今回の記事は、
年金が増えていく|GPIF:2021年4月~6月の運用成績はプラス4.9兆円
に関しての記載になります。
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日経平均だけで考えれば、
■3/31(終値):29,178.80円
■6/30(終値):28,791.53円
と言う値動きをしており3/31から6/30にかけては若干の下落傾向にありました。
しかし、GPIFの第1四半期(4/1~6/30)までの運用成績は
■収益率:2.68%
■収益額:4兆9,819億円
と言う成績を出し、運用資産額:191兆6,189億円と右肩上がりで推移しています。
さらに年金の運用を開始した2001年度から今までの収益を見ると
■収益率:+3.70%
■収益額:+100兆3,182億円
との推移を示しており、年金の運営に関しては問題ないと考えても良いのかもしれません。
それでは、以降に年金を運用しているGPIFの2021年第1四半期の運用成績を以降に記載します。
GPIFの2020年度の成績に関しては過去に記事を記載していますので興味がある方はしてみて下さい。
詳細は以降に記載します。
以降は目次です。
目 次
前回の記事
2021年度第1四半期(4月~6月)の運用成績
GPIFの運用成績は、上記にも記載しましたが2021年度 第1四半期での運用成績は
■収益率:+2.68%
■収益額:+4兆9,819億円
とプラスの収益を上げており運用資産額は、191兆6,189億円と言う金額で運用されており、2019年度からは右肩上がりで推移しています。
後に記載しますが、2021年度 第1四半期の収益額:4兆9,819億円のうち
■利子・配当収益:1兆612億円
と言う莫大な金額が生み出されています。
さらに年金の運用を開始した2001年度から今までの収益を見ると
■収益率:+3.70%
■収益額:+100兆3,182億円
の金額となっており、我々の年金は、2019年度の新型コロナ感染拡大で下落した時から右肩上がりの収益となっています。
引用元:GPIF「2021年度第1四半期運用状況(速報)」
今回の収益もプラスの収益となっていますが、世界的に株高であった為、収益がプラスになっているだけと言う考えが正しいのかもしれません。
しかし、2001年度から今までの成績を考えれば
■収益率:+3.70%
と言う収益率となっており、
■銀行の低い金利
■保険(個人)の運用利回り
から考えれば大変すばらしい収益率ではないかと考えます。
このまま、右肩上がりの運用成績を伸ばしていただき、我々の年金システムが末永く運用されて行けることを願うばかりです。
ポートフォリオの内訳と資産額
それでは、我々の年金運用の実績を記載してきましたが、以降に、GPIFが実際に運用を行っているポートフォリオの内訳を記載します。

引用元:GPIF「2021年度第1四半期運用状況(速報)」
基本的なポートフォリオとしては
■国内株式:25%
■外国株式:25%
■国内債券:25%
■外国債券:25%
での運用が行われています。
GPIFのポートフォリオの考えですが、過去ではリスクの高い株式の比率を低くし、債券の比率を高くした運用でしたが、現在は、株式、債券も同一の比率
■株式:50%
■債券:50%
の割合で運用を行っています。
具体的な資産額などに関しては、下記の図を参照して下さい。

引用元:GPIF「2021年度第1四半期運用状況(速報)」
2021年度の第1四半期のポートフォリオを見ると若干、外国債券と国内株式の割合が低い状況ではありますが約半々での割合で運用が行われています。
利子・配当金に関して
続いて、GPIFで運用している年金に関しての利子・配当収入の記載になります。
この「利子・配当収入」を「インカムゲイン」と呼び、通常インカムゲインは「不労所得」と言われる収益になります。
要するに働かなくても(何もしていない)収益が入ると言うことです。
それでは、どれくらいのインカムゲインが2021年の第1四半期(4月~6月)に対して発生しているかと言うと
■1兆612億円
と言う金額となります。
あまりにも莫大な金額の為、何とも言えませんが、GPIFで運用している資産が191兆6,189億円もあるので、当たり前の世界なのかもしれません。
また、2001年度からGPIFが開始されてからの累積金額は
■41兆2,152億円
と言う金額となります。
このインカムゲインは、2021年度の第1四半期(4月~6月)の金額の為、7月以降もインカムゲインは発生する収益となります。
引用元:GPIF「2021年度第1四半期運用状況(速報)」
最後に:2021年1Qの運用成績は?
どうでしょうか?
年金が増えていく|GPIF:2021年4月~6月の運用成績はプラス4.9兆円【年金】
に関して記載しました。
世界的に株式市場が下落傾向ではないので、2021年度第1四半期での運用成績は、プラスの成績を推移しています。
2001年度の開始からの成績を考えると、我々の年金資産は、右肩上がりに推移しておりとても良い運用が行われているものと考えます。
新型コロナ感染拡大時は、株式市場も暴落し、我々の年金運用での収益がマイナスとなり、いろいろなところからGPIFの運用がたたかれていました。
■税金をギャンブルに使うな
■マイナス分の責任を取れ
など、正直ひどい言われようだったのではないでしょうか。
新型コロナ感染拡大で株式市場が下落してからは、徐々に市場が回復し世界的な株高な状態が続き、2020年度には運用を始めてからの最高額の成績を出しています。
運用成績が良い時には、GPIFの運用成績があまりにも認知度が低い状態です。
その為、いまだに、年金運用には問題があり、我々の年金を返せと言う方がいるのも事実です。
正直、年金を返せと言っている方は、このような状況を理解しているのかは疑問を感じえます。
実際に日本で受給できる年金制度は、老齢年金ばかり目を向けられてしまいますが実際は、老齢年金以外に
■遺族年金
■障害年金
の保障があるのも事実です。
上記の保障も踏まえて、老後の年金は終身(亡くなるまで)で受給できることを考えれば、これほど素晴らしい制度はないのではないかと私は考えます。
その為、一時のGPIFの運用成績でとやかく言うのではなく、今後の事をよくよく考えて物事をとらえられれば良いと私は考えます。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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