
今回の記事は、
健康寿命を考慮した老後資金の考え方
に関しての記載になります。
2021.12.20に厚生労働省から2019年度の健康寿命に関して
と発表されています。
健康寿命は、厚生労働省が3年毎に公開しているデータとなっており、健康寿命の意味としては、
■健康上の問題がなく、日常生活を支障なく送れる期間
のことを指します。
要するに、体が健康で問題なく生活が行なえる期間のことを指し、高齢の期間で唯一旅行や趣味に没頭できる期間になります。
それでは、健康寿命がどのような推移となっているか平均寿命(平均寿命は2020年度、健康寿命は2019年度)と並べて以降に記載します。
上記のグラフから分かるように、健康寿命と平均寿命は右肩上がりに上昇しており、2019年度での平均寿命と健康寿命の間は
■男性:8.73年
■女性:12.07年
の期間となっています。
また、年金を受給できる65歳から健康上の問題がなく、日常生活を支障なく送れる期間は、
■男性:7.68年
■女性:10.38年
となっており年金を受給してから老後生活を謳歌しようとしてもそれほど長い期間はないことが分かります。
その為、老後をゆとりある生活を行おうと考えるのであれば健康寿命までの期間、どれほど優雅に生活を行えるかを考え、老後資金の運用を考慮する必要があります。
詳細は以下の通りです。
以降は目次です。
目 次
前回の記事
健康寿命とは
まず、健康寿命とは、厚生労働省が3年毎に公開している
■健康上の問題がなく、日常生活を支障なく送れる期間
のことになります。
上記にも記載しましたが、2021.12.20に厚生労働省から2019年度の健康寿命に関して
と公開され、健康寿命、平均寿命ともに年々右肩上がりに増加していることが分かります。
健康寿命と平均寿命に関して
上記に健康寿命と平均寿命に関しての推移を記載しました。
老後の人生を優雅に送る為には、体が健康なうち旅行や趣味などに没頭したいと考えますが、実は、年金を受給し始める65歳から
の期間になります。
その為、仮に老後を優雅な生活を行いたいと言う方は、
■男性:約8年
■女性:約11年
の期間に関しての老後資金を貯蓄しておく必要があると考えます。
また、健康寿命~平均寿命までの期間はどれくらいの期間なのかと言うと
となり、旅行などは困難な状態になると考えらえられます。
上記の健康寿命~平均寿命の期間には、さらに、
■平均自立期間
と言うものも考慮する必要があります。
平均自立期間とは
まず、平均自立期間はどのようなことを意味するのかと言うと、
■平均自立期間とは
日常生活が自立しているが、要介護2級以上※1になるまでの年齢
のことを指します。
(※1)要介護2級以上とは、どのような状態かと言うと要介護認定区分がありますので下記に要介護認定区分を記載します。
状区分 |
認定の目安 |
要介護1 |
身の回りの世話に見守りや手助けが必要。立上りや歩行等で支えが必要 |
要介護2 |
要介護1の要件に加え排泄や食事で見守りや手助けが必要 |
要介護3 |
身の回りの世話や立回りが一人では出来ず、排泄等で全般的な介助が必要 |
要介護4 |
日常生活を営む機能がかなり低下しており、全般的な介助が必要な状態。問題行動や理解低下など有り |
要介護5 |
日常生活を営む機能が著しく低下し、全体的な介助が必要。多くの問題行動や全般的な理解低下が有り |
平均自立期間に関しては、「公益社団法人 国民健康保険中央会」統計情報の
平均自立期間にて令和3年7月1日に掲載された令和元年のデータでは、
となり、我々の生涯平均をまとめると下記の図の通りになることになります。
その為、老後の生活を送る上でも
■健康寿命までの生活
■健康寿命~平均自立期間までの生活
■平均自立期間~平均寿命までの生活
を考慮した老後の資金作りを考えていく必要があります。
今後も延びて行く平均寿命
上記までに健康寿命~平均寿命までの記載を行ってきましたが、
の通り、健康寿命、平均寿命は年々増加している現象になります。
平均寿命に関しては、2065年までには、
■健康寿命までの生活
■男性:84.95歳
■女性:91.35歳
になると言われています。
その為、上記の健康寿命、平均自立期間、平均寿命などの年齢は年々としていきます。
老後の資金作りを考慮するのであれば、現時点での平均年齢で考えるのではなくある程度のプラス分は考慮する必要があると考えます。
老後資金の考え方
上記までに記載した通り、老後の生活を考慮した場合、平均寿命まで旅行や趣味などで没頭できる期間などは限られます。
その為、一時、騒ぎになった、老後2,000万円問題のような、単純に
■収入:21万円
■支出:26万円
■支出:26万円
■上記の差分が-5万円の為、30年上記の生活が続いた場合、1,800万円が不足する為、老後は約2,000万円が必要
と言うような単純なものではないと言うことは考えておく必要があります。
上記の支出である26万円もこれほど使うものなのかは、疑問を感じる金額です。
下記に2019年度の高齢夫婦の家計収支を例で記載します。
2017年度での家計収支では、マイナス5万円でしたが、2019年度では、マイナス3.3万円となり、2020年度ではプラスの収支になっています。
その為、この2,000万円問題というものがあまり信憑性のない金額と問題であると言うことが分かります。
その為、本当に老後の生活を考慮し老後の資金について考えているのであれば、
■健康寿命までの生活
■健康寿命~平均自立期間までの生活
■平均自立期間~平均寿命までの生活
の生活費をどうしていくのかは考え、どれくらいの老後資金を今のうちから貯蓄していくべきか検討する必要があると考えます。
老後に2,000万円を貯蓄したとしても、好き勝手な生活をしていれば貯蓄していた資金などあっと言う間に無くなってしまいます。
ポイント
■どれくらいの生活費で生活が可能なのか
■老後に何をしたいのか
■医療費はどれくらいを考えるべきなのか
最後に:健康寿命を考慮した老後資金の考え方
どうでしょうか?
健康寿命を考慮した老後資金の考え方
に関して記載しました。
年金を受給できる65歳から健康寿命までを考慮すると意外と優雅に過ごせる時間が少ないことが分かります。
さらに健康寿命から平均寿命までの日数も下記の年数となっており、体に不自由を感じながら生活をする期間が意外と長いことが分かります。
上記までの期間を考慮し老後をどれくらいゆとりのある生活が行なえるのであるか考える必要があります。
単純に、年金を受給する65歳から平均寿命までの期間を考慮し優雅な生活を考え貯蓄をしていたとしても実際にはお金をたくさん残し人生を終えてしまうかもしれません。
そのようなことが無いように、老後資金に関しては計画を行い貯蓄していきたいものです。
お墓にお金は持って行っても意味はありません。
どのような老後生活を行いたいかは計画をしっかりと計画立てる必要があるのではないでしょうか。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
ブログランキングに参加しています。
記事の内容に好感を持っていただけましたら、クリックをお願いします。
BLOG RANKING
記事:
はっぴー@happyoldage
趣味で始めたFPの資格取得からブログを書き始めました。
記事の内容に関しては、うそを記述しているつもりはありませんがこれはなどの話があれば、コメントをください。
皆さんの幸せのお手伝いができれば幸いです。
- 関連記事
-
コメント