今回の記事は、
老後に失敗しない退職金の運用方法とは
に関しての記載になります。
今回の記事は、老後の生活の糧になる退職金をどのように運用することでゆとりある生活を行えるのかに関して記載します。
まず、勤めていた会社を退職した場合にもらえる退職金の平均額は、厚生労働省が発表したH30の平均額は以下の通りになります。
上記の金額を見てどう思われましたか?
意外ともらっていると思われるかもしれませんが、退職金の平均受給額は年々減少しています。
また、退職金を受給できる方は、大体8割の方が受給でき、その為、5人に1人は退職金を受給できないことになります。
会社退職時の退職金になりますので、これからの第2の人生を過ごすための資金になりますので、なんとなく過ごしていると無駄遣いが増え資金が減少してしまいます。
その為、「こうすればよかった」などと後悔をしてからでは、話になりませんので、会社を退職する前に退職金は何のために使うのかを考えておく必要があります。
まず、第1に考えることは、「ローンの返済はどうなっているのか」を確認して下さい。
住宅ローンなどは、会社勤めの時に返済しておくことがベストではありますが、退職後も住宅ローンが残る場合は、退職金で返済をすることをお勧めします。
これから長い老後生活を送りますので、これからは、医療、介護などで費用が掛かることと思ってください。
また、持ち家の方は、自宅のリフォーム費用も掛かりますので、まず、目に見えているローン返済は、会社勤めの時に返済を心がけて下さい。
その後は、自分の余暇や趣味などにいくら使うのかを考え、その後に残った金額をどのように運用し老後の為に蓄えるかを考える必要があります。
老後の資産運用は、どれくらいリスクを減らし資産を運用するかを考える必要があるので、下記で検討してみて下さい。
投資信託に関しては、どのような商品で運用していくべきか、以降に詳細を記載します。
また、最後に、退職金をもらってからやってはいけないことに関して記載してみます。
以降は目次です。
目 次
前回の記事
退職金の相場
それでは、退職金の相場に関しての記載になります。
退職金の平均受給額に関しては、厚生労働省が発表したH30年のデータで記載していきます。
まず、会社員の方が定年退職を迎え退職金を受給できる方は、約8割と言われています。
なので、5人に1人は退職金を受給することが出来ないということになります。
それでは、受給できる方の退職金の相場になりますが、以下の金額を受給することになります。
意外と受給できていると思われるかもしれませんが、退職金の額は年々減少していることが分かります。
上記のグラフのデータは、H30年度の退職金の上記金額(大卒)と異なっています。
しかし、前回との推移をみる場合は、複合サービス事業などを含まない金額で推移を確認する為、異なる金額となっています。
決して誤っている数値ではありません。
今後の事を考えると我々がもらえる退職金も徐々に減少していくと思われるので、上記で記載した退職金をそのまま受給できるとは考えない方が良いと考えます。
なので、自分が受給できる退職金などは、勤めている会社の制度を確認しいくら受給できるのかを確認してみてはどうでしょうか。
実際に受給してからこんな金額でなかったと後悔しても話にならないので。
退職金の使い道は
それでは、老後にかかる費用はどれくらいかかるのかを記載してみます。
老後にかかる生活費の状況は下記の通りになっています。
高齢者夫婦(2019)
単身者世帯(2019)
上記の図を見てわかりますが、日常の生活費や娯楽費などの金額がある程度かかることが分かります。
また、上記のグラフ以外にも住宅のリフォーム代金や医療、介護なども費用が掛かります。
その為、老後の生活には、上記のグラフで記載した生活費以外の金額も貯蓄しておく必要があります。
特に、持ち家の場合は、リフォームなどの費用が掛かることを意識して下さい。
以降に退職金での資産運用についての記載を行います。
退職金で資産運用
それでは、会社退職時にもらった退職金をどのように資産運用を行うべきかに関して記載します。
上記にも記載しましたが、実際に多額のお金がある場合、知らず知らず使ってしまうことがあります。
なので、長期に使わない金額と生活費で使う金額の2種類に使用目的を分け長期の貯蓄と短期の貯蓄に分け運用して下さい。
短期運用に関しては、銀行の定期預金や個人向け国債などの元本が保証されている商品で運用をすることをお勧めします。
個人向け国債に関しては、最低金利も決まっており元本も保証されますので運用をしてみるのはどうでしょうか。
特に個人向け国債で運用をするのであれば、10年物で運用して下さい。
最低金利:0.05%となっていますが、変動金利の為、金利が上昇した場合は、金利も上昇するので運用するのであれば10年物で検討して下さい。
デメリットとしては、1年は売却できませんので注意が必要です。
しかし、証券会社によってはキャンペーンなどで、「新規口座の作成」と「個人向け国債」の購入でキャッシュバックをもらうこともできます。
なので、購入をするのであれば、キャンペーンを実施している証券会社を選ぶのも重要になったりします。
また、長期運用で行うのであれば、投資信託で資産運用を行うことをお勧めします。
しかし、投資信託は、元本保証がされません。
その為、購入タイミングによっては、高値掴みとなる恐れがあるので購入時は一括購入するのではなく、購入するタイミングをずらし(分散)し購入して下さい。
ある程度は、購入金額が分散される為、高値掴みと言うことはなくなります。
また、退職後の投資になるのでリスクの少ない商品を選ぶことをお勧めします。
株関連の投資は、リスクが大きいため避け、債券関連のリスクが少ない商品を分散購入することを心がけて下さい。
投資信託を購入する上で確認すべき項目になりますが、「シャープレシオ」を確認し購入を検討してみて下さい。
シャープレシオに関しては、数値が大きいほどリスクに比べてリターンが高いかを示す数値です。
1以上は良い商品と言われるよう指標に使われていますのでどちらの商品を購入しようか迷った時に使ってみるのはどうでしょうか。
それ以外には、「トータルリターン」「リスク(標準偏差)」を見て購入してみて下さい。
どのような確認をするかは、下記のリンク先から運用方法を確認してみて下さい。
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退職金でやってはいけないこと
まずは、今までに投資をしたことが無い方は、退職金を使用した「投資デビュー」はやめて下さい。
大体、失敗し、元本が減少します。
そもそも、老後の資産運用は何のために実施するのかを考え貯蓄をしてください。
退職金で運用するお金は、ゆとりのある老後の生活を行うための資金(運用)ですので、積極的にリスクを取るのではなく、老後に必要な資金を確保するための運用となります。
その為、資産を増やしていくという考えではなく、資産をどのようにしたら減らさないのかを考えて下さい。
なので、退職金を受領する前に、最低限下記の内容は把握しておき、老後の資産運営を考えていくのはどうでしょうか。
□ 老後の収入源(年金額)を把握すること
□ 現在の貯金額を確認しておくこと
□ 現状の生活費がいくらか把握しておくこと
□ 住宅ローンの状況はどうなっているのか
□ 現在加入している保険の見直しを行うこと
□ 退職金や企業年金額を把握すること
最後に:退職金の運用方法
どうでしょうか?
老後に失敗しない退職金の運用方法とは
に関しての記載になります。
人は、多額の金額が手に入ると気が大きくなり、普段使わないようなものにお金を使ってしまいます。
その為、あれだけあった退職金が、気が付くと「半分になっている」または「残り少なくなっている」などと言う現象が発生してしまいます。
その為、多額の退職金を受領する前に、どのように退職金を使うべきかを今一度考える必要があります。
・住宅ローンはどうなっているのか
・自分のご褒美としていくらぐらい使えるのか
・将来どのようなことにお金がかかるのか
上記の内容は、今一度、ゆっくりと考えて下さい。
退職金をもらうと、銀行などから資産運用の勧誘が頻繁にかかってくると言う話を聞きます。
その為、良くもわからず、手数料がバカ高い商品をつかまされ、資産がどんどんと目減りしてしまうかもしれません。
その為、退職金の運用は、人任せにはせず、自分で運用を行ってみて下さい。
しかし、退職後にいきなり投資デビューをするのではリスクが大きいので、今のうちからつみたてNISAやiDeCo(イデコ)などで投資を実施することをお勧めします。
高齢になってからあの時にこうすれば良かった、ああすれば良かったなどと後悔をしても話になりません。
老後に「老後破綻」を起こさないようにするためには、どうするべきなのかは今一度ゆっくりと検討してみて下さい。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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