今回の記事は、
老後資金を投資信託で運用するには|リターンとリスクの考え方
に関しての記載になります。
老後資金の運用を行うにあたり、銀行の定期預金でお金を運用したとしても金利が低く大した利益を得ることが出来ません。
銀行の定期預金(金利:0.01%)に100万円を預けた場合
のみの利益であり、さらにこの100円に対して税金が採取されます。
そのことを考えれば、老後資金を銀行で運用することがどれほど愚かなことかが分かると考えられます。
その為、長期運用で行う老後資金に関しては、元本割れと言うリスクもありますが、投資信託で老後資金運用を行うことをおすすめします。
商品(投資信託)によっては、10年以上も10%以上のトータル・リターンを出す商品もありますので是非とも投資を実施してみてはいかがでしょうか。
詳細は以下の通りです。
以降は目次です。
目 次
前回の記事
老後資金を投資信託で運用するべき理由
まず、老後資金を投資信託で運用するメリットは、
投資信託のメリット
■銀行の金利よりもお金を増やすことが可能
■少ない資産で運用が行なえる
■長期で運用を行うほど(複利効果)資金が増加する
を上げることが出来ます。
投資信託は、購入する商品によっては、複利効果で元本が雪だるま式に増える為、長期に運用を目的とした老後資金の運用に向いていると考えます。
しかし、投資信託もメリットばかりではなく、デメリットもある為、メリットだけでなくデメリットも理解する必要があります。
投資信託のデメリット
■銀行の預金とは異なり元本の保証はされない
投資信託のデメリットは、元本保証が保障されていない為、必ず資金が増えるとは限りませんので、資金が増加するとは限らないと言うことは理解が必要です。
また、世界屈指の大富豪であるウォーレン・バフェット氏は、
■早いうちから貯蓄することを学ばないのは、大きな間違いだ。
なぜなら、貯蓄は習慣だからだ。
ゆっくりお金持ちになるのはたやすいが、手っ取り早くお金持ちになるのは極めて難しい。
とも名言を残しており早いうちから投資信託などで貯蓄をすることをおすすめします。
投資信託のリスクとリターンの考え方
それでは次に投資信託のリスクとリターンに関して記載します。
●トータル・リターン
まずは、トータル・リターンを簡単記載すると、投資信託を買い付けてから算出基準日までの全期間を通じた損益金額になります。
簡単にトータル・リターンに関して記載すると、この1年間でこれくらいのリターンがありましたと言う数値のことです。
基本的には、下記で算出が可能ですが、Yahooファイナンスなどで調べたほうが簡単に判明します。
しかし、Yahooファイナンスでは、1年間でのデータしか表示されないので、「
MORNINGSTAR」で確認することをおすすめします。
「トータル・リターン」や「リスク(標準偏差)」は最低3年や5年などで算出するしたほうがよく、できれば10年でリスクを算出するべきと考えます。
■トータル・リターン
「現在の評価額」+「累計受取分配額」+「累計解約金」-「累計解約金額」
●リスク(標準偏差)
一般的にリスクと言われると、「これから先、何か悪いことが起きる可能性」のこと(危険)を指します。
しかし、投資信託でのリスクは、利益のばらつきのことを指します。
■利益の振れ幅が大きい
⇒ リスクが高い
■利益の振れ幅が小さい
⇒ リスクが低い
一般的に利益のばらつきのことを「標準偏差」で求めることが出来ます。
統計学的な考えですが、過去のデータから求められる平均リターン(年間)が±1の標準偏差で収まる確率は68.3%と言われ、
また、 平均リターン(年間)が±2の標準偏差で収まる確率は95.4%と言われています。
具体的にどのような使い方をするかと言うと私が昔から購入している
■外国株式インデックスe
で内容を確認していきます。
2021.12.3時点
■基準価額:39,092
■10年(年利)
トータル・リターン:16.36%
リスク(標準偏差):17.01
の場合、1年後のリターンは
■68.3%の確率:-0.74%~33.46%
■95.4%の確率:-17.84%~50.56%
となり、基準価額は、
■68.3%の確率:38,803円~52,172円
■95.4%の確率:32,170円~58,421円
となります。
直近の場合(1年)は
■トータル・リターン:52.49%
■標準偏差:12.23
上記でも記載していますが、「トータル・リターン」や「リスク(標準偏差)」は、1年間のデータで算出するのではなく
■3年、5年、10年など
のデータを使用することをおすすめします。
優れた投資信託を見つけるシャープレシオ
シャープレシオとは、投資の「 リスク(標準偏差)」に対して、どれくらい「 トータル・リターン」を得ることが出来るかで示した指数です。
どのようにこの指標を使うのかと言うと
シャープレシオの目安として
■0.5~0.9:普通
■1.0~2.0:良い
■2.0~ :とても良い
で確認します。
要するにシャープレシオは値が高ければ良い投資信託となり、購入するのであれば、1.0を超えている投資信託を購入することをおすすめします。
おすすめの投資信託は?
まず、投資信託で運用するのであれば、メリットにも記載しましたが「長期で運用を行うほど(複利効果)資金が増加する」しますので
■分配金なし
の投資信託をお勧めします。
理由に関しては、過去に記事を記載していますので興味があれば確認して下さい。
また、投資信託は、アクティブ・ファンドとインデックス・ファンドの2種類があります。
購入するのであれば、手数料(信託報酬)の安いインデックス・ファンドをお勧めします。
アクティブ・ファンドとインデックス・ファンドの違いは、
■インデックス・ファンド
対象となる指数(ベンチマーク)※に連動した値動きを目指したファンド。※日本で言えば日経平均やTOPIXなど
■アクティブ・ファンド
対象となる指数(ベンチマーク)に対して積極的にリスクを取ることで、インデックス・ファンドよりも大きなリターンを得ることを目的としています。
となっており、内容を見る限り「アクティブ・ファンド」の方が儲かりそうですが、
■「アクティブ・ファンド」は運用コストが高い
■トータルで見ると「インデックス・ファンド」の方がトータル・リターンは高い
傾向となっており、長期で運用を行うのであれば、
で運用することをおすすめします。
おすすめの投資信託は
■インデックス・ファンド
■手数料(信託報酬)が安く、買付時・売却時の手数料が掛からないもの
■分配金なしの商品を選ぶ
また、長期運用を考えているのであれば、下記の投資信託は、お勧めしません。
おすすめしない投資信託
■アクティブ・ファンド
■手数料(信託報酬)が高く、売却時の手数料が掛かる
■分配金が出る
■テーマ株の投資信託は購入しない
バフェット氏も進めるS&P500
これは、ほぼおまけになりますが、世界屈指の大富豪であるウォーレン・バフェット氏も
■一般投資家ならば個別株よりS&P500株価指数への投資したほうが賢明
と明言を残していますのでどの投資信託を購入すべきか迷っているのであれば、S&P500株価指数に連動した商品を選ぶのはどうでしょうか。
まだ、老後資金の運用は、早いと考えられている方もいるかもしれませんが、投資信託で複利効果を得るのであれば、早いうちから投資信託で貯蓄を始めることをおすすめします。
■20歳から毎月1万円を4%の商品で積立てた場合
65歳には約1,450万円貯蓄が可能です
■20歳から毎月2万円を4%の商品で積立てた場合
65歳には約2,900万円貯蓄が可能です
最後に:老後資金の準備は大丈夫?
どうでしょうか?
老後資金を投資信託で運用するには|リターンとリスクの考え方
に関して記載しました。
老後資金の運用に関して記載しましたが、銀行の定期預金で運用を行っていたとしても、金利が安すぎてとても利益を得ることが難しい状況です。
その為には、多少、リスクはありますが、長期運用を考慮し
で運用することをおすすめします。
特に投資信託では、長期運用を考えれば、複利効果も期待ができる為、運用を行えば行うほど、利益が出ることになります。
その為、老後資金の運用を行うのであれば、若いうちから始めることが大切と考えますので是非、実施してみて下さい。
投資信託を老後資金の運用で行うのであれば
■インデックス・ファンド
■手数料(信託報酬)が安い
■解約手数料が掛からない
■分配金が出ない
商品を選んで運用を行ってみてはどうでしょうか。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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