今回の記事は、
投資信託|トータルリターンと標準偏差、シャープレシオの意味とは?
に関しての記載になります。
今回の記事は、「
iDeCo(イデコ)」や「
つみたてNISA」で実際に運用を行う場合、この数値は「なんだろう?」と思われる
トータルリターン
リスク(標準偏差)
シャープレシオ
に関して記載します。
実際にどのような投資信託を購入知ればよいのかは、その方の
運用スタイルにもよります。
元本割れをしたくない方もいれば、
多少の元本割れを起こしても将来の利益を得たいと言う方もいます。
なので、自分はどのような投資信託で運用を行うべきなのかを考えてもらって今回のブログを参考にしていただければと考えます。
それでは、以降に「
トータルリターン」「
リターン(標準偏差)」「
シャープレシオ」に関しての詳細を記載します。
以降目次です。
目 次
前回の記事
トータルリターンと標準偏差とは
投資信託などの情報をYahooファイナンスなどで見るとトータルリターン(1年)やリスク(標準偏差・1年)、シャープレシオ(1年)などの情報を目にします。
この「
トータルリターン」、「
リスク(標準偏差)」、「
シャープレシオ」とはどう言うものなのかを記載します。
トータルリターンとは
トータルリターンを簡単に記載すると、投資信託の買付時から算出基準日までの全期間を通じた損益金額を数値で表した値です。
なので、この投資信託は、この1年間でこれくらいのリターンがありましたと言うことを示す数値です。
基本的には、下記の数式で算出されるようです。
トータルリターン:
「現在の評価額」+「累計受取分配額」+「累計解約金」-「累計解約金額」
正直、トータルリターンに関しては、Yahooファイナンスなどで調べれば簡単に値を見ることができますのであまり難しく考えなくても良いです。
また、投資信託には、基本的には下記の利益が発生しますので、それがどのよう利益なのかは知っていた方が良いと思います。
・譲渡益
・分配金
まず、上記利益を簡単に記載すると、
譲渡益とは
購入した投資信託を購入時より高い価格で
売却し得られる利益のことになります。
なので、売却時の金額から購入時の諸手数料を差し引いた金額が
譲渡益となります。
これは、株取引でも同様ですが、差し引かれた譲渡益には、
20.315%の税金がかかります。
「
一般NISA」や「
つみたてNISA」で購入している場合は、20.315%の税金はかかりません。
分配金とは
決済ごとに運用の成果としている投資信託の純資産から投資家に
分配する金額になります。
リスク(標準偏差)とは
まず、簡単に
リスク(標準偏差)の記載を行います。
通常、リスクと言われると「
危険」と言ういみで受け取られますが、投資信託で言うリスクは、
利益のばらつきの事を意味します。
要するに、投資信託で発生する利益の幅がどれくらいぶれているのかを示しています。
振れ幅が大きい → リスクが高い
振れ幅が小さい → リスクが低い
一般的にこの振れ幅を
標準偏差で求められています。
これは、統計学上の指数の考え方で、過去のデータから求められ
年間平均リターンが±1の標準偏差で収まる確率は68.3%と言われています。
また、
年間平均リターンが±2の標準偏差で収まる確率は95.4%と言われています。
上記だけでは何を言っているのか分からないと思いますので私が購入している
「
SBI・バンガード・S&P500インデックス」で数値確認します。
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基準価額:12,938
2021.2.5時点
リターン・リスク |
数値 |
トータルリターン |
11.96% |
リスク(標準偏差) |
24.32 |
それでは、上記のリターン・リスクから
1年後のリターンの振れ幅を確認します。
標準偏差±1の振れ幅は、
+36.28~-12.36の値になりますので、
68.3%の確率で、
基準価額は17,631~11,338の金額になることが分かります。
標準偏差±2の振れ幅は、
+60.60~-36.68の値になりますので、
95.4%の確率で、
基準価額で言えば20,778~8,192の値になります。
続いて私が購入している「PRU海外債券マーケット・パフォーマー」で数値確認します。
基準価額:21,541
2021.2.5時点
リターン・リスク |
数値 |
トータルリターン |
3.33% |
リスク(標準偏差) |
3.9 |
それでは、上記のリターン・リスクから
1年後のリターンの振れ幅を確認します。
標準偏差±1の振れ幅は、
+7.23~-0.57の値になりますので、
68.3%の確率で、基準価額は23,098~21,418の金額になることが分かります。
標準偏差±2の振れ幅は、
+11.13~-4.47の値になりますので、
95.4%の確率で、基準価額で言えば23,938~20,578の値になります。
上記をみて分かるように、
株式関連では、標準偏差の振れ幅が大きく、債券関連では振れ幅は小さくなることになります。
なので、元本割れを起こすリスクを極力減らしたいのであれば、
リスク(標準偏差)の振れ幅が少ないものを選ぶことをお勧めします。
特に元本割れのリスクを減らしたいのであれば、
標準偏差±1の振れ幅がマイナスにならない投資信託を選択してみてはどうでしょうか。
しかし、振れ幅が低いものは、
将来のリターンはあまり見込めないのかもしれないということは理解しておいてください。
シャープレシオとは
続いて、Yahooファイナンスでよく見る「
シャープレシオ」に関して記載します。
シャープレシオとは、投資の「
リスク(標準偏差)」に対して、どれくらい「
トータルリターン」がどれくらいえられているかを示した指数です。
簡単に言えば、
運用効率の高さを示す指数と考えて下さい。
なので、
シャープレシオは、高い値が良く、1.0を超えている物は良いと言われます。
なので、同じような投資信託の商品でどちらを買うか迷った場合は、シャープレシオの高い方を選ぶことをお勧めします。
シャープレシオは基本的に、下記の算出式で求められます。
シャープレシオ:
トータルリターン÷リスク(標準偏差)
最後に:トータルリターンと標準偏差、シャープレシオの意味とは?
どうでしょうか?
投資信託|トータルリターンと標準偏差、シャープレシオの意味とは?
に関しての記載になります。
今回は、投資信託を購入するにあたり重要なポイントである
トータルリターン
リスク(標準偏差)
シャープレシオ
に関して関して記載しました。
「
トータルリターン」と「
リスク(標準偏差)」から1年後などのリターンの振れ幅を確認できる値になります。
標準偏差±1、標準偏差±2からの今後の振れ幅を確認し、自分の投資スタイルに合う投資信託を選んでみるのはどうでしょうか。
極力元本割れを起こしたくないというのであれば、
標準偏差の幅は小さいものを選び、また、
シャープレシオが1.0以上の投資信託を選んで購入するべきと思われます。
元本割れのリスクは、承知の上で将来のリターンを獲得できるような投資信託を購入するべきと考えられます。
私も長い事、投資信託で運用を行っていますが、シャープレシオが1.0に近い債券も購入し運用を行っていますが、それほど
運用利益は出ません。
その代わりに、リスク(標準偏差)の高い新興国株式の投資信託は、
非常に高いトータルリターンを得ることができます。
確かに、新型コロナウイルスで大暴落が起きた時には、目も当てられませんでした。
投資信託でもあるのにかかわらず、
基準価額が1,000以上の下落を繰り返しあっという間に元本割れになる始末でした。
しかし、その時に、
債券の投資信託を売却し、
元本割れを起こした投資信託に投入することにより、今ではものすごい利益が生み出されています。
なので、単純に債券関連のインデックスを購入する方が良いのか株関連のインデックスを購入するべきなのかは非常に悩ましいです。
私の考えになりますが、
債券と株関連の投資信託を分散投資で購入し運用を行う。
そして、
新型コロナウイルスのような大暴落が起きた場合に債券を売却し、株関連の投資信託を購入すると言う運用スタイルも良いのかもしれません。
利益が出たら株関連の一部売却を行い債券関連の投資信託を購入しなおすなどの運用でも良いのかもしれません。
そのような運用をするかは人それぞれですので、いろいろと運用方法を考え購入してはどうでしょうか。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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