今回の記事は、
老後の資産をどのように取り崩しゆとりのある生活を送るか
に関しての記載になります。
前回の記事では、「
ゆとりのある老後を迎えるために自分年金の作り方」に関して記載しましたが、
今回は、老後までに貯蓄してきた自分年金をどのように
取り崩していくかの記載になります。
◆◆◆ 前回の記事 ◆◆◆
ここで、よく聞く「年金2,000万円問題」を例にすると、老後の年金生活では、
月に5万円が不足すると言われています。
その為、65歳から95歳まで年金で生活する場合は、
1,800万円不足するということから
2,000万円問題と言われています。
しかし、この内容は、
2,000万円を何も運用を行わずに毎月5万円を取り崩した場合に起こる現象であります。
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しかし、65歳まで貯めた自分年金を65歳以降も運用をしながら
不足した金額を取り崩していった場合、どうなると思いますか?
例として記載しますが、
4%の運用利回りで、
月に5万円(年間60万円)の取り崩しを
30年間行った場合、65歳時点でどれくらいの自分年金を溜めておけばいいと思いますか?
これは、よくFPの試験で出てくる「
年金現価係数」と言う計算方法で算出を行いますが
65歳までに
約1,100万円貯めておけばよい計算になります。
運用利回りが4%では高いというのであれば、半分の
2%で考えたとしても65歳までに
約1,400万円を溜めておけばよいことになります。
なので、老後の貯蓄を考えた場合、65歳までの資産運用を考えるのではなく、
ご自分の最後の年までの資産運用の計画を立てる必要があります。
要するに、年金生活で、
30年を計画した場合、
月5万円のお金が不足するので、
安易に2,000万円が足りないという考えは、
非常に間違った考えになります。
なので、将来の年金生活で不足する金額がどれくらいなのかと、その資産をどのように運用し取り崩していくのかを考え、
資産運用をしていく必要があることが分かります。
以降に、老後の資産をどのように取り崩していくのかに関して詳細を記載します。
以降目次です。
目 次
前回の記事
自分年金の取り崩し方
上記に記載しましたが、老後の資産運用のゴールは目標金額を貯めたら
終了ではありません。
どのように資産運用してきた資産を
取り崩し運用していくのかも検討する必要があります。
株などを購入したことがある方は、分かってくれるとは思いますが、株は購入するよりも
売却する方が最も難しいです。
要するに、「
今、売却した方が良いのか?」「
明日、売却した方が良いのか?」など考えるととても売却するタイミングがつかめません。
なので、投資信託なので運用資産をしていた場合は、何も考えずにある一定のタイミングでこの金額を売却などの運用にしたほう良いと考えます。
しかしながら、投資を行う中で経験することなのですが、昨年の新型コロナウィルスの感染拡大による
市場の大暴落などを経験するタイミングがあります。
なので、このような大暴落のタイミングで資産を売却しても
資産を目減りさせるだけなので、市場での売却タイミングは確認を行うべきです。
なので、月ごとに決まった金額を売却するのでも良いのですが、
ある程度余裕をもって2カ月、3ヵ月に1度のタイミングで売却し運用をすることが良いと思われます。
正直このタイミングは非常に難しいのかもしれませんが、売却時にもタイミングがある程度求められると考えたほうが良いです。
また、資産運用は、投資信託のみでの運用も良いのですが、
高配当株や優待銘柄などで運用することにより、投資信託以外での収入減を得たほうが良いのかもしれません。
なので、市場の下落タイミングのリスクを減らすように
債券、国債、外貨、金などでも運用も考慮してみればどうでしょうか。
市場が混とんとしたときには、金などの価値が上昇するともいわれますので。
どのような運用を行うべきか
売却するタイミングに関しての記載になりますが、投資信託で資産運用を行っていた場合は、証券会社によっては、「
定期売却」を行うことが可能になります。
要するに、
決まった日付や口数、金額を設定することにより
自動的に売却することが可能になります。
なので、あまり難しく売却タイミングを考えずに投資信託を売却することが可能になります。
しかし、上記でも記載しましたが、昨年の新型コロナショックのようなタイミングでの資産の売却は、
資産を目減りさせることになります。
その為、売却タイミングは自動でも構わないのですが、ある程度は、
余裕を持った売却を行う。
また、市場が下落したタイミングでは、売却せず様子を見るような運用が好ましいと思われます。
どのような商品を選ぶべき
今まで資産運用を行ってきたもの(
自分年金)に関しては、無理に売却することはないのでそのまま運用を行っていくべきなのかもしれません。
しかし、株式や新興市場などの投資信託では、
いつ暴落するリスクを経験するかもしれません。
そのことを考えると、ある程度の年齢までは、
国内株式、国際株式、新興市場の投資信託で運用を行い、
50歳以降は、徐々に、
債券関連の投資信託や国債などにシフトを行うことになり、リスク分散を心がけていく運用が好ましいです。
また、会社員の方は、会社退職時の退職金の運用にもどうするべきか悩むところもあると思われます。
なので、その時には、
トータルリターンや
リスク(標準偏差)、
シャープレシオを確認し投資信託で運用を行うことをお勧めします。
トータルリターンやリスク(標準偏差)、シャープレシオの見方に関しては、下記のブログに記載をしていますので確認してみて下さい。
購入する債券によっては、リスクがほとんどないような債券も存在しますので検討してみてはどうでしょうか。
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最後に:老後のゆとりある生活とは
どうでしょうか?
老後の資産をどのように取り崩しゆとりのある生活を送るか
に関しての記載になります。
上記にも記載しましたが、老後の資産運用は、目標金額まで貯めることが
ゴールではありません。
資産運用を行って貯めた資産をどのように取り崩していくのかが
最も重要なことだと考えます。
その為、どれくらいの運用利率で、どれくらい取り崩すかを考え老後の貯蓄額を決める必要があります。
なので、老後にいくら必要なのかを考え、その金額が例え、2,000万円が不足したからと言って
単純に落胆してはいけません。
老後の年金生活で、足りない金額はいくらなのかを考え、どれくらいまで運用を行っていくべきかを考え
老後のゆとりある目標金額を決めたいものです。
上記の足りない金額を求めるためには、ファイナンシャルプランナーの資格なので出てくる計算式を使えば簡単にできます。
「
年金現価係数」と言うものを使用すれば算出することは可能です。
上記の計算は、Excelで式を組めば簡単に金額が求められますので、Excelで求めてみてはどうでしょうか。
式は、下記の通りです。
=PV(不足金額(年額),運用年数,-1,,0)*運用利回り
なので、「
自分年金の目標金額は、一体いくら貯蓄すればよいのか」「
貯めた金額をどのように使用していけばよいのか」を考え老後はゆとりのある生活を送りたいものです。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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