今回の記事は、
GPIF:2021年第2四半期の運用実績は?|年金積立はプラス成長。なぜ年金は増えない?
に関しての記載になります。
まず、日程平均(終値)で言えば
■7/1 :28,707.04円
■9/30:29,452.66円
と言う値動きをしており、745.62円の上昇となっています。
GPIFの第2四半期(7/1~9/30)までの運用成績は
■収益率:+0.98%
■収益額:+1兆8,763億円
と言う運用実績で、
と言う実績で2020年以降は右肩上がりに上昇しており、2001年からの収益は
■収益率:3.7%
■収益額:+102兆1,946億円
と言う年金積立が行なわれています。
しかし、我々の年金積立ては順調に運用されているのにもかかわらず、65歳から受給できる年金は増額されません。
それは、なぜなのかに関して記載していきます。
また、2021/11/5に発表された2021年第2四半期(7月~9月)の運用実績を以降に記載します。
2021年度の第1四半期の運用成績は過去にブログの記事を記載していますので興味がある方は確認して下さい。
詳細は以降に記載します。
以降は目次です。
目 次
前回の記事
2021年度第2四半期の運用実績は
上記にも記載しましたがGPIFの2021年第2四半期の運用実績は
■収益率:+0.98%
■収益額:+1兆8,763億円
となっています。
収益額の1兆8,763億円のうちインカムゲイン(利子・配当金の収入)は
の金額となっており、トータルで
の金額になっています。
収益額の1兆8,763億円の内訳をみると外国株式と外国債券の収益はマイナスになりましたが、国内市場ではコロナの終息の兆しが見えてきたこともあり
が上昇したことにより、収益がプラスになったと考えられます。
ポートフォリオの内訳と資産額は?
GPIFで実際に運用が行われているポートフォリオを2021年第1四半期と第2四半期の状況は以下の通りです。
7月~9月にかけては、米国の市場が低迷したこともあり
■外国株式:25.41%→24.01%
■外国債券:24.72%→24.17%
の減少しており、逆にコロナ終息の兆しが見えたことこともあり
■国内株式:24.49%→25.03%
■国内債券:25.39%→26.79%
上昇していることが分かります。
しかし、GPIFの基本的なポートフォリオは
■国内株式:25%
■国内債券:25%
■外国株式:25%
■外国債券:25%
となっています。
利子や配当金の収益は
2021年第2四半期のインカムゲイン(利子・配当収入)は
となっており、2001年度の累計は
となっており、インカムゲインは、2021年10月以降も発生する収入になることになります。
上記のグラフからもわかりますがインカムゲインは、右肩上がりに上昇していることが分かり、運用を行っているだけで発生する収入になることになります。
年金の積立て額はプラスなのになぜ年金は増えない?
これは、選挙中に麻生太郎氏が横浜の街頭演説で話した内容になります。
2012年、野田政権が「解散する」と言った時から日本の株価は2万円あがった。
年金は80兆円増えているんですよ。年金の運用を株でやったおかげでしょう。
この発言を受け、小沢一郎氏からは、「年金受給額が減り続けている・・・」などとリツイートされたことで多くの反論が投稿されています。
この麻生太郎氏の発言は、そもそも正しい発言なのかに関して記載していきます。
まずは、年金の運用で80兆円増えたと言っています。
まず、ここで言う年金の運用と言っている話は、我々の年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独自行政法人)の事を指しています。
また、この発言に対しては、民主党政権が解散した2012年の第3四半期のGPIFの運用資産額は
となっていますので、2021年度の第2四半期の
となっていることから民主党政権から我々の年金運用資産は、
となったことが分かります。
そうなるとなぜ、年金の積立てがプラスで運用されているのに年金自体が増額されないかと言うと、
我々が納めている年金保険料がなぜ積立てられているのかと言うと今後の少子高齢化などにより年金給付金が賄えなくなった場合に積立てられているお金になります。
その為、年金の積立金がどれほどプラスになったとしても、支払われる年金受給額が増額されることは、まず、ありません。
要するに、GPIFが積み立てている年金は、今後支払えなくなるための積立金として積み立てている物であり、そもそもの使用目的が異なることになります。
その為、GPIFの年金積立がどれほどうまく運用されたとしても
■収める年金額が減額される
■受給される年金額が増額される
ことはありません。
詳しくは、過去に記事を記載されていますので興味があれば確認してみて下さい。
また、2ちゃんねる開設者である「ひろゆき氏」は、
■株は売って、利益を確定させ始めて「儲けた」と言えます
と言っています。
確かに、GPIFで積立てている銘柄を売却した場合、日経平均が暴落するのは目に見えています。
その為、GPIFが株を売却した場合、本当に利益が出せるのかは疑問に残ります。
しかし、株の売却が出来なかったとしても、GPIFが運用している年金積立は、概ね50年程度は取り崩す必要はないと言われています。
これだけの年金の積立金があればインカムゲイン(利子・配当収入)でもかなりの金額です。
2020年度のインカムゲインでも
■3兆132億円
になっていることを考えれば、50年後のインカムゲインを考えれば、株式を売却しなくてもそれなりの金額を得ることは可能なはずです。
その為、GPIFは、株式や債券を売却しなくてもそれなりのインカムゲインで収入があることも事実です。
最後に:2021年第2四半期の運用実績は?
どうでしょうか?
GPIF:2021年第2四半期の運用実績は?|年金積立はプラス成長。なぜ年金は増えない?
に関して記載しました。
我々の年金を運用しているGPIFの年金積立(7月~9月)の運用成績ですが
■収益率:+0.98%
■収益額:+1兆8,763億円
と言う結果です。
2021年の4月~9月までの運用成績は
と言う収益を出しています。
しかし、年金の積立て運用は、収益を出しているのが事実なのですが、我々が65歳から受給できる年金額は
■収める年金額は減額されず
■老齢年金も増額されない
状況です。
なぜ、納める年金額も減らされず、受給する老齢年金が増えないのかは上記で記載した通り、GPIFで運用している積立て運用はそもそもの使用目的が異なります。
我々が納めている年金保険料がなぜ積立てられているのかと言うと今後の少子高齢化により年金給付金が賄えなくなった場合に積立てられているお金になります。
その為、年金の積立金がどれほどプラスになったとしても、支払われる年金受給額が増額されることは、まず、ありません。
その為、GPIFの年金運用自体が上手く行っても我々が納める保険料などには影響しないことになります。
しかし、GPIFの運用が行われて行く限りは、我々の年金制度も存続し続けるのも事実ですので、このまま好成績を残してもらいたいものです。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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