今回の記事は、
老後の資産運用|ミックス係数を使用した株の資産運用とは
に関しての記載になります。
記事の内容は、老後の資産運用に
ミックス係数を使用した株の資産運用はどうでしょうかと言う記事です。
正直、老後の資産運用に関しては、
株の売買は資産を目減りさせるリスクが高くあまりお勧めはしません。
その為、株よりかは、
投資信託で運用を行ったほうがよほど資産は増える物と思われます。
しかし、株の売買には、
配当金や
売買差益で発生する収益も得られることができます。
私の話になりますが、新型コロナ発生前に株主優待欲しさに出前館を916円で100株購入し株主優待で出前を取っていました。
しかし、新型コロナ禍での出前ブームもあり、気が付けば10/16に3,725円とストップ高を付けたので売却をしました。
正直、株を購入していればこのような楽しみもあります。
しかし、日産自動車のように高配当だったので購入した結果、その後、無配当となり株価が激減、また、銀行株に関しては、マイナス金利もあり、悲しい状況でもあります。
正直株には、
資産を目減りさせるリスクは付き物ですが、
株主優待や
配当金などや急にやってくるストップ高などで収益が増額したりします。
それでは、株を購入するにあたり、どのような銘柄を購入すればよいのかを記載していきます。
それでは、
老後の資産運用の話と割安株を見つけられる
ミックス係数に関しての記載を以降に記載します。
詳細は以降に記載します
以降目次です。
目 次
前回の記事
老後の資産運用に関して
老後の資産運用に関しては、
極力リスクを減らした運用が望まれます。
その為、株式売買などでは、
リスクが高い為、正直、老後の資産運用に関しては、極力リスクの少ない
投資信託がよいと考えます。
しかし、株式売買に関して、全てリスクが高いのかと言うとそうでもありません。
業績不振や上場廃止、また、今回のような新型コロナウイルスの感染拡大による
市場の大暴落の為、
大切な資産が元本割れを起こす可能性があります。
しかし、ハイリスクの要因があれば、
企業の業績向上や
市場暴落後の戻りなどで株価が上昇するハイリターンも望めることは事実です。
その為、株の売買では、売買差益で発生する
キャピタルゲインや配当金などで得られる
インカムゲインも得られることができるのも事実です。
また、投資信託と違い株を購入することでその会社の
株主優待を受けることもできます。
特に、自宅の近くにある企業で株主優待などを貰うことでお楽しみも増えることも事実です。
優待や配当の例を記載します。
すかいらーくHD(3197)
100株以上で2,000円の優待カードが年に2回受領することができます。
その為、
夫婦ですかいらーくHDの株を100株ずつ購入していれば
4,000円の優待カードを年に2回受領できます。
JT(2914)
100株で年間の配当金が15,400円、1年間株式を保有していると自社グループ商品が2,500円相当の優待を受領することができます。
まだまだ、上記以外にも高配当で優待を受領できる銘柄(KDDI、オリックスなど)などもありますので、株主優待や配当金を目安に購入するのも良いのかと思います。
しかし、株主優待や配当金に関しても、
企業の業績が悪ければ優待の改悪が行われるのも事実です。
上で記載した「
すかいらーくHD」は、
配当は無配となり、
優待カードが3,000円→2,000円と減額されますのでそこは覚悟の上で購入して下さい。
最も考えたくないリスクは、
会社が倒産した場合で売買が行なえなければ、資産が無くなる恐れがあるので注意して下さい。
大きな会社も倒産することもありますし、また、倒産しなかったとしても、
JALのように上場廃止になるリスクもあることは事実です。
なので、株で老後の資産運用を行うのであれば、上記のリスクを踏まえたうえで、実施して下さい。
ミックス係数とは
それでは、上記のリスクを踏まえたうえで、
割安株をどのように購入していけばいいのかに関して記載します。
今回、記載する内容は、アメリカの投資家である「
ベンジャミングレアム氏」が提唱した
ミックス係数になります。
ミックス係数とは、
当期純利益と純資産の両方で株価の割安を測定する指標です。
このミックス係数は、以下の
計算式で算出できることが可能です。
上記の
PER、
PBRに関しては、前回までのブログ記事で内容を記載していますので確認してみて下さい。
上記の計算式で算出した
ミックス係数が22.5以下の銘柄は割安とベンジャミングレアム氏が提唱しております。
このベンジャミングレアム氏とは、どのような方かと言うと世界一の投資家と言われる
ウォーレン・バフェット氏の師匠です。
そのような投資家の方が考えられた係数が「ミックス係数」となります。
しかし、ベンジャミングレアム氏が提唱しているミックス係数の22.5以下と言っている数値は、米国での指標値です。
この値が日本の市場で通用するかは正直疑問を感じますので、素直に日本の市場に使用できるかは疑問を感じます。
Googleなどで「ミックス係数」を検索すると日本の市場では、米国の半分の11.25が適切ではないかと色々なところで記載がありました。
しかし、どこのブログを確認しても、11.25の根拠の記載はありませんので、各市場でのミックス係数を出してみましたので確認してみて下さい。
ミックス係数のメリット
ミックス係数に関しては、企業の
PERと
PBR両方の観点から株の割安を判断する指標になります。
本来、割安株などの判断は、
PERや
PBRなどで判断しますが単体で割安株などの判断をするのは
非常に危険でした。
その為、財務表などで確認しないとなかなか割安株の判断できませんでしたが、
PER×PBR
と言う簡単な公式で割安株の判断することができます。
例になりますが
業績が好調なAと言う企業が
PER:10倍
PBR:2倍
となっていた場合、PERで判断すれば、15倍以下なので割安銘柄と判断できますが、PBRが2倍と1倍以上である為、割高な銘柄と判断することになります。
この場合、PER×PBRでミックス係数を算出すると20となりグレアムが提唱する22.5以下の数値となり割安と判断することができます。
先ほども記載しましたが、日本では、22.5の半分の11.25が割安とするのであれば、当該銘柄は割高と判断されることになります。
それでは、次に、ミックス係数をどのように判断するべきかと言うことで、JPXで公表されている市場別でのミックス係数を以降に記載します。
市場ごとのミックス係数
市場別でのミックス係数を求めてみました。
市場 |
PER
|
PBR |
ミックス係数 |
東証一部 |
27.8 |
1.6 |
44.48 |
東証二部 |
17.5 |
0.8 |
14 |
マザーズ |
231.9 |
7.0 |
1622.6 |
JASDAQ |
23.1 |
1.1 |
25.41 |
また、JPXにて公開されているExcelは、市場別、業種別にPER、PBRが記載されています。
その為、購入しようとしている銘柄の市場別、業種別にミックス係数を算出することをお勧めします。
何が言いたいのかと言えば、業種によりPERの指標が異なる為、安易に市場だけで確認することは危険です。
前回の
PERのブログの記事でも記載しましたが、業種ごとの「
空運業(11.80倍)」や「
銀行業(13.13倍)」などと割安の指標になりますが、
逆に「サービス業(109.38倍)」や「繊維製品(60.23倍)」や「食料品(59.76倍)」と割高の数値となっています。
その為、安易に市場だけで確認するのではなく、市場別・業種別のPER、PBRでミックス係数を算出することをお勧めします。
2021.1.21時点での日経平均のPER、PBR、ミックス係数は下記の通りです。
市場 |
PER |
PBR |
ミックス係数 |
日経225 |
26.18 |
1.6 |
41.89 |
ミックス係数での注意事項
ミックス係数に関しても単純にPER×PBRを算出した結果22.5以下が割安で買いなのかと言うとそうでもありません。
なぜか、PERやPBRなどが低い値の銘柄はそれなりの悪材料を持っているものが多くいます。
その為、安易に22.5以下なので割安だと言うことは非常に危ないです。
特にベンジャミングレアム氏は、下記の条件も確認する必要があると言われていますのでミックス係数と下記の条件は確認する必要あると思われます。
■ 適切な規模
■ 財務状態が十分に良い
■ 最低過去20年間、継続的に配当がある
■ 過去10年間、赤字決算がない
■ 1株当たり利益が10年間で最低3分の1以上伸びている
■ 株価が純資産価値の1.5倍以下
しかし、上記内容を確認するのは当たり前のことで、会社の規模もそれなりになければ、倒産する恐れがあります。
また、企業の業績は赤字はなく財務状況も悪くなく、業績もある程度右肩上がりで、配当金も継続的に出している株を選べと言っています。
上記を踏まえ、
市場別・業種別のミックス係数を確認し割安株価の確認をするべきではないでしょうか。
どのような銘柄を購入するか
今回の数値は、2021.1.22 場が終了した時点での値を使用しています。
まず、上記で記載した2銘柄を記載します。
銘柄 |
PER |
PBR |
ミックス係数 |
すかいらーくHD |
32.46 |
2.44 |
79.2 |
JT |
10.45 |
1.49 |
15.6 |
「すかいらーくHD」に関しては、ミックス係数が22.5以上であり、配当金もありません。
その為、購入してはいけない銘柄なのかもしれませんが「株主優待」をどう判断するかで購入するかは変わってくるのかもしれません。
もともと、無配当に関しては、新型コロナが影響しているのは分かりきっています。
また、東証1部の小売業の平均は、PER:36.3、PBR:2.0であり、ミックス係数:72.6となっており、東証1部の小売業よりもミックス係数が高いことになります。
続いて、「JT」になりますがミックス係数:15.6と22.5以下となっております。
11.25から判断すると若干高い数値ではありますが、東証1部の食料品の平均は、PER:23.5、PBR:1.3の為、ミックス係数:30.6になります。
その為、市場別も業種別で判断すると割安と判断して良いかもしれません。
また、上記でも記載しましたが、JTの配当利回りは、7.52%と高配当で有名です。
また、1年以上保有していることで株主優待を貰うこともできるので購入を検討しても良いかもしれません。
最後に、オリックスとみずほFGに関して記載します。
銘柄 |
PER |
PBR |
ミックス係数 |
オリックス |
7.3 |
0.74 |
5.4 |
みずほFG |
7.96 |
0.41 |
3.26 |
ミックス係数で言えば、22.5以下の為、割安株になることになります。
オリックスが3月に株主優待も貰うことができ、また、配当利回りも4.38%と配当利回りも魅力があり、非常に魅力を感じます。
また、みずほFGは配当利回りも5.32%と配当利回りが良く魅力を感じます。
正直、大手のメガバンクは、PER、PBRが低い為、ミックス係数も低い数値になっています。
上記で記載した銘柄に関しては、私が購入している銘柄(一部)です。
なので、これから株を購入しようとしている方は、PER、PBRなどを確認し、ミックス係数などを使用し割安株を探してみて下さい。
最後に:ミックス係数
どうでしょうか?
老後の資産運用|ミックス係数を使用した株の資産運用とは
に関しての記載になります。
上記にも記載しましたが、老後の資産運用に関しては、極力リスクを減らした運用が望まれます。
その為、リスクのある株式売買よりかは、リスクの少ない投資信託が向いているのかもしれません。
◆◆◆ 関連記事 ◆◆◆
しかし、株式売買に関してもある程度のリスクを許容し運用を行って行けば、高配当の受領や株主優待を受領することもできます。
また、株購入時の売買差益で発生するキャピタルゲインを得ることもできます。
しかし、株式売買は、ハイリスクハイリターンでもある為、大切な資産が元本割れを起こす可能性があります。
しかし株式での運用も複数の業種に対して購入することにより分散投資を行うことでリスク分散を心がけることでリスク分散を行うこともできます。
株式の購入に関しても、今までブログで記載していた、PER、PBRなどの指標を確認し、ミックス係数を活用することで割安株を見つけ購入したいものです。
上記でも書きましたが、ミックス係数が低い銘柄はそれなりの悪材料を持っている銘柄もあるので購入は慎重にしてください。
ネット証券で購入する方は、四季報などで企業概要などの情報を確認し問題が無いか(今後の業績予想など)は確認したいものです。
また、売上高や当期利益の推移や配当金の推移を確認してみて下さい。
特にリーマンショックなどの市場が暴落した時の配当金をどうしていたかなどは見てみたほうが良いです。
減配もせず配当を出していた会社は、今後、市場が暴落したとしても株主重視の会社と考えてよいと思います。
そのような企業が割安でいるような場合は、是非、長期で運用を行ってみたいものです。
皆さんは、どのように思いましたか?
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