今回の記事は、
投資信託:大損しない商品の選び方|おすすめの商品は?
に関しての記載になります。
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将来の為に投資信託で運用を行おうとしたときに、一体どの投資信託で運用を行うべきか非常に考えさせられます。
2021年5月でのファンド数は、約5.7千件あり、その中から自分で運用するべきものを探すと言うことは非常に大変です。
それでは、どのような商品を購入するべきなのかと言えば
■人気があるファンド
■賞を取っているファンド
■月額配当金がもらえるファンド
などの商品を無暗に購入することはお勧めしません。
人気があると言っても、なぜ人気があるのかを考えるべきですし、賞を取っているから大丈夫と考えるのは非常に浅はかです。
たまたま、運用成績が良く人気があるだけかもしれませんし、賞を取ったからと言って来年も賞を取れるかどうかは分かりません。
また、以降に記載しますが、毎月配当金を出すファンドは、タコ足配当で自身の資産を配当金に回しているだけの可能性もあり、運用は自転車操業なのかもしれません。
そのことを考えると、単純に、
■人気がある
■賞を取っている
■月額配当金がもらえる
ファンドで運用すれば、大損をしないと考えることは非常に考えが甘く、長期で資産運用を考えると単純に損をする場合があるので注意して下さい。
これは、私の私見になりますが、投資信託で、大損をしたくないのであれば
■インデックス・ファンド
■信託報酬の安いもの
■ノーロード
のファンドを選べば、大抵は大損しないのではないでしょうか。
それでは、以降に「大損をしない商品の選び方」や「おすすめの商品」を記載していきます。
詳細は以降に記載します。
以降は目次です。
目 次
前回の記事
大損する商品は?
それでは、5.7千件もあるファンドの中からどのようなファンドを購入すれば大損をしないのかを私の私見で記載します。
■毎月分配金のファンドは購入しない
■銀行の窓口では購入しない
■旬のファンドを購入しない
■手数料を意識し購入する
毎月分配金のファンドは購入しない
投資信託の中では、毎月分配金を受取れるファンドがあります。
よく言われる年金の足りない部分に毎月の分配金を充てると言う名目で販売されているファンドが存在します。
確かに、毎月分配金をもらえるので非常にお得感はありますが、毎月分配金をくれるファンドには以下の注意が必要です。
毎月分配金の注意点
■毎月の分配金は保障されていない
■基準価額が上昇しにくい
毎月分配金のファンドで一番の注意点は、分配金は保障されていないと言うことです。
本ファンドがたくさん売れるように、分配金と言うニンジンで商品を大量に売りさばき、分配金を払うことで当該ファンドの純資産が減少してくると
毎月の分配金が減少し、挙句の果てには、分配金が停止されます。
その為、年金の代わりにと商品を運用していると、ある月から分配金が減少していると言うことがあります。
思うように、分配金がもらえないと言うことで売却を考えようとしても、その時は、購入した時の基準価額からかけ離れた金額となっており大損する可能性が高いです。
さらに、売却時期を見誤ると、基準価額はさらに減少し、分配金もほとんどもらえないと言う現象となり、なんのためにファンドで運用していたか分からなくなります。
その為、毎月分配金がもらえるからと言って、毎月分配金が受け取れるファンドで運用を始めることはお勧めしません。
毎月分配金のファンドが全て大損するわけではありませんが、自分が思っているほどは儲かりません。
銀行の窓口では購入しない
銀行の窓口などで投資信託を購入してはいけないと言うことに関しては、過去にも記事を記載していますので興味のある方は確認してみて下さい。
要するに、銀行の行員の方は、お金のプロなので我々のお金の話を親身に聞いてくれると考えるのはちょっと違うのかもしれません。
その為、我々が得をするような商品を勧めてくれるのかと言うと「?」と言う考えになります。
それでは、銀行で投資信託を購入しようとすると、セット販売で運用を勧められるケースが多いようです。
どのようなセット販売かと言うと、
■資産の半分を定期預金
■もう半分を投資信託
と言うような販売方法が多いようです。
銀行側に預ける定期預金の金利は、期間限定の物が多く最初の3ヵ月は、金利が高く、残りの日数は、通常の低い金利となるケースが多いようです。
また、購入する投信信託に関しては、信託報酬が高いものが多く、投資初心者はカモにされてしまうのではないかと思われる販売方法です。
要するに銀行の定期預金は高めの設定になっていますが、運用をしている投資信託では、それ以上の手数料(信用報酬)が採取されるからです。
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例を出すと、
定期預金の運用が、最初の半年は、金利:1%で運用ができ、残りの運用期間の金利が0.1%で運用できたとしても
実際に運用している投資信託の手数料(信託報酬)が2%以上かかるようでは、定期預金の金利など全く意味がありません。
購入した投資信託も基準価額が信託報酬以上の利益が出ていればよいのですが、利益が出ていなければ、手数料を取られるだけで全く意味がありません。
上記の事を考えると、正直、銀行で投資信託などのご相談をしても我々の利益になることは少ないのかもしれません。
旬のファンドを購入しない
投資信託は、長期で運用を行うことで利益を生み出していく商品と考えて下さい。
その為、短期的に人気のあるファンドの商品を購入しても、今年は良い成績が出るかもしれませんが、来年以降も人気があるとは限らず損失を出す場合があります。
ITバブルの時に、IT関連の投資信託を購入し運用を行った場合、IT関連の調子が良い時は良いですが、
IT関連の売り上げが悪くなった瞬間に購入した投資信託の基準価額は下落していきます。
その為、今が旬と言うような投資を行うのであれば、短期で運用を行うくらいのつもりで投資を行ってください。
長期で行っても利益が出るとは思えず大損をする可能性があります。
特に、投資信託でのランキング1位のファンドや昨年賞を取ったようなファンドは、確かに人気はありますが、そのまま人気が続く可能性は低いです。
その為、人気順がよいから、2020年度に賞を取ったからなどで、どのような運用をしているか分からない投資信託を購入することはお勧めしません。
どこもそうですが、旬が過ぎれば、人気が無くなり誰からも購入されなくなってしまいますので。
手数料を意識し購入する
「銀行の窓口では購入しない」でも記載しましたが、投資信託を購入するのであれば、信託報酬(年間手数料)は安く済むものを購入して下さい。
また、購入手数料や売却手数料も証券会社によっては、手数料を取らない(ノーロード)商品もあります。
その為、ファンドを選ぶときは証券会社での手数料も気にしながら購入するとてもお得です。
100万円分投資信託を購入しても、信託報酬が1%かかる場合は、1年後、自分の資産は「99万円」となります。(実際に手数料を引かれるわけではありませんが)
その為、長期で10年間運用をした場合、投資した100万円が90万円に減額されると言うことになります。
購入したファンドが、1%以上の利益が出ていれば基準価額は減少しませんが、1%以上の成績が出ていなければ、基準価額は減額し気が付けば、元本割れを起こすケースとなります。
これは私が今まで経験してきた感覚っで言えば、信託報酬の高い商品(アクティブファンド)で運用をしても、長期投資を考えると、正直、基準価額はそれほど上昇しない商品が多いです。
おすすめの商品は
それでは、どのような商品を購入するべきかを記載していきます。
これは、2021/8/5時点でのSBI証券での「信託報酬」の少ない商品で検索した結果になります。
また、下記のファンドは、「つみたてNISA」でも購入できる商品ですので、ノーロード(購入手数料)のファンドになります。
その為、手数料がほとんどかからず、投資が可能ですのでこれから購入するのであれば、下記のファンドを参考にしてみるのはどうでしょうか。
■S&P500関連
・SBI‐SBI・V・S&P500インデックス・ファンド (愛称:SBI・V・S&P500)
信託報酬:00938%程度
・三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
信託報酬:0.0968%程度
■全米株・外国株
・SBI-SBI・V・全米株式インデックス・ファンド (愛称:SBI・V・全米株式)
信託報酬:00938%程度
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
信託報酬:0.1023%以内
■先進国で言えば
・SBI-SBI・先進国株式インデックス・ファンド (愛称:雪だるま(先進国株式))
信託報酬:0.1022%程度
・三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
信託報酬:0.1023%以内
■国内株式
・大和-iFree TOPIXインデックス
信託報酬:0.154%
・大和-iFree 日経225インデックス
信託報酬:0.154%
■国内債券
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド
信託報酬:0.132%以内
・三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内債券インデックス
信託報酬:0.132%以内
上記に記載した商品ですが、外国株、新興市場、国内株、外国債券、国内債券などで抽出しています。
投資の考えになりますが、長期で資産を運用していきますが、特定の商品のみで運用をしているとその商品が下落傾向にあると資産が目減りする可能性があります。
その為、投資信託でも、国内、外国、新興市場などに分散投資を行うことで特定の商品のみに集中することを避けて下さい。
また、過去に投資信託のリスクやトータルリターンの見方に関する記事を記載していますので確認してみて下さい。
最後に:大損しない商品の選び方
どうでしょうか?
投資信託:大損しない商品の選び方|おすすめの商品は?
に関して記載しました。
将来の為に投資信託で資産運用をするのであれば、大損はしたくありません。
とにかく、下手なファンドを購入するのではなく、良いファンドを購入することで資産を増やしていきたいものです。
しかし、現在売られているファンドの数は、2021年5月時点で、約5.7千件と多くあるのも事実です。
私が投資信託を購入した時は、正直、信託報酬が0.5を以下と言う商品などはほとんどなかったことを覚えています。
そのことを考えると、今の投資信託での手数料の安さには驚かされます。
その為、購入する商品に関しては、非常に迷うことになりますが、
■自分の運用スタイル
■運用期間
■購入金額
などを考慮し投資信託で運用を始めてみるのはどうでしょうか。
投資信託などで始めた当初は、元本割れを起こしたりするケースがありありますが、それにも関わらず長期で運用を行えれば利益は出てきます。
私は、お小遣いの範囲で投資を行っていますが、運用期間は10年たっていないと思われますが、30万円以上の利益※は出ているのも事実です。
※色々と売却をしていたりするので単純な投資信託の積立だけの利益ではありませんが。
将来の資産運用で投資信託を購入するのであれば、上記に記載した注意事項を意識したファンドの選定をしてみてはどうでしょうか。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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