パートナーの給与も生活費ぎりぎり、老後に受給できる年金額も少ない、企業年金も受給できない、退職金も当てにならないと言うのであれば、老後は不安だらけです。
そのような場合は、専業主婦でいるのではなく、夫婦で会話し共働きを選択することをおすすめします。
上記のことが無ければ、無理をして働くと言う選択をしないのも自由ではないでしょうか。
また、パートナーにもしものことがあったとしても、健康保険、雇用保険、厚生年金などに守られており、収入が急に何もなくなると言うことはありません。
その為、過剰に心配することで無暗に保険加入することはお勧めしません。
保険屋さんの肥やしにならない為にも、まずは、どのような制度があるのか、その制度の内容は、どのようなものかを理解することで老後の不安も多少は軽減されます。
さらに、老後2,000万円問題など有りもしない老後のリスクに怯える必要はありません。
老後に不安があるのであれば、
■自分の生活水準はどうなっているのか?
■夫婦で受給できる年金額は?
■年金以外の収入源はあるのか?
■退職金はいくらなのか?
を理解しておくことで老後のビジョンがある程度は見えてきますので安易な不安を取り除くことが重要です。
不安が無くなれば、毎日の生活も楽しくなりますので、是非、実行にしてみて下さい。
しかし、不安が無くなったからと言って、貯蓄の考えは別です。
何度でも言いますが、貯蓄は、老後の為にするのも良いですが、資産運用を若いうちから実施することで習慣づけて下さい。
ある程度の貯蓄額も持っていることで生活に余裕もでて、余計な心配もしなくなると考えますので。
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お金は寝かせて増やしなさい
将来受給できる年金額が少ないと感じているのであれば投資信託のインデックス投資を検討してみては!
本のタイトル通りですが、「お金は寝かせて増やす」素晴らしい言葉です。
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今後、少子高齢化が進み年金受給額が減額される、受給年齢が引き上げられるなどの事象が起きても、ある程度の資産があれば、不安などしなくて良くなります。
松井証券で取り扱う投資信託は、ほぼノーロード(購入時手数料無料)と低コストを意識した商品でラインナップされています。投資信託を始めたいと言うのであれば、松井証券で口座開設を行ってみてはどうでしょうか?
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皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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