今回の記事は、
専業主婦は卒業し働くべきなのか?
に関しての記載になります。
年金を払っていないのに将来年金をもらえるなどと何かと風当たりの強い専業主婦の方の記載になります。
専業主婦の方は、ちゃんと働き自立するべきと言う記事や意見をよく聞きます。
働く必要があるのかないのかに関しては、
それぞれの夫婦のことなので夫婦で決めればいい事と思います。
専業主婦の方は、働きたくても働けない方もいらっしゃることは事実なので
無理なく社会進出をするのであれば実施すれば良いと考えます。
そもそも、専業主婦の方の風当たりが強いのは、専業主婦の優遇制度である
第3号被保険者制度がやり玉に挙げられるのかと思われます。
専業主婦は、国民年金を支払っていないのに
将来年金を受領するのはずるい。
なので、
年金を払うべきと言う話を聞きます。
しかし、上記の話に関しては、詳細は以降に記載しますが
大きな誤りです。
専業主婦の方の国民年金の保険料は、
厚生年金から支払っているので払われていないということは間違えになります。
なので、専業主婦は働かないとダメと言う考えは
誤りなので問題ありません。
それでは、専業主婦の方は、専業主婦をやめて働くべきなのかに関して記載をします。
正直、
2019年度の平均年収は、436万円(男性:539.7万円、女性:295.5万円)とのことです。
上記の金額を踏まえ、働くべきかを考えるべきなのかもしれません。
将来の年金だけを考えると(どれくらい厚生年金に加入すると言う話もありますが)
一生もらえる厚生年金に加入したほうが良いのかもしれません。
しかし、
年収300万円と言う話であれば、専業主婦としてパートで働き「
つみたてNISA」や「
iDeCo(イデコ)」で運用したほうが良いのかもしれません。
ですが、共働きで正社員になった場合は、退職時に
退職金も出るかもしれませんし、会社によっては
企業年金を受給できる会社もあります。
上記を踏まえると、金銭面だけを考えれば専業主婦よりも
働いた方が良いかもしれませんが働くと言うことは、いろいろなしがらみがあるのも事実です。
なので、どちらを取るのかは、じっくりと考えてみてはどうでしょうか。
詳細は以降に記載します
以降目次です。
目 次
前回の記事
専業主婦は働くべきか?
今の世の中、働かないことが罪のように言われている
専業主婦の方に関しての記載になります。
正直、働くかどうかはその夫婦のことなので何とも言えません。
「
出産」「
育児」「
介護」などの為にやむを得ず専業主婦と選択している方もいます。
そのような方に働かないことを罪と言うことは一体どうなのでしょうか?
「
お金の事」「
将来の事」など色々と悩みは尽きません。
確かに専業主婦の方は、
2億円損をするという話を聞いたことがあります。
これは、大学卒の方で定年まで働いた場合の
収入で2億円と言っていたような気がします。
大学卒業後、
22歳~60歳までに年収500万円以上稼いでいれば2億円と言う金額になるのかな?と思われます。
なので専業主婦で収入を得ないことは勿体ないと言うことだったと思います。
しかし、この
年収500万円以上と言う金額が妥当なのかは疑問です。
平均:436万円(男性:539.7万円、女性:295.5万円)
正直、上記の金額を考え、
女性の年収が2億円なのかは私にはわかりません。
正直、女性の給与は世界的に見ても
日本が非常に低いことは確かなようです。
なので女性が正社員の男性並みに稼げば、
生涯2億円を稼ぐことは可能なのかもしれませんが今の日本では、現実的に厳しい状況なのではないでしょうか。
しかし、女性の方で、会社員の方と専業主婦の方で年収の話し合いをすれば確かに
専業主婦の分が悪いことは否めません。
専業主婦の方は、第3号被保険者でいる場合は、パートで働いたとしても
年収は130万円以下までしか働けません。
その為、厚生年金に加入ができませんので老後の年金は、老齢基礎年金のみとなり満額納税していた場合は、
約78万円を65歳から受給することができます。
専業主婦の方は、
130万円以下の為、旦那さんの扶養となる為、社会保険料(国民年金、健康保険、介護保険(40歳以上))は納税することはありません。
また、短時間労働の場合、
年収が100万円以下の場合は、市民税は納税しなくて良く、さらに、
103万円以下の場合は、所得税の納税はしません。
その為、税金を支払いたくないと言うのであれば、
年収は100万円以下で収めることをお勧めします。
なので、旦那さんの年収がある程度ある夫婦の方は、
専業主婦でもなにも問題はありません。
しかし、専業主婦(第3号被保険者)の方は、社会保険料を支払っていませんが65歳からは老齢基礎年金を受給できます。
老齢基礎年金を受給できますが、65歳から受給できる年金は、
約78万円のみとなり、将来受給できる年金額としては、
心もとない金額です。
なので、将来受給できる年金額が少ないというのであれば、
厚生年金に加入するか、若いうちから「
つみたてNISA」や「
iDeCo(イデコ)」などに加入することをお勧めします。
専業主婦の方で将来の年金額を増やしたいという考えの方は、過去にどうすれば年金額を増やせるかに関しての記事を記載しましたので確認してみて下さい。
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そもそも世帯年収が少ないと言うのであれば、夫婦共働きで働くことにより世帯年収は増額することができます。
先ほどの平均年収で言えば、男性:約540万円、女性:約300万円と考えると
世帯年収は840万円となることになります。
正直、旦那さんのみで840万円以上を稼げる方は、あまり多くはないと考えますが、高収入の方は、非常に高い税金を納税することになります。
なので、税金面を考えても
夫婦で給与をもらい共働きと言う考えは理にかなっています。
また、現実的に専業主婦の方(第3号被保険者)は、年々減少していることは下記のグラフからもわかり、
5年間の間で95万人が減少しています。
単純に専業主婦の方が、共働きをするようになったかは分かりませんが、厚生年金加入者が
5年間で358万人増えているのも事実です。
お金だけの話をしますが、夫婦での生活水準を向上させたいと言うのであれば
共働きと言う選択肢もあるのかもしれません。
しかし、専業主婦から会社員になった場合、専業主婦の時は納税しなくても良い社会保険(旦那さんの扶養となっていたため)を
納税しなければいけなくなります。
なので、会社員になると第3号被保険者制度と言う
優遇制度が無くなってしまいます。
この制度に関しては、よく、専業主婦の方は、年金を納税していないのに、将来年金を受給できるのは「ずるい」と言われています。
専業主婦の方が年金を払わない為に
国民年金の財源が圧迫しているなどの話もあり、専業主婦の方は後ろめたい目に遭っているのかもしれません。
しかし。専業主婦の方は国民年金を納税していないからずるいなどの意見もあるのは事実ですが、まず、
そのようなことはないことを理解して下さい。
なんで?と言う話は、以降に記載します。
専業主婦は年金を払っていない
よく聞く話になりますが、専業主婦は年金を払っていないので、専業主婦の優遇制度である第3号被保険者制度を廃止することで年金の財源が増額すると言う話を聞きませんか?
確かに、専業主婦の方が年金を単純に支払えば年金の財源は増額することにはなります。
令和元年での第3号被保険者の人数は、
820万人ですので、その方が
月額16,540円(令和2年)の金額を払えば、
年間1.67兆円の財源が増えることになります。
なので、単純に専業主婦は年金を払っていないので、払うべきだと言う話は分かりますが、これは、
まったくの間違えです。
まず、専業主婦と言われる第3号被保険者の方は年金を払っていないわけではなく、専業主婦の方の年金は、
厚生年金から国民年金に支払われています。
なので、専業主婦の方は、年金を払っていない(未納)と言う状態ではありません。
それでは、誰が支払っているのかと言えば、
厚生年金に加入している方と企業が支払っていることになります。
その為、第3号被保険者制度の為に
厚生年金の社会保険料は値上がりしており、厚生年金に加入している、
共働き夫婦や独身の人は、納得いかない制度なのかもしれません。
なので、第3号被保険者制度を廃止するのであれば、
厚生年金の保険料を減額していただけなければ、会社員は納得できません。
また、第3号被保険者制度が廃止されれば、国民年金の加入者が増額(令和元年で820万人)されますので
日本年金機構の事務負担が増えるだけです。
国民年金の事務負担が増えれば、国民年金の保険料が増額されてしまうのかもしれません。
なので、安易に専業主婦が年金を払っていないから
払えと言うのは間違えなのかもしれません。
また、専業主婦の方の総数は、ここ数年で減少傾向にあります。
減少している理由は、共働きが増えたと言うこともありますが、専業主婦の方が年金を受給する年になり減少しています。
なので、今後も第3号被保険者の推移は減少していくものと考えられ、第3号被保険者制度を廃止したからと言ってもまったく意味が無いのかもしれません。
それでは、次に専業主婦の方が受給できる年金額に関してどのようにすれば増額できるのかを記載していきます。
正直、国民年金のみで老後の生活をするのは厳しいので確認してみて下さい。
年金をどのように増額させるか
まずは、「
国民年金の未納期間が無いか」、また、「
学生納付特例制度を使用した期間の年金を納めていない場合」は、60歳から
任意加入期間を利用し国民年金を納税して下さい。
また、その時は、少ないですが
付加年金も同時に加入することをお勧めします。
付加年金は、国民年金とは別に
月額400円を支払うことで、
支払った期間の月数×200円の金額を受給することができます。
なので、2年間付加年金を加入した場合は、
24×200円の4,800円を年間で受給することができます。
正直金額は少ないですが、この付加年金は2年間受給をすることにより
元が取れます。
尚且つ、受給できる付加年金は、
加入者が亡くなるまで受給できるのでとてもお得な年金となります。
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未納期間が無いのであれば、65歳からは老齢基礎年金のみしか受給できないので、老後の為に「
iDeCo(イデコ)」や「
つみたてNISA」で老後の資産運用を行ってはどうでしょうか。
正直、専業主婦の方には
税制面のメリットが無い「iDeCo(イデコ)」はお勧めしません。
そもそも、投資信託を購入するだけで手数料を取られ、年金として受け取る時も手数料と税金が取られるなど全く話になりません。
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なので、専業主婦の方で老後の資産運用を行うのであれば、「
つみたてNISA」を上限の
年間40万円までの積立を行ってください。
「つみたてNISA」の上限金額で運用しても金銭に余裕があると言うのであれば、「
iDeCo(イデコ)」にするという運用がいいのかもしれません。
また、株式に興味があるのであれば、元本保証は全くできませんが、
一般NISAに加入し株式投資や投資信託などを購入するのはどうでしょうか。
注意:「一般NISA」と「つみたてNISA」は
同時に加入はできません。
株式の売買では、
配当金や
株式の売買での利益を出すことも可能です。
また、株に関しては、企業によっても
株主優待も貰うことができお得です。
◆◆◆ 前回の記事 ◆◆◆
最後に:専業主婦は卒業し働くべきなのか?
どうでしょうか?
専業主婦は卒業し働くべきなのか?
に関しての記載になります。
専業主婦でいるかいないかは、その
夫婦次第です。
専業主婦の方は、
社会保険を納税していないのに、健康保険証は受領できるし、65歳からは老齢基礎年金を受給することができます。
このようなことが、社会保険料を支払っていないのに
ずるいと言われるゆえんかもしれません。
老齢基礎年金に関して言えば、専業主婦の方の年金の財源は、
厚生年金から出ていることになります。
なので、専業主婦の方は払っていないということは
全くのデマです。
その為、専業主婦の方に国民年金を払わせれば、年金の財政が良くなるというのも
間違えです。
確かに、旦那さんの扶養と言う中でパートなどの
年収を130万円以下に抑えて仕事をする方がいるから専業主婦と言う制度を廃止しろと言うのもわかります。
本来、もっと働くことが可能なのに旦那さんの扶養の範囲に給与を抑えて仕事をするとも言うのもどうなのかと思います。
女性の給与が日本は世界的にレベルが低いと言うのは、確かに
第3号被保険者制度があるからではないかと思われます。
その為、女性の社会進出を目指すのであれば専業主婦の方を優遇する第3号被保険者制度は、
廃止したほうが良いのかもしれません。
しかし、単純に廃止されても「
出産」「
育児」「
介護」などでどうしても働けなくなってしまう時期はあります。
その時の
社会福祉がしっかりと機能し、共働きでも何も問題が無いという社会になれば、
第3号被保険者制度も見直しの対象になっても良いのかもしれません。
ただ、単純に「
年金の財源が無い」や「
専業主婦はずるい」からなどの理由で廃止されてはいけないと考えます。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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