今回の記事は、
専業主婦の年金額は約78万円|老後資金をどう増やす
に関しての記載になります。
専業主婦が受給できる年金額ですが、結婚する前に会社に勤めていない方(厚生年金未加入者)で、国民年金の未納が無い方は、
の老齢基礎年金を受取ることになります。
しかし、令和元年の老齢基礎年金の平均受給額(女性)を見ると
■53,699円 (月額)
■644,388円(年間)
を受給することになり国民年金を満額納めている方は少ないのかもしれません。
しかし、専業主婦の場合は、夫婦で年金を受給することになるので旦那さんが健在の場合はお金の心配はないのかもしれません。
会社員の扶養であった専業主婦の場合は、旦那さんにもしものことがあっても
が受給できますが、自営業の主婦の場合は、遺族基礎年金が対象になりますが、基本的に18歳以下の子供がいない場合は受給できません。
このことを考えると、自営業の主婦は旦那さんに不幸なことがあると老後の収入は78万円となることになります。
また、扶養であった専業主婦に関しても、老後の資金はあるに越したことはありませんので、専業主婦の
をどのように確保していくのかを考えていく必要がります。
それでは、専業主婦の老後の資金をどのように増やしていくのかを記載していきます。
詳細は以降に記載します。
以降は目次です。
目 次
前回の記事
専業主婦の年金額は78万円
まずは、2020年度の女性の平均寿命は、
となっており、世界のトップ(2021年度のWHOのデータ)の成績です。
また、女性の寿命に関しての中央値は、
となっており、男性と比べると約6年の違いがあります。
もちろん女性の方が長生きするデータとなっており、さらに女性の平均寿命は右肩上がりに上昇しております。
それでは、専業主婦が受給できる年金額がどれくらいなのかと言うと、令和3年での年金受給額(老齢基礎年金)は、
■65,075円(月額)
■780,900円(年間)
となっております。
この金額は、20歳~60歳までに未納期間が無いことが前提になる金額です。
上記にも記載しましたが、20歳~60歳までの間に厚生年金に加入していた場合は、老齢基礎年金よりも多い年金を受給することが出来ます。
しかし、65歳から受給できる年金額が
を考慮すると正直65歳からの収入源としては物足りない金額なのではないでしょうか。
それでは、どうすれば、65歳から受給できる年金額を増やすことが出来るのかを以降に記載してみます。
少なく年金をどう増やす?
●自営業の主婦の場合
老後の年金額を増額させるためには、
のどちらかに加入する方法があります。
まずは、国民年金基金を簡単に説明すると、
■会社員が加入する厚生年金との差額を解消するために創設された公的な年金制度
になります。
自営業の方で国民年金のみでは老後が心配だと言う方は、国民年金基金に加入してみるのはどうでしょうか。
次は、付加年金についての記載になります。
付加年金は、月額400円を納めることで65歳から
の金額を受給することが出来ます。
仮に10年間、付加年金に加入した場合、
を受給することが出来ます。
この付加年金の凄いところは、2年間付加年金を受給できれば、元が取れると言う素晴らしい制度になります。
しかし、掛金が少ないので受給できる付加年金額も少ないと言うことは理解しておくべきかもしれません。
●お金を払わずに年金を増額
お金を払わずに年金受給額を増額させるためには、年金の繰下げ支給を行うことで年金を増額させることが出来ます。
年金繰下げがどのようなものかと言えば、年金を65歳から受給するのではなく、受給年齢を繰下げることで年金が増額する制度です。
1ヵ月年金を繰下げると、0.7%増額され、1年間繰下げた場合は、8.4%増額されることになります。
2021年現在では、65歳→70歳まで繰下げることが出来ますが、2020年からは75歳まで繰下げることが可能になります。
70歳まで繰下げた場合は、42%増額され、75歳まで繰下げると84%増額されることになります。
上記にも記載しましたが、女性は、男性よりも長生きするデータが出ています。
その為、専業主婦は、旦那さんが健在なうちに年金を繰下げることで将来の年金額を増やすことをおすすめします。
■70歳まで繰下げると
6.5万円→9.23万円
■75歳まで繰下げると
6.5万円→11.96万円
●厚生年金に加入する
国民年金は、20歳~60歳までの期間に保険料を未納なく収めたとしても65歳から受給できる老齢基礎年金は6.5万円のみです。
年金の繰下げ支給を行えば、老後の年金は増額可能ですが、繰下げ期間中は年金を受給できません。
それならば、国民年金ではなく、旦那さんの扶養から抜け厚生年金に加入すると言う方法もあります。
旦那さんの扶養から抜ければ、今まで収めていなかった社会保険料を納めることになりますが、厚生年金に加入することで65歳からの年金額は増額されます。
その為、65歳から受給できる年金額を増やしたいと言うのであれば、社会に出て働くことをおすすめします。
●国民年金の未納がある方は
国民年金は、約1.65万円(月額)を20歳~60歳までに納めることになり、未納期間が無ければ、65歳から老齢基礎年金を約6.5万円受給することが出来ます。
しかし、20歳~60歳までの間に国民年金の未納期間がある場合、65歳から約6.5万円の年金は受給できません。
どれくらい減額されるのかと言えば
を減額されます。
その為、国民年金の未納期間が1年間あった場合は、6.5万円の年金が
を受給することになります。
その為、国民年金の未納がある方は、60歳~65歳までの任意加入制度を利用し未納期間を減らす(無くす)ことをしてください。
専業主婦の年金は、6.5万円と少ないのにもかかわらず、減額されてはたまったものではありません。
まずは、誕生月に来る年金定期便で国民年金の未納期間が無いことを確認して下さい。
老後の資金の増やし方
上記までに年金の増額方法に関して記載しましたが、専業主婦の老後の資金の増やし方に関して記載を行います。
まずは、銀行にお金を預けていたとしても銀行での金利は、少なくお金を預けていたとしても増える見込みはほとんどありません。
その為、銀行にお金を預けていたとしても、ほとんど資産は増えることはありません。
それでは、資産をどう増やすべきかと言えば、
で資金を増やすことを考えるべきです。
つみたてNISAで資産運用を行う時の注意事項ですが、あくまで投資になるので元本割れが起きる可能性があると言うことは理解して下さい。
どのような商品を購入すればよいかなどは、過去に記事を記載していますので確認してみて下さい。
また、専業主婦には、「iDeCo(イデコ)」最大のメリットである「掛金が全額所得控除」の恩恵を受けられません。
理由は、簡単で、専業主婦は収入が少ないことが原因になります。
さらに「iDeCo(イデコ)」最大の掛金が全額所得控除のメリットが無いにもかかわらず、下記の手数料が掛かります。
■加入時:2,829円
■運用期間中
・積立月:171円
・積立てない月:66円
■受け取り時:440円
この無駄な手数料を考慮すると専業主婦が運用を行うのであれば、「iDeCo(イデコ)」よりも「つみたてNISA」をお勧めします。
その為、専業主婦が老後資金を増額させたいと言うのであれば、
で運用するのはどうでしょうか。
また、購入する商品の割合は、
■株 :50%
■債券:50%
の割合で購入することをおすすめします。
最後に:老後資金をどう増やす?
どうでしょうか?
専業主婦の年金額は約78万円|老後資金をどう増やす
に関して記載しました。
専業主婦が65歳から受給できる年金額は、78万円(年間)を受取ることになります。
この金額はあくまでも20歳~60歳までに未納期間が無いことが前提です。
自営業の主婦の方は
に加入することで年金を増額できますが、会社員の扶養である専業主婦は上記に加入することが出来ません。
その為、専業主婦が年金を増額させるためには、年金の繰下げ支給を行うしか手はありません。
しかし、年金の繰下げ支給を行えば、繰下げ期間中は年金を受給することが出来ませんので注意が必要です。
また、老後資金をどのように増やすかですが、資産運用で銀行にお金を預けていても金利が低いので増えることはほぼありません。
その為、老後資金の運用を行うのであれば
で運用を行うことをおすすめします。
上記でも記載しましたが、専業主婦はiDeCo最大のメリットである「掛金が全額所得控除」の恩恵を受けることがほとんどありません。
その為、実際に老後資金を運用するのであれば「つみたてNISA」で運用を行い、つみたてNISAで運用を行ってもまだ余剰金があるのであれば
に加入すれば良いのではないかと考えます。
とにかく、女性と男性では、平均寿命に6歳くらいの違いがあります。
年金などのお金は、旦那さん任せの方もいるかもしれませんが、確実に女性の方が長生きするデータが出ていますのでもしものことを考え
■老齢基礎年金は満額受給する
■繰下げが可能であれば繰下げで年金を増額させる
■老後の資金に「つみたてNISA」で運用する
を考慮してみてはどうでしょうか。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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