今回の記事は、
60歳未満の世帯で約86%が老後の生活が心配している|1番の心配事は?
に関しての記載になります。
まず、60歳未満の世帯主に老後の生活に対して、質問した結果を見ていきます。
上記の表を見る限り約8割以上の方が老後の生活に対して
■心配である
と考えているようです。
特に老後が心配と考えている理由は、
■年金や保険が十分ではないから(73.3%)
■十分な金融資産がないから(71.6%)
■現在の生活にゆとりがなく、老後に備えて準備(貯蓄など)していないから(37.1%)
の順で高くなっていることが分かります。
要するに老後での心配事項は、年金や保険・金融資産などお金に関することが一番の関心事項になっています。
それでは以降に、生活費の資金源(老後)や公的年金だけでは心配だと考える割合などを以下に記載します。
また、最後に老後の生活がどうすれば心配ない生活が送れていくのかを記載していきますので確認してみて下さい。
詳細は以下の通りです。
以降は目次です。
au PAYで貯めたポイントは、au PAYマーケットにて1ポイント=1円で使用できますのでau PAYポイント運用で貯めたポイントを使用してみては。
|
目 次
前回の記事
老後の生活における資金源
それでは世帯主別の年代で、老後の生活における資金源はどのようになると考えているかを見ていきます。
全ての年代で老後の生活における資金源は公的年金(80.8%)の割合が高い比率になっていますが、20歳代~50歳代を見てみると公的年金以外に
■就業による収入(49.8%)
■企業年金、個人年金、保険金(40.5%)
の比率が高いことが分かります。
逆に60歳代、70歳代以上の世帯主では、
■就業による収入
■企業年金、個人年金、保険金
の比率が減少しており、高齢になればなるほど老後の資金源は、公的年金の比率(70歳以上で93.1%)が高くなっていることが分かります。
その為なのか20歳代~50歳代の世帯主では、公的年金以外の資金源である
■給与所得
■公的年金以外の年金
で収入源の確保を検討していることが分かります。
それでは、以降に公的年金だけで老後の生活が問題なく送れるのかを見ていきます。
公的年金だけでの生活に関して
それでは次に世帯主の年齢別に公的年金だけで老後の生活が可能なのかと言う問いの回答を見ていきます。
上記の表から、20歳代~50歳代までは
■年金でさほど不自由なく暮らせる
と言う割合は非常に少ない値になっています。
しかし、公的年金を実際に受領している世代(60歳代、70歳以上)になってくると、20歳代~50歳代の方とは回答が異なり
■不自由なく暮らせる
と言う割合が高くなっていることが分かります。
特に70歳代では11%(不自由なく暮らせる)と高い数値となっており、「ゆとりはないが、日常生活費程度はまかなえる」の割合を含めると
■72.3%
の方が「公的年金だけで日常生活費はまかなえる」と回答しています。
要するに「将来公的年金だけでは、老後の生活に支障がある」と言われていますが、実際には、公的年金を受給している高齢者からは、
■公的年金だけで問題ない
と回答している方が7割を超えていることが分かります。
その為、20歳代~50歳代の方が、この数値だけを鵜呑みにし、何も準備をしなくても良いのかと言うとそうではありません。
正直、今の高齢者は公的年金をもらいすぎており、公的年金だけで生活をしていても問題ないと考える方が多いのかもしれません。
※公的年金は、年齢が増えるごとに受給できる年金額が増えていく制度ではありませんので注意して下さい。
データの引用元: 令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況
その為、単純に20歳代~50歳代の方は、老後に対して「心配しすぎている」と考えても問題ないのかもしれません。
今後は、少子高齢化が進み公的年金に関しては
■支給開始年齢が繰上げられる
■支給額が減額される
などと言う話が現実的に出てきており、日本政府としてはどれくらい公的年金を下げても良いかと言うことを考えているのも事実です。
その為、今の若い方は何も準備しなくても良いと考えるのは、非常に浅はかな考えになりますので注意が必要です。
それでは、次に公的年金だけでは、「ゆとりがない」と考える理由を以降に記載します。
年金ではゆとりがないと考える理由
次に公的年金だけでは「ゆとりがない」と考える理由を見ていきます。
まず、20歳代~50歳代の方は、
■支給される金額が切り下げられる
■支給される年令が引き上げられる
と考えている割合が非常に高くなっていますが、年齢が高齢(60歳代~70歳以上)になってくると、割合が非常に低くなっていることが分かります。
若い方とは異なり、高齢者(60歳代~70歳以上)になると
■高齢者の医療費負担が増える
■介護費用の個人負担が増える
と言う割合が高くなっており、健康を維持するための医療費・介護費が心配になると言うことが分かります。
その為、年齢ごとで年金に対する不安事項は、理由が異なることになりますが、どこの世代でも
■支給される年金額が切り下げられる
と言うことが最も不安を感じるようです。
その為、若い方は、高齢になってから後悔するのではなく若いうちから資産作りが必要になってきます。
|
夢をかなえるゾウ1
やりたいことが見つからない。自分を変えたいと思っている方は是非!
偉人たちの名言や行動が心に響きます
|
それでは、老後のひと月当たりの最低生活費・最低限準備しておくべき金融資産額に関して
以降に見ていきます。
老後の最低生活費と最低限準備する金融資産額は?
次に老後のひと月当たり最低生活費・年金支給時に最低準備しておく金融資産残高を見ていきます。
全体での最低予想生活費と金融資産額を見ると
■最低予想生活費:29万円
■金融資産額:2,160万円
とであることが分かります。
最低予想生活費を見ると20歳代~50歳代と60歳代~70歳以上では、2万円の差額があり、高齢者が考える生活費の方が高いことが分かります。
また、実際に最低限準備しておく金融資産額は20歳代~50歳代の世帯の方が高く
■2,324万円
が必要と回答する方が多いようです。
それでは、実際に今現在受給できる年金額がどうなっているのかを見ていきます。
受給できる年金額
まずは、2020年度での公的年金の平均受給額がどうなっているのかを見ていきます。
2020年度での公的年金平均受給額
■国民年金(老齢基礎年金)
男性:59,040円
女性:54,112円
■厚生年金(老齢厚生年金)
男性:164,742円
女性:103,808円
上記の金額を見てわかる通り、仮に夫婦で受給したとしても
■自営業世帯 :約11万円
■専業主婦世帯:約21万円
■共働き世帯 :約26万円
となり、上記で記載した最低予想生活費の29万円に遠く及ばないことが分かります。
その為、公的年金だけでは生活費が不足すると考える方が多く、公的年金以外の金融資産が必要と考える方が多くいるのも事実です。
上記の金額の詳しい金額などは、過去に記事を記載していますので興味がある方は参照してみて下さい。
上記はあくまでも2020年度の公的年金の平均受給額になる為、決して上記に記載した金額が保障されるものではありませんので注意して下さい。
ご存知とは思いますが、受給できる公的年金に関しては、自営業の方や会社員の方では受給できる年金も異なるので注意して下さい。
その為、自分が受給できる年金額額に関しては、下記の方法で確認して下さい。
■誕生月に送付される「年金定期便」で確認
■「ねんきんネット」から年金見込額算出で確認
その為、自分が受給できる年金額はどれくらいの年金額になるのかは、確認してみることも重要です。
老後の生活にそれほど心配していない理由
それでは、次に老後の生活にそれほど心配していないと言う方の理由を見ていきます。
心配していない理由の第1位は「年金や保険があるから」と答えている方が72.7%と多くいることが分かります。
次に「十分な金融資産はないが老後に備え着々と準備をしている(25.2%)」「十分な金融資産がある(24.5%)」の順で比率が高いことが分かります。
このことを考えると、ある程度の「公的年金や保険」が保障され、若いうちから資産運用を着々と進めていくことで老後の心配である
■お金
と言う心配事は無くなっていくようです。
その為、若いうちからの資産運用の重要性が分かってきたのではないでしょうか。
ブログ内にも良く記載していますが、世界屈指の大富豪であり、長期投資家として知られているウォーレン・バフェット氏が
■早いうちから貯蓄することを学ばないのは、大きな間違いだ。
なぜなら、貯蓄は習慣だからだ。
ゆっくりお金持ちになるのはたやすいが、手っ取り早くお金持ちになるのは極めて難しい。
と言う名言を残しています。
若いうちから老後の年金支給額が減額されて行く可能性があると言うことで心配をしているのであれば、今のうちから金融資産の確保をしていくことが重要です。
今の日本では、
■一般NISA
■つみたてNISA
■iDeCo(イデコ)
などで金融資産を作って行くことはそう難しい事ではありません。
手数料のかからないネット証券に口座を作成することで、金融資産の運用を行うことは簡単にできます。
金融資産の運用と言うと多額の金額が必要と考える方が多くいますが、投資は数百円から行うことは可能です。
投資は、元本が保証されるものではないので自己責任にはなりますが、銀行の安い金利で預けるくらいであれば多少のリスクをとっても問題ないのではないかと考えます。
若いうちから失敗を繰り返しながら投資を行うことである程度の資産を作っていけることも事実ですので、検討してみて下さい。
|
失敗学のすすめ (講談社文庫)
失敗を恐れ、失敗を恥じ、失敗を隠すのではなく失敗からどのように学び成長をするかを考える本です。「失敗は成功の母」と言われ日本人の失敗に対する考えを大きく変えたと言われています。
|
ウォーレン・バフェット氏に関しては、下記の記事も記載していますので興味がある方は確認してみて下さい。
最後に:60歳未満の世帯で約86%が老後の生活が心配している
どうでしょうか?
60歳未満の世帯で約86%が老後の生活が心配している|1番の心配事は?
に関して記載しました。
ほぼ、全ての年代で老後の生活が心配していると言う結果が出ていました。
心配の原因は、年金や保険・金融資産などが大半であり、お金に関することが一番の関心のようです。
しかし、老後の心配をしていない方は、
■年金や保険があるから
■十分な金融資産はないが老後に備え着々と準備をしているから
■十分な金融資産があるから
と言う理由な為、早いうちから老後に向けての金融資産の準備を行っていくことにより老後の心配も無くなってくるようです。
また、公的年金だけで生活は可能かと言う質問に関しては、20歳代~50歳代は、心配する方は多くいます。
しかし、実際に年金で生活をしている70歳以上を見てみると72%の方が公的年金で生活は可能と回答しているのも事実です。
このことを考えると、公的年金だけでも老後の生活は何とかなるのかもしれません。
|
お金は寝かせて増やしなさい
将来受給できる年金額が少ないと感じているのであれば投資信託のインデックス投資を検討してみては!
本のタイトル通りですが、「お金は寝かせて増やす」素晴らしい言葉です。
|
今後の世の中を考えると、少子高齢化が進み年金の財源などが枯渇し年金の支給年齢の引き上げや公的年金の減額があると考えられます。
その為、老後に何も準備しなくても問題ないと安易に考えず、前もって資産運用の準備が必要なのかもしれません。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
コメント