今回の記事は、
30歳代・40歳代・50歳代の平均貯蓄額はいくら?|保有する金融資産は?
に関しての記載になります。
早速ですが、年代別でどれくらいの金融資産を持っているのか(平均値・中央値)をまとめてみました。
単位:万円
年代 |
平均値 |
中央値 |
20歳代 |
292 |
135 |
30歳代 |
591 |
400 |
40歳代 |
1,012 |
520 |
50歳代 |
1,684 |
800 |
60歳代 |
1,745 |
875 |
70歳以上 |
1,786 |
1,000 |
上記は、平均値と中央値で記載しましたが、平均値は、全ての金融資産額を合算し、対象の人数で割った数値(平均の金融資産額)になります。
しかし、平均の金融資産額では、一部の裕福層が金融資産額をつり上げてしまう為、平均の金融資産額では、一般市民の金融資産額よりも高額な金融資産額になります。
その為、平均の金融資産額では、一般市民の金融資産額を推し測るには向いていません。
一方、中央値は、金融資産額の低い順から数えていき丁度真ん中になる方の金融資産額になる為、一般市民の金融資産額により近くなることから、ここでは中央値も記載しています。
正直、平均値で見るとみんな
■こんなに貯蓄しているのか
と考えさせられますが、中央値で見ると現実的な貯蓄額なのかもしれません。
しかし、上記の金融資産額は、あくまでも金融資産を保持していない方も含めている平均値・中央値になります。
その為、これから資産運用を行おうと考えているのであれば、上記の金額を目標にしているようでは甘いと言うことが分かります。
それでは、以降に、年代別の金融商品を保持している割合と保有している場合の預貯金額を以降に記載していきます。
詳細は以下の通りです。
以降は目次です。
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目 次
前回の記事
金融資産の保有率は?
まずは、年代別に金融資産の保有率と現在の預貯金額(万円)がどれくらいなのかを見ていきます。
単位:%
年代 |
保有しない |
保有 |
20歳代 |
16.0 |
84.0 |
30歳代 |
8.2 |
91.8 |
40歳代 |
13.5 |
86.5 |
50歳代 |
13.3 |
86.7 |
60歳代 |
18.3 |
81.7 |
70歳以上 |
18.6 |
81.4 |
全国平均 |
16.1 |
83.9 |
全国平均での金融資産を保持していない割合は、16.1%となっており、100人に16人は金融資産を保持していないことが分かります。
特に60歳以降になると金融資産を保持していない割合が増加しており、30歳代は、金融資産を保持している割合が高くなることが分かります。
また、年間収入で見た場合の300万円未満の場合、金融資産を保有していない比率が高くなります。
単位:%
年間収入 |
保有しない |
保有 |
300万円未満 |
30.4 |
69.6 |
300~500万円未満 |
17.9 |
82.1 |
500~750万円未満 |
8.8 |
91.2 |
750~1,000万円未満 |
5.0 |
95.0 |
1,000~1,200万円未満 |
4.0 |
96.0 |
1,200万円以上 |
5.4 |
94.6 |
また、年間収入が多くなればなるほど金融商品の保有率も高くなります。
まずは、金融資産を保有すると言う考えを持つのであれば、ある程度の年間収入が無ければ厳しいことになります。
金融資産を保有する世帯の金融資産額
それでは、金融資産を保有している方の年齢別の金融資産額(平均値・中央値)を見てみます。
単位:万円
年代 |
平均値 |
中央値 |
20歳代 |
350 |
235 |
30歳代 |
644 |
423 |
40歳代 |
1,177 |
686 |
50歳代 |
1,955 |
1,000 |
60歳代 |
2,154 |
1,465 |
70歳以上 |
2,208 |
1,394 |
全国平均 |
1,721 |
900 |
平均値と中央値で見ると40歳代から金融資産額の乖離が大きくなっており、裕福層は、40歳代から金融資産額が増加していることが分かります。
また、全国平均で見ても、金融資産額の平均値と中央値では約1.9倍の乖離があり裕福層と一般市民での金融資産の乖離があることが分かります。
中央値だけで見ると50歳代では子供が大学を卒業し独り立ちする時期であり、資産運用が本格的に始められる時期なのかもしれません。
それでは、次に金融資産を保有している方がどのような方法で試算を運用しているのかを以降に記載していきます。
金融資産の内訳
続いて、世帯主の年齢別の金融資産保有額を以下に見てみます。
下記の表で記載のある金融資産額は平均値での金額の為、中央値の金額ではありません。
金融資産額を見ると
■預貯金
■生命保険
■株式
■投資信託
■個人年金
の順で金融資産保有額が多いことが分かります。
金融資産の保有額でみると日本人の性質なのかもわかりませんが、時価変動のない安全資産(預貯金、生命保険、個人年金)での運用が多いことが分かります。
預貯金は除きますが40歳代以降は、株式や投資信託のようなリスク資産(価格が変動する資産)での運用が増加していることが分かります。
また、年間の収入別に金融資産を見てみると「生命保険」「個人年金保険」の金融資産額が多くなっています。
しかし、年間の収入が増えるごとに
■株式
■投資信託
の貯蓄額も増えていることが分かり、年間収入が1,200万円以上になると、株式・投資信託での運用が増加していることが分かります。
年代別で見た金融資産は?
年齢別でみた金融資産の流れは、30歳代以降になると、家族も増えた為、世帯主に何かあった場合のリスク移転する為に、生命保険に加入する方が増えてくるものと考えられます。
また、40歳代以降は、老後心配も増え「個人年金」や「株式」への資産運用が増加していることが分かります。
さらに50歳代になると「株式」よりもリスクの少ない「投資信託」での資産運用が増加していることが分かります。
これは、私の私見にはなりますが、生命保険や個人年金の安全資産も重要なのかもしれませんが、30歳代で、収入も少なく、家族も養わなければいけないのにリスク資産をわざわざ運用しなければいけないのかと言う考えはあります。
しかし、リスク資産である「株式」「投資信託」などの運用は、早めに失敗と反省を繰り返すことで自分自身のリスク管理を行うべきかと考えます。
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失敗学のすすめ (講談社文庫)
失敗を恐れ、失敗を恥じ、失敗を隠すのではなく失敗からどのように学び成長をするかを考える本です。「失敗は成功の母」と言われ日本人の失敗に対する考えを大きく変えたと言われています。
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まだ、自分には、投資は早いと考えず、とっととはじめ失敗と成功を繰り返しながら資産運用を学んで行ければと考えます。
60歳、70歳になってから投資で失敗してしまっては目も当てられませんし、投資と言うものを早めに学んでおくことが重要と考えます。
金融資産の保有目的は?
それでは金融資産を保有している方が、なぜ、金融資産を保有するのかを見ていきます。
金融資産の保有で最も高い比率は
■老後の生活資金
■病気や不幸の災害に備え
が最も比率が高くなっています。
その次は、比率が少なくなっていますが「子供の教育資金」となっており、金融資産保有者の目的は
■老後の生活資金
■病気や不幸の災害に備え
■子供の教育資金
となっています。
「病気や不幸の災害に備え」に関しては、リスク移転を行うために生命保険への加入することが重要です。
しかし、「老後の生活資金」「子供の教育資金」に関しては、長期での資産運用が考えられるため、「株式」での運用よりも
■投資信託
で長期運用を行うことで資産運用を行うことをおすすめします。
松井証券で取り扱う投資信託は、ほぼノーロード(購入時手数料無料)と低コストを意識した商品でラインナップされています。投資信託を始めたいと言うのであれば、松井証券で口座開設を行ってみてはどうでしょうか?
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お金は寝かせて増やしなさい
将来受給できる年金額が少ないと感じているのであれば投資信託のインデックス投資を検討してみては!
本のタイトル通りですが、「お金は寝かせて増やす」素晴らしい言葉です。
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最後に:平均貯蓄額はいくら?
どうでしょうか?
30歳代・40歳代・50歳代の平均貯蓄額はいくら?|保有する金融資産は?
に関して記載しました。
30歳代、40歳代、50歳代の平均貯蓄額を見てきました。
■30歳代:生命保険での運用
■40歳代:個人年金・株式での運用
■50歳代:投資信託の運用
が増える傾向があるようです。
安全資産だけで言えば、30歳代では、家族も増えることで生命保険での金融資産が増え、40歳代では、老後の心配から個人年金が増えてきます。
リスク資産で言うと、40歳代から株式への投資が増え、50代からは投資信託での運用が増加する傾向があります。
金融資産額の中央値で言えば、
■30歳代:400万円
■40歳代:520万円
■50歳代:800万円
となっておりますので、これから金融資産の運用を始めようと考えているのであれば、最低限、中央値を超えることを目標にしてみてはどうでしょうか。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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