今回の記事は、
老後の資産運用|投資信託のリスクの考え方と目安は?
に関しての記載になります。
今回の記事は、老後の資産運用を投資信託で行った場合の
リスクの考え方に関して記載していきます。
まずは、投資の中での
リスクの定義になりますが
と思われがちですが、リスクの定義は「
儲かること」も「
損をする」ことも「
リスク」と言う定義になります。
その為、投資でリスクのことを話すと、
利益が出ることもリスクですし、
損が出ることもリスクと言う考えです。
簡単に言えば、「
利益のばらつき」のことになります。
なので、投資でリスクを考えると、どこの範囲までの
利益や損益を許容できるのかと言う考えが重要になります。
要するに100万円で投資信託を購入したら、「
いくらまで損失を出しても耐えられるのか」を考える必要があります。
人は、利益の事ばかり考えてしまいますが、損失が発生した場合、どうするべきかを考える必要があるのです。
その中でも投資を行う上で、どのように
リスクを減らすか(リスクヘッジ)を考えていく必要があります。
それでは、どのように
老後の資産運用を行うべきか、また、投資信託で運用をした場合の
リスクをどのように向き合うべきかを以降に記載していきます。
以降は目次です。
目 次
前回の記事
リスクの考え方
投資を行う上でのリスクの考え方は、上記でも記載した通り、
と言う考え方ではありません。
リスクの考え方は、
利益がでることもリスクですし、
損失が出ることもリスクなのでその考えは勘違いをしないようにしてください。
それでは、投資信託を購入する上でのリスクをどのように見ればいいのかを記載すると、Yahooファイナンスで言う
トータルリターン
リスク(標準偏差)
でどれくらいの
リスクがあるのかを確認することができます。
それでは、以降にリスクの目安を考えるために、上記で記載した「
トータルリターン」「
リスク(標準偏差)」でのリスクの目安に関して記載します。
リスクの目安
まずは、投資信託での
トータルリターンに関して記載すると、
トータルリターンとは
「現在の評価額」+「累計受取分配額」+「累計解約金」-「累計解約金額」
で算出されます。
上記の計算式で言われても、非常に、分かりづらいので「
モーニングスター」などで分かりやすく数値が分かるので確認してみてはどうでしょうか。
下記のデータは私が購入している「外国株式インデックスe」のデータになりますが
トータルリターンに関しては、下記の様に確認できます。
Yahooファイナンスなどでもトータルリターンは確認できますが、「
モーニングスター」では
10年までのデータが確認できますので重宝しています。
また、続いて
リスク(標準偏差)に関しての記載になります。
標準偏差に関しては、統計学上の指数の考え方になり、
数値のばらつきを測定するものです。
難しい話になりますが、
過去のデータから年間の
平均リターンが±1の場合、標準偏差で収まる
確率は68.3%となり、年間の
平均リターンが±2の標準偏差で収まる
確率は95.4%と言われています。
何が言いたいかと言うと、私が購入している「外国株式インデックスe」で考えてみます。
10年の標準偏差で数値を見ると「
17.9」と言う数値になっているので、今後1年でのばらつきは、
標準偏差が±1の場合(68.3%の確率)、
±17.9%のばらつきが出ることになり、標準偏差が±2の場合(95.4%の確率)、
±35.8%(17.9×2)のばらつきが出ることになります。
しかし、投資信託には、上記でも記載した通り「
トータルリターン」の利益も出ますので、そのことを踏まえると、
トータルリターン(10年)が12.5%なので、 標準偏差±1:30.43% ~ -5.37%となり、 標準偏差±2:48.33% ~ -23.27%となります。
上記を2020.2.26の
基準価額:31,791円で今年1年での予想をしてみると
68.3%の確率で、
基準価額が41,465円~30,084円になると予想され、また、
95.4%の確率で、
基準価額が47,156円~24,393円で推移すると予想されます。
なので、リスクの目安としては、
この損失が出ても問題ないと思える投資信託を購入することをお勧めします。
いろいろと、標準偏差を見るとわかってくると思いますが、
標準偏差の数値が小さいものはリスクが少ない商品と言うことになります。
なので、若い方は、
株式などのリスク(標準偏差)が大きい商品を選び、お金が必要になってくる高齢の方は、
債券などのリスク(標準偏差)が小さい商品を選ぶべきです。
理由は、若い人は、まだまだ、時間がありますので多少のリスクは時間が解決してくれますが、高齢の方は時間がそれほどないのでリスクは極力減らすべきです。
リスクに関しては、人それぞれですので、いろいろな
商品を確認し購入することをお勧めします。
リスク(標準偏差)を確認する上での注意事項ですが、できる限り
10年等の数値を選んでください。
1年でも良いのですが、昨年の様に新型コロナ感染で市場が暴落したデータでリスクを見ても本当のリスクは確認できないかもしれませんので。
リスクヘッジ
上記までにリスクの目安に関して記載してきましたが、投資を行う上では、必ずと言っていいほど
リスクはついて回ってきます。
などなど色々あります。
このようなリスクをどのように減らしていくか(
リスクヘッジ)も考えていく必要があります。
なので、投資信託で運用を行うのであれば、下記の観点は重要なため、心がけて下さい。
短期でお金を儲けたいなどの考えがあるのであれば、投資信託での運用は行わず
株式投資で運用をしてください。
まずは、
長期運用に関して記載になります。
投資信託での運用は、
複利効果を得るために
長期運用を行うことをお勧めします。
複利の効果を簡単に説明すると、元本(元手のお金)を預けた時に発生する利子をそのまま、元本に組み入れ利子が雪だるま式に増えていく運用方法です。
その為、複利の効果を得るためには、
長期で運用を行うことが最も効果があります。
複利の効果と反対に、単利と言う運用もあります。
単利を簡単に記載すると、元本だけを利子の対象にすると言う運用になります。
なので、複利と単利で、元本:100万円を5%の運用利回りの商品で運用した場合、元本の動きを下記に示します。
上記のグラフで見ると、単利で運用を行うよりも、
複利で長期運用を行うことで、
「15年目には、元本の2倍」「23年目には、元本の3倍」「29年目では、元本の4倍」の運用利益が出ることになります。
なので、投資信託で運用を行う場合は、
長期での運用を心がけることをお勧めします。
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続いて、
分散投資についての記載になります。
投資で運用をする場合、一つの銘柄や商品などに集中し投資をしている場合、その銘柄や商品が暴落した場合、
莫大な損失を被ることになります。
その為、相場の格言では、「
卵は一つの籠に盛るな」と言う言葉もあるくらいです。
なので、投資信託などで運用を行う場合は、ある特定の商品に集中投資をすると
損失の分散が行われません。
投資信託なので、分散投資はされていますが、
「
株式だけではなく債券にも投資する」「
国内だけではなく、外国株などにも目を向ける」ことをお勧めします。
今では、あまり、関係ないという話もありますが、
株が下がれば、債券が上がるとも言われます。
逆も同様です。
なので、今回の新型コロナウイルス感染拡大で、市場が暴落した時も、
債券の投資信託はそこまで下落していなかったこともあります。
なので、投資を行うのであれば、
分散投資で運用を行うことをお勧めします。
◆◆◆ 過去の記事 ◆◆◆
続いて、
時間分散についての記載になります。
高値での購入を、安値での売却を防ぐために、
一括購入、一括売却をするのではなく、購入するタイミングは、
一定の時期・金額で購入することをお勧めします。
要するに「
ドル・コスト平均法」で運用を行うことになります。
相場は、常に価格が変動しています。
投資信託とは言え、基準価額は、日々変動していますので、購入時期を分散させることで
購入金額の平準化を行うことができます。
また、売却に関しても同様で、一括で売却すると
安値で売却するリスクもあります。
なので、老後の資産運用と言う話であれば、
年金の不足分を定期的に売却し運用する方法も検討する必要があります。
◆◆◆ 過去の記事 ◆◆◆
最後に:投資信託のリスクの考え方と目安は?
どうでしょうか?
老後の資産運用|投資信託のリスクの考え方と目安は?
に関しての記載になります。
老後の資産運用を行う上での
投資信託のリスクの考え方に関して記載しました。
今まで記載していませんでしたが、投資信託の購入に関しては、リスクの考え方も重要ですが、一番は、
どれだけ手数料が掛からないかを考える必要があります。
過去の記事でもいろいろ、記載していますが
まずは、
投資信託を購入するのであれば、
・インデックスファンド
・信託報酬が安いもの
・購入手数料が掛からない
・売却手数料が安いもの
商品を購入するべきと考えます。
よく言われる話ですが、銀行の方や証券会社の方がおすすめする商品には、手を出すのはやめて下さい。
銀行の方や証券会社の方がおすすめする商品は、会社の利益になる商品を進めてきます。
何が言いたいかと言うと証券会社も商売をしていますので、我々が良いと思う商品よりも証券会社の利益になる商品を売りたいと思うのはしょうがないことです。
その為、プロの証券会社とは言え、自分たちの利益になる手数料の高い商品を進めると言う話です。
その為、投資信託で運用を始めるのであれば、自分自身の手で勉強を始めてから
ネット証券で購入することをお進めします。
長期運用をベースとする投資信託での運用は、
手数料(信託報酬)が安ければ安いほど良いと言う考えを持ってください。
信託報酬は、年間に運用を行うための手数料です。
なので、安ければ安いほど良い商品と考えて下さい。
その為、手数料の安い商品から上記までに記載してきたリスクを目安にし商品を選んでみて下さい。
また、いろいろな商品を見ると同じような商品で購入するかどうか考えさせられる時が来ると思います。
要するに、S&P500関連の投資信託を購入しようとしたときに、
単純にトータルリターンが高い商品を選ぶのではなくその時は、
シャープレシオ
と言う数値もありますので、どちらにしようか迷ったときは、
シャープレシオの数値が高い方を選ぶことをお勧めします。
これは、
数値が大きいほどリスクに比べてリターンが高いかを示す数値です。
1以上は良い商品と言われるよう指標に使われていますのでどちらの商品を購入しようか迷った時に使ってみるのはどうでしょうか。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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