今回の記事は、
共働きと専業主婦の平均年金受給額|夫婦の違いで1700万円の差
に関しての記載になります。
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まず、今回のタイトルの通り「共働きの夫婦」の方が65歳から受給できる年金額はどれくらいになるのかを記載します。
それでは、共働きの夫婦で受給できる年金額(令和元年)は
■ 旦那さん:164,770円
■ 奥さん :103,159円
となり、「合計:267,929円」の金額を月額受給(税引前)できることになります。
共働きの夫婦で月額:267,929円の年金を受給できるのであれば、65歳から裕福な暮らしを送ろうとしなければ衣食住に困ることはないのではないでしょうか。
また、以降に金額の詳細は記載しますが、会社員と専業主婦の夫婦の方は、
■ 月額:218,469円
を受給することになります。
共働きの夫婦の方と会社員と専業主婦の夫婦と比べると「月額:49,460円」の差額が発生し、仮に夫婦で95歳(30年)まで長生きした場合は
■ 17,805,600円
の差が発生することになります。
上記の年金額の差を考慮すると「共働き夫婦」が将来受給できる年金額は、非常に多く受給できることが分かります。
その為、65歳以降の老後生活を考えれば、専業主婦の夫婦よりも「共働き夫婦」の方が老後の生活に余裕ができることが分かります。
それでは、以降に、夫婦別に65歳から受給できる年金額に関しての記載を行います。
詳細は以降に記載します。
以降は目次です。
目 次
前回の記事
夫婦別の年金受給額
それでは、夫婦別での年金受給額を以下の表にまとめてみます。
夫婦別 |
共働き夫婦 |
専業主婦の夫婦 |
旦那さん |
164,770円 |
164,770円 |
奥さん |
103,159円 |
53,699円 |
合 計 |
267,929円 |
218,469円 |
専業主婦の方の年金額は、老齢基礎年金の平均額を使用して記載しています。
専業主婦の方は、結婚する前まで会社勤務を行っていた方が多く、「老齢厚生年金」を受給する方も多いのかもしれませんが、一旦は、「老齢基礎年金」のみとしています。
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実際に65歳から受給できる夫婦別での年金額は
■ 共働き夫婦 :267,929円
■ 専業主婦の夫婦:218,469円
を受給することになります。
注意:あくまでも厚生労働省が公開している令和元年の平均データを参照して算出しています。
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上記の夫婦別の金額の通り、共働きの夫婦と専業主婦の夫婦では、将来受給できる年金額の差額は、
■ 月額:49,460円(267,929円-218,469円)
の差額となり、この差額が30年(95歳)続いた場合、共働きの夫婦の方が専業主婦と比べて「17,805,600円」多く受給することになります。
■ 年間 :593,520円(49,460円×12ヵ月)
■ 30年:17,805,600円(593,520円×30年)
しかし、専業主婦の方は、国民年金などの社会保険料は納めていません。
また、共働きの夫婦の方は、社会保険料などの税金を納めております。
その為、65歳から受給できる年金は、「共働き夫婦」が多く受給することはできますが、今まで収めていた社会保険料や税金などを考えるとどちらが得なのかは疑問を感じえます。
さらに、専業主婦の方は、年金の家族手当と言われる加給年金を受給することもできます。
このことを考えると、本当に共働き夫婦が得なのかは疑問を感じます。
共働き夫婦と専業主婦夫婦での年金の差額
上記でも記載しましたが、共働き夫婦と専業主婦の夫婦では、65歳から年金を受給し始めて、30年(95歳)間で
■ 17,805,600円
の差額が発生することになります。
この差額を考えると、老後は「共働きの夫婦」の方が金銭的には余裕ができる物と考えられます。
しかし、共働きの夫婦の方は、専業主婦の方と異なり、「社会保険、健康保険、市町村民税、所得税など」を納める必要があります。
この納税額を考えると、「共働き夫婦」が得をしているのかは疑問を感じます。
また、専業主婦の方は、社会保険料、税金などを納めていないことを考えれば、この納めていない金額を
■ つみたてNISA
■ iDeCo(イデコ)
などで運用を行い、将来の糧にすることが出来ます。
特に専業主婦の方は、
●65歳~70歳までの期間は、「つみたてNISA」「iDeCo(イデコ)」で運用した資産で生活を行い
●65歳から受給できる「老齢基礎年金」を70歳まで繰下げを行う
ことをおすすめします。
70歳まで年金の繰下げ支給を行うことで、70歳以降に受給する「老齢基礎年金」が増額されることになります。
増額される比率は、5年間年金の繰下げを行うので、65歳から受給できる「老齢基礎年金」×1.42の金額を受給することが出来ます。
専業主婦の方の平均年金額で考えると、76,252円(53,699円×1.42)の金額を70歳から受給することが出来ます。
また、専業主婦の方は、年金の未納が無ければ、月額約6.5万円を受給することが出来ますので、年金未納がある場合は、60歳から任意加入で未納分を納めることが出来ます。
国民年金の未納の有無は、誕生月に発送される年金定期便で確認ができます。
また、勘違いが多いのですが学生時代に「学生納付特例制度」を利用した場合も国民年金を納める必要がありますので注意が必要です。
納めないと、将来受給できる老齢基礎年金が減額されますので注意して下さい。
専業主婦の方で、国民年金の未納が無い方であれば、70歳まで年金繰下げを行った場合は、月額9.23万円(6.5万円×1.42)を受給することが出来ます。
将来を考えて共働きを選択すべきか
将来の老後を考慮すると、「共働き」を選択し世帯収入を増額させることで将来受給できる年金額を増加させる考えは、非常に良いと私は考えます。
また、会社勤めを行い、社会保険料、厚生年金、住民税、所得税などを納税することにより社会が維持、発展されて行きます。
その為、共働きで世帯収入を増加させ、将来受給できる年金額も増加できると言うことはとても良いことです。
それでは、「共働き夫婦」が良くて、「専業主婦の夫婦」がダメなのかと言えば、そうでもありません。
確かに、専業主婦の方は、国民年金を払っていないのに将来受給できることは非常に問題ではないかと考えられます。
社会保険などを納めていない「専業主婦」の方は、「共働きの夫婦」と違い、病気やケガなどの補償が十分ではありません。
その為、もしものことがあると補償が十分でない為、大変ではありますが、収めていない保険料や税金は
■ つみたてNISA
■ iDeCo(イデコ)
などで運用を行うことで、将来の為の肥やしになるように検討してみてはどうでしょうか。
今の時代、「専業主婦なんて楽でいいわね」などと言われる始末で、社会に出て働かないとダメな人と言うレッテルを張ろうとする社会ではあります。
しかし、専業主婦でも問題がない生活が送れるのであれば、無理して働くことはないと考えます。
老後に受給できる年金額は、専業主婦の方は、非常に少ない金額と言う考えは持っていただき、若いうちから準備をしていくべきと考えます。
老後の年金が少ないからと言って「専業主婦」は、駄目と言うことなく、安易に「共働き」と言う選択は、行う必要はないと私は考えます。
老後の年金が少ないのであれば、どうしたら増やすことが出来るかを考えればいいだけです。
最後に:共働きと専業主婦の平均年金受給額
どうでしょうか?
共働きと専業主婦の平均年金受給額|夫婦の違いで1700万円の差
に関して記載しました。
共働きと専業主婦の夫婦で受給できる年金額の差額は、
■ 月額:49,460円
となり、仮に95歳まで夫婦であった場合は、約1,780万円の差が発生します。
正直、約1,780万円の差額と聞くとかなり驚く金額です。
その為、専業主婦の方などは、やっぱり働くべきなのかと考えてしまうかもしれません。
これは、私の私見になりますが、日本と言う社会を考えれば、納税することで社会が発展する考えれば、「共働き」と言う選択をするべきなのかもしれません。
しかし、旦那さんの収入でどうにかなるのであれば、無理をして働くことはないと思います。
短時間勤務(パート)などで年間130万円以下の収入を得ることで、将来の貯えにしていくことを考えたほうが良いです。
特に老後の収入が少ないというのであれば、「つみたてNISA」「iDeCo(イデコ)」などで運用をすることはとても良いことです。
また、若いうちから株などの運用を行い、老後に配当金を受給できる準備を行い年金以外の収入源を増やすということも重要です。
私としては、共働き夫婦の方でも専業主婦の夫婦の方でも65歳以降は、年金以外の収入源をどのように確保していくのかが一番重要と考えています。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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