今回の記事は、
「専業主婦優遇」年金保険料は不公平?|専業主婦の年金保険料は誰が収めている?
に関しての記載になります。
たまたま、会社員の方の奥さん(専業主婦)の年金保険料の優遇は廃止しろと言う記事があったので記載しました。
この記事に関しては、
■ 会社員の専業主婦の方は、年金保険料を納めていないのに将来年金をもらうのは不公平
■ 自営業の方の奥さん(専業主婦)の方は、国民年金を納めているのに、会社員の専業主婦は納めないのは不公平
■ 第3号被保険者(専業主婦)の年金優遇を廃止すれば年金の財源が大幅に改善される
■ 第3号被保険者(専業主婦)の為に女性の社会参加を阻害している
と言う感じの記事でした。
正直、このブログの過去の記事でも記載していますが、会社員の方の奥さん(専業主婦)は、確かに年金を納めていません。
しかし、その為に、年金の財源が枯渇しているのかと言えば、それは違います。
会社員の方の奥さん(専業主婦)の年金は、厚生年金から保険料が収められています。
なので、専業主婦の方が年金を納めていないから年金の財源が枯渇するということは間違いです。
それでは、以降に「専業主婦の年金保険料は誰が収めている?」と言うことに関して記載していきたいと思います。
これは、私の意見ですが、専業主婦の方が国民年金を払えば、年金制度がどうにかなると言う考えが間違えです。
国民年金は、収める金額よりも将来もらう金額の方が多く、国民年金に加入している方が増えれば増えるほど赤字になるはずです。
政府にしてみれば、国民年金加入者を増やすよりも、厚生年金加入者を増やしたいという思惑もあり、専業主婦を厚生年金に加入させたいと考えているはずです。
そもそも、年金の財源を改善させたいのであれば、少子化をどうにかする必要があるにもかかわらず、目先の専業主婦を目の敵にするということはもってのほかと考えます。
詳細は以降に記載します。
以降は目次です。
目 次
前回の記事
専業主婦の方の年金は誰が収めている?
過去のブログの記事にも記載していますが、専業主婦の方の年金は誰が収めているのかと言うと、会社員や公務員の方が加入している厚生年金から支払われています。
なので、専業主婦の方の年金を会社員の旦那さんが収めているわけではありません。
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要するに、会社員の方と勤め先の会社が半々で収めています。
どのようなからくりかと言えば、1985.4.1に第3号被保険者制度が始まり、その時に厚生年金の保険料が増額したと言う経緯があります。
その為、専業主婦のいる会社員の方は、特に文句はないのかもしれませんが、独身の方や共働きの方からは、勘弁してほしいと考える人は多いのかもしれません。
なので、第3号被保険者の専業主婦の方は、年金保険料を納めていないということは誤りです。
専業主婦が年金を収めれば財源が改善される?
令和元年のデータになりますが、専業主婦の方は、820万人いると言われています。
確かにこの820万人の方が、国民年金:月額1.6万円を納めると、月額:1,353億円の収入になる為、国民年金の財源は回復するのかもしれません。
しかし、国民年金は、月額:1.6万円を40年納めたとしても、7.7百万円を生涯納めたことになります。
また、65歳から老齢基礎年金を受給(満額)すると月額:6.5万円を受給でき、10年受給(年齢にすれば75歳)するだけで収めた年金額の元を取れることになります。
2020年度の日本人の平均寿命は、男性:81.41歳、女性:87.45歳と言うことを考えると、とても還元率の良い保険商品と言うことが分かります。
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正直、このような、還元率の高い保険料を支払っているようでは、いくら年金の納税額があっても出ていく量が多ければ意味がありません。
また、専業主婦の方は、年々減少傾向にあるので、専業主婦の方から保険料を巻き上げたとしても年金の財源が回復するのは一時の事ではないでしょうか。
そもそも、専業主婦の方から国民年金を納めさせるのであれば、第3号被保険者制度が開始した時の厚生年金の保険料の増額分は元に戻すべきです。
また、国民年金加入者が増えれば、日本年金機構の事務手続き(ハガキの案内など)が増え人件費が増えることを考えると本当に増やすべきなのかは疑問を感じえます。
なので、収めていないのだから払えと言うのは、何の解決にもなっていません。
そもそも、年金の財源をどうにかしたいのであれば、専業主婦の方をやり玉に挙げるのではなく、少子高齢化の対策をするべきではないのでしょうか。
第3号被保険者制度は女性の社会参加を阻害している?
第3号被保険者(専業主婦)の方は、旦那さんの扶養に入ることになりますので、年収制限は、基本的に130万円以下であれば、社会保険は収める必要はありません。
このことが、女性の社会参加を阻害しているということなのですが、どうなのでしょうか。
働きたい人は、働きますし、働きたくない人は、働きません。
それは、男性でも、女性でも同じと思います。
その為、第3号被保険者制度が女性の社会参加を阻止しているのかと言うと私はそのようには感じません。
確かに、一部の方は、働けるのに専業主婦の壁と言われる130万円以下の年収に収めている方もいるとは思います。
私は前から不思議に思うのですが、年収が130万円以下では、社会参加をしておらず、130万円以上で社会参加をしていると言う考えが全く分かりません。
パートやアルバイトでも社会参加はしています。
社会保険を納めていない人は、社会に参加していないと言う考えの方が間違っているような気がします。
そもそも、社会参加と言う定義が社会保険料を納めているかで決まるものではないと考えます。
それに、専業主婦は、女性だけではなく、専業主夫の方もいますので。
最後に:「専業主婦優遇」年金保険料は不公平?
どうでしょうか?
「専業主婦優遇」年金保険料は不公平?|専業主婦の年金保険料は誰が収めている?
に関して記載しました。
専業主婦の方の年金保険料を優遇するのは不公平と言うことに関して私なりの考えで記載しました。
確かに、自営業の方で専業主婦をしている方に関して言えば、会社員の専業主婦の方の制度優遇は不公平と思われるのかもしれません。
しかし、専業主婦の方が年金を納めていないばかりに、日本年金機構の財源が悪化していくというようなことはありません。
専業主婦の方の年金は、会社員や公務員の方が加入している厚生年金が収めています。
なので、我々の年金の財源が徐々に悪化している現象は、少子高齢化が進み、収入よりも支出が増えた為です。
その為、年金の財源をどうにかするのであれば、まずは、少子高齢化の対策を行うべきです。
これは、私の考えですが、社会保険料などを納めていないからと言って、専業主婦の方を目の敵にすると言うことはおかしいのではないでしょうか。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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