今回の記事は、
効率的に老後資金を運用するバリュー平均法とは?
に関しての記載になります。
効率よく資産の運用が行なえるバリュー平均法に関しての記載になります。
バリュー平均法とは
ハーバード大学の元教授であるアメリカのマイケル・エデルソン氏が考案した新たな積立投資法になります。
具体的な投資方法は
■最終目標金額を設定
■最終目標金額に到着するまでの期間を設定
■最後に金額と期間で毎月の積立金額を設定(バリューパス)
■設定したバリューパスの通りで積立投資を実施
具体的な実施内容に関しては、以降に記載しますが、バリュー平均法は、最終的な金額を設定し毎月の積立額を設定する方法です。
その為、最終的な目標とする金額を効率的に積み立てることが出来る投資法になります。
また、同じような積立投資法に「ドルコスト平均法」と言う方法もあります。
ドルコスト平均法とは
毎月同額の金額を積立てる運用方法となり、積立期間が終了した場合の運用資産額は、購入した商品の価額によって運用資産額が異なります。
その為、バリュー平均法とは異なり、最終的な資産運用額は一定の金額にならない特徴があります。
その為、老後資金を最終的にいくら貯蓄したいと言うような方には、ドルコスト平均法よりもバリュー平均法が向いていることになります。
しかし、ドルコスト平均法は、積立額を決めてしまえば、ほったらかしで運用することができ運用方法が複雑でなく初心者向きの積立投資法になります。
バリュー平均法は、購入する金額が一定でない為、積立額を一定にするドルコスト平均法とは、運用方法が複雑になり初心者には向いていない積立投資法になります。
投資方法によっては、ドルコスト平均法が有利に働く場合がありますが、バリュー平均法が有利に働くと言われています。
理由は、基準価額が下落した時は、購入金額が多くなるため、ドルコスト平均法よりも標準取得単価が下がる傾向があり
■バリュー平均法の効率は良い
と言われています。
その為、今後の老後資金での運用を心がけるのであれば、運用方法は複雑になりますが効率の良いバリュー平均法で実施してみてはどうでしょうか。
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目 次
前回の記事
バリュー平均法とは
バリュー平均法とは、運用する商品の価額に応じて購入金額を変更しながら、最終目標金額まで貯蓄する積立投資法になります。
具体的な実施方法は
■最終目標を設定:①100万円
■運用期間を設定:②2年間
■金額と期間で毎月の積立金額(バリューパス)を設定※:③:50万円)
■設定したバリューパスの通りで積立投資を実施
④バリューパス:+20万円の場合
20万円分を売却
⑤バリューパス:-20万円の場合
20万円分購入
する運用になります。
※単純に目標金額と期間を割るのではなく購入する商品のリターンも考慮しバリューパスを設定する
その為、最初に決める目標金額を効率的に貯蓄を行うことが出来る積立投資法になります。
インデックスファンドでのやり方は?
本来であれば、インデックスファンド(投資信託)で運用を行うのであれば、証券会社の「積立買付」である一定の金額を設定し運用するドルコスト平均法が主流です。
しかし、バリュー平均法では、設定したバリューパス通りの購入を行う必要があり、毎月一定の金額で購入すると言う単純な運用では行なえません。
その為、バリュー平均法で購入する場合は、毎月の購入金額は、運用している商品により購入額が変わってくるので自動では購入できません。
購入時は、商品の価格からバリューパスで設定した金額で購入することになります。
バリュー平均法でのメリット
それでは以降にバリュー平均法のメリットに関する記載を以降に記載します
目標金額を貯蓄しやすくなる
当初設定したバリューパスで定めた通り、商品の購入を行っていくので最初に決める目標金額の通り効率よく資金運用を行うことが出来ます。
その為、何年後までに、いくらを貯蓄したいと言う方には推奨する積立投資になります。
ドルコスト平均法よりも標準取得単価が下がる傾向がある
バリュー平均法は、
■安い時に商品を多く購入する
■高い時には商品購入は少ない
運用を行う為、平均取得単価がドルコスト平均法よりも少ない傾向となります。
また、価格変動が激しい相場(リスクが高い)では、投資効率が良い方法となり、価格変動率の少ない相場(リスクが低い)でも標準取得単価が下がる傾向となります。
その為、最終的に得られる利益は大きくなる傾向があります。
ポイント:バリュー平均法のメリット
■目標で定めた金額通り貯蓄が効率的に行われる
■ドルコスト平均法よりも標準取得単価が下がる傾向がある
バリュー平均法でのデメリット
上記までにバリュー平均法のメリットを記載してきましたが、以降にデメリットの記載を記載します。
運用が複雑になる
ドルコスト平均法では、毎月同じ金額で買付を行う為、積立金額と購入日を設定することで自動的に商品を積立購入することが出来ます。
その為、一度設定してしまえば、何も考えずに積立投資が行われることになります。
しかし、バリュー平均法では、ドルコスト平均法と違いバリューパスで定めた金額通りの運用を行うことになります。
その為、購入する金額が毎月決まった金額ではない為、自動での買付けが行なえず毎月決まった時期に自ら購入することになり運用が複雑になります。
■バリューパス以上の利益は売却する必要がある
■バリューパス以下の場合は購入する金額が増える
■自動で積立購入などが行なえない
市場が下落時点でのリスクが高い
市場の下落が続く場合は、設定したバリューパスの金額に近づけるために購入する金額が増えることになります。
市場の下落が単発であれば良いのですが、下落が長期に続く場合は、いつまで下落する市場に付き合い購入金額を増額させるべきか考える必要があります。
ドルコスト平均法のように自動で買付を行っていればよいのですが、市場が下落傾向の場合、
■明日は高くなるかも?
と言う安易な考えから購入タイミングがずれ最終的に運用をやめてしまうと言うデメリットが存在します。
本来であれば、価格が下落している時が買い時なのですが、あまりにも資産が減少していく状況を見ているとこのまま運用をしていても良いのかと考えてしまいます。
その為、「今回は購入しない」などの安易な判断が入るとバリュー平均法の効果が薄れてしまう現象になります。
また、市場が下落してもそれを支えられる待機資金を確保する必要がありどこまでの資産を現金で保持するべきなのかを考える必要があります。
■市場の下落が続く場合、バリュー投資を続けられる自身が無くなる可能性がある
■待機資金をどれくらい確保しておけばよいか難しい
複利効果が少なくなる
バリュー平均法では、あらかじめ定めたバリューパス以上の利益が出た場合は、売却する運用となっています。
その為、資産が増えた分を売却してしまっては、資産が減少してしまう為、複利効果を得られなくなる傾向があります。
複利の効果を簡単に説明すると、長期に資産運用を行うことで、資産が雪だるま式に増える運用となり、資産を売却してしまうと複利効果を得られにくい傾向となります。
複利効果に関しては過去にも記事を記載していますので興味がある方は確認してみて下さい。
ドルコスト平均法との違い
上記までのバリュー平均法のメリット、デメリットの内容からドルコスト平均法との違いを以下に記載します。
比較項目 |
バリュー平均法 |
ドルコスト平均法 |
購入金額 |
異なる |
同額 |
運用方法 |
複雑 |
簡単 |
自動売買 |
できない |
できる |
目標金額 |
決めやすい |
決まらない |
標準取得単価 |
少ない |
高い※ |
待機資金 |
必要 |
必要なし |
複利効果 |
得られにくい |
得られやすい |
※バリュー平均法と比べると
標準取得単価が安くなり購入資産から考えると、バリュー平均法が効率的に感じられますが、
購入金額が毎月決まっていない為、どれくらいの待機資金(購入金額)を確保しておくのかは非常に難しい判断になります。
また、運用方法も複雑となり、自動での積立投資が行なえないことを考えるとバリュー平均法は、素人向きの投資ではないことが分かります。
しかし、投資方法の考え方を変えるだけで、バリュー平均法でも運用などは簡略化することは可能になるので、以降に改良したバリュー平均法の運用方法を確認してみて下さい。
改良したバリュー平均法
上記までにバリュー平均法のメリット・デメリットを記載しましたが投資初心者が運用を行うためにはハードルが高いことになります。
■自動買付ができない
■運用が複雑
■待機資金が必要
しかし、運用方法をそこまで厳密にしなければ、バリュー平均法での積立投資は可能な為、柔軟な運用に切り替えていければ問題ないと考えます。
以降にどのように改良すべきかの改善点を記載します。
バリュー平均法を自動で行う
まず、バリュー平均法では、購入する金額が一定でない為、バリュー平均法では、証券会社が自動で行っている積立買付※を行うことが出来ません。
※月額の買付日、買付金額を設定すると自動で購入していただけます
その為、バリュー平均法では運用が複雑になる傾向となります。
この複雑な運用を回避するために、設定するバリューパスを1カ月単位でなく半年、1年などで設定することで積立買付を行うことが可能になります。
半年後、1年後にバリューパスの金額と運用資産を比較し
■利益が出ていた場合は、利益が発生した部分を売却する
■損失が出ていた場合は、損失分を購入する
と言う運用を行うことをおすすめします。
しかし、バリューパスを、半年、1年とした場合、利益が出ているときはいいのですが、損失が出ている場合、
■購入するたびに損失額を比較した場合
■半年、1年間で比較した場合
で、損失額も変わってきます。
特に「半年、1年間で比較した場合」損失額が膨らむ場合があり、購入する金額が増えてしまうデメリットが存在します。
上記の図の例で例えると1年後に20万円が不足することになり20万円の待機資金が無ければバリュー平均法が成り立たないことになります。
損失が発生しても一括での購入は行わない
上記に記載した通り、損失が発生していた場合、損失分を一括で購入することは、待機資金をどこまで確保しておく必要があるのかと言う問題もあります。
損失分が大きい場合は、待機資金の問題もありますが、一括で購入することが難しくなります。
その為、一括で購入する資金が不足した場合は、月額の積立金を増額し次のバリューパスまで、月額の積立金を上乗せし運用を行うことで目標額通りの貯蓄が可能となります。
また、バリューパスからの損失が出た場合は、月額の購入金額は一旦増額させる運用を行いますが、市場での値動きは上下します。
その為、ある程度の間隔で増額した金額は有効に働いているか確認して下さい。
当初のバリューパスを上回るようなパフォーマンスがでているようであれば、増額を一時中断すると言う運用も必要です。
利益が出ても売却しない
バリュー平均法では、あらかじめ定めたバリューパス以上の利益が出た場合は、売却する運用となっています。
その為、資産が増えた分を売却する為、複利効果が得られづらくなります。
複利効果を極力得られるようにするため、バリューパス以上の利益を売却するのではなく次のバリューパスまでの購入金額を減額させる運用に切り替える運用をお勧めします。
バリューパスで定めた金額以上の利益が出ているのであれば、購入口数が少なくなり、利益が出ていない場合は、購入口数を増やす運用を行う為、
■標準取得単価
が下がる傾向となり積立投資の効率が良くなることになります。
効率的なバリュー平均法とは
上記までの記載内容をまとめると
■目標金額と目標期間を決定
■バリューパスを決定※
※単純に目標金額と期間を割るのではなく購入する商品のリターンも考慮しバリューパスを設定する
■上記で決めたバリューパスから月額投資額を決定
■積立投資は上記で決定した月額投資額で積立買付(購入日、積立金額)を実施
■半年・1年間でバリューパスに対しての評価を行い次のバリューパスまでの積立額を検討する
を行うことでバリュー平均法のデメリットを極力取り除く形で運用を行うことが可能です。
これは、よく記載していますが、自分で投資を行うのであれば、ドルコスト平均法のようにほったらかしで運用と言う考えも良いのですが、
■半年・1年
で、投資を行った運用結果がどうだったのかは確認すべきです。
確認した結果、目標金額、バリューパスなどを見直しさらなる効率的な運用ができないかを考えていくべきではないかと考えます。
最後に:バリュー平均法とは?
どうでしょうか?
効率的に老後資金を運用するバリュー平均法とは?
に関して記載しました。
バリュー平均法を愚直に行うことで効率的に資金運用を行うことは可能になりますが、投資初心者では、運用が複雑であまり向いていません。
また、同じようなドルコスト平均法での積立投資法がありますが、運用方法は簡略化されますが、最終的な積立額がいくらになるかが分からないと言うデメリットもあります。
その為、老後の資金は、いくらまで貯めておきたいと言うような資金運用ではドルコスト平均法よりもバリュー平均法が向いていることになります。
購入する金額も定めたバリューパス通りでの運用となるので、ドルコスト平均法よりも標準取得単価が下がる傾向となります。
効率の良い積立投資を行うのであれば、バリュー平均法を選択すべきではありますが、運用を考慮すれば、二の足を踏んでしまうのかもしれません。
しかし、バリュー平均法も実施する内容を改良することで、運用を簡略化することも可能な為、
■バリュー平均法
で積立投資を行ってみてはどうでしょうか。
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皆さんは、どのように思いましたか?
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本記事は、2022.3.7に一部内容を更新しています。
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