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PBRとは?|割安株をどのように見極めるのか【投資】

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記事を読んでいただきありがとうございます。はっぴー@happyoldage0です。

今回の記事は、

PBRとは|割安株をどのように見極めるのか

に関しての記載になります。

記事の内容は、株の売買を実施したことのある方ならば一度は聞いたことのある指数である PBR(株価純資産倍率)に記載になります。

前回記載した指数PER(株価収益率)、「現在の株価が1株当たりの純利益(EPS)に対して何倍の株価なのか」でしたが、

今回記載する PBRは、「 現在の株価が1株当たり純資産(BPS)に対して何倍まで買われているか」と言う指数になります。

詳細は以下に記載しますが、 PBRは何を示す指標かと言えば、 仮に会社が解散した場合、株主に純資産がどれくらいの割合で返却されるものなのかを示す指標です。

基本的な考えになりますが、 純資産は株主の物と判断されます。

なので、理論的な話をすれば、 PBRが1倍の企業の株は、会社が解散した場合、

(現在の株価の金額×株数が株主)÷PBR

の金額が返却されることになります。

その為、1倍を以下の企業は、会社が解散した場合、(現在の株価の金額×株数)÷PBRの金額が株主に返却される 現在の価格以上の金額が返却されます。

その為、 割安と判断されることになります。

それでは、PBRが1割以下の企業を購入すればよいのかと言うとそうでもありませんので、 PBRを使用した割安株の見極め方を以下に記載しています。

それでは、「 PBRとは?」に関しての記載を行っています。

詳細は以降に記載します
以降目次です。


 目 次 



前回までの記事は、

PERとは|株売買・何倍ならば割安?売買のタイミングは?

に関しての記載になります。

前回の記事の内容は、株の売買を行ったことのある方ならば一度は聞いたことのある指数である PERに関する記事になります。

PERを簡単に言えば「 今の株価が1株当たりの純利益に対して何倍の株価なのかを示した指数」になります。

PERの詳細は以下に記載しますが、要するに 現在の株価は割安などか、それとも割高なのかを判断する指標です。

指標の基準は、通常 15倍をベースに

15倍以下であれば割安

15倍以上であれば割高

と言うことになります。

しかし、この指標であるPERに関しては、 その年の純利益(すべての費用を差し引いた利益)の金額で指標値が大きく変わります

その為、 PER単体の指標で割安・割高と判断するのは非常に危険ですので有価証券報告書などでどのような銘柄なのかは確認する必要があります。

それでは、「 PERとは?」に関しての記載を行っています。

記事の内容に興味を持たれましたら下記の記事を確認してみて下さい。

また、前回までの記事も気になるものがあれば、こちらもよろしくお願いします。


前回の記事

PERとは|株売買・何倍ならば割安?売買のタイミングは?【投資】
専業主婦の方の少ない年金をどのようにして増やすか【老後】


PBRをわかりやすく



前回の記事で記載したPER(株価収益率)と同様に、こちらも一度は聞いたことのある

PBR(Price Book-value Rati)

の記載になります。

PBRを日本語で言うと「 株価純資産倍率」と言い、こちらも前回記載したPER(株価収益率)と同様に 株の割安・割高を図る指標となります。

具体的にどのような指標なのかと言うと

株価がBPS(1株当たり純資産)に対して何倍まで買われているかを示したものです

前回記載したPER(株価収益率)と同様に 株価の割高なのか割安なのかを判断する指標として使われます。

PERに関して、会社の利益から現在の株価は割安かを判断する指標

PBRは、 会社の資産から見て割安か割高かを判断する指標

PERは、会社の利益から現在の割安なのか割高なのかを判断する指標でしたが、 PBRは、 会社の資産から見た場合の指標になります。

ここで言う 純資産とは、 総資産から負債(借金)などを引いた差額が純資産となり、

なので、総資産の考え方は、

総資産=負債(借金)+純資産(または、自己資本)

と言う考えになります。

それでは、 PBRを算出する計算式はどのようになっているかと言うと

株価÷1株当たりの純資産(BPS)

で算出されます。

また、「 1株当たりの純資産(BPS)」は、 純資産(または、自己資本)÷発行済株式総数で算出することができます。

それでは、以降にPBRはどれくらいであれば割安などと判断するかに関して記載します。


PBR:何倍ならば割安・割高?



PBRで算出された指標は、 1割以上の銘柄は割高 1割以下の銘柄を割安と判断します。

この指標をどのように使用するのかを簡単に記載します。

まず、純資産の考え方になりますが、 純資産は基本的に株主の物と判断されます。

その為、仮に会社が解散した場合、 どれくらいの割合で株主に純資産が分配されるかを示す指標になります。

仮に、 PBRが1倍の場合

会社が解散した場合、 今の株価×株数の金額が株主に返却されることになります。

その為、 PBRが0.5倍の場合は、(株数×株数)÷0.5の資産が株主に返却され

PBRが2%の場合は、(株数×株数)÷2の資産が株主に返却されます。

その為、株価1,000円の銘柄を10,000株購入(購入代金:1千万円)した場合


PBRが0.5倍の場合は、2千万円が株主に返却

PBRが2%の場合は、5百万円が株主に返却


されることになります。

その為、 PBRが1%を切ると言うことは、 割安の株と判断されることになります。

また、PBRが1倍を超える銘柄は、純資産(自己資本)以上の株が購入されていることから 成長が期待されている株と判断されます。

逆に、PBRが1倍以下の銘柄は今後赤字が出るのではないのかと言うことで 人気が無い銘柄と判断して問題ないと思われます。


PBRを使用した売買注意点



上記までにPBRでの内容を記載しましたが、PBRが1割を切る割安株を購入するときは下記の注意が必要です。

今期、 当該銘柄は赤字を出していないか

また、大企業(ホールディングス)などでは、子会社なども複数社あり 子会社が負債を抱えておりPBRが1割を切る銘柄もあります。

なのでPBRが 1倍以下の数値となっていても注意が必要です。

購入するのであれば、「 あまり成長が見込まれない大企業でない」や「 業績で黒字を出している企業」で、PBRが1割以下の場合は割安株と判断して良いのかもしれません。

しかし、PBRが1倍未満と言うことは、何かしら悪い材料があると思われますので注意して下さい。


原因が今後赤字転落する

倒産のうわさがある


と言う目に見えない材料がありますので慎重に購入したいものです。

また、一方、 PBRが10倍以上の非常に割高な企業も存在します。

これらの企業は、1割をはるかに超えているので割高な銘柄と判断し購入を見送ると言うこともよろしくはありません。

大型の設備(工場や店舗)などを構える必要がある企業であれば、 純資産も会社の規模と同時に大きくなってきます。

そうなると、PBRだけで見ると1割を切る企業が多くなります。

しかし、 IT企業などの場合は、会社の規模が大きくなっても設備がかからない為、 純資産が拡大しません。

また、企業の成長率が高い場合は、株価が高く評価される為、PBRが非常に高い数値をたたき出す場合があります。

その為、高いPBRと言う企業は、純資産以上の価値を世間から認められている為、 有望企業と判断する材料にもなります。

なので、安易にPBRが1倍以下の株価が良い、1倍以上の銘柄が良いとは判断ができないのも事実です。

しかし、今回のような 新型コロナ感染拡大により市場全体が大きく下落している時に、 普段はPBRの高い銘柄がPBRを1倍以下になることもあります。

しかし、そのような時は、強気で買い注文を入れるべきなのかもしれませんが、市場全体が下落しているような状態での購入には勇気がいります。

落ちるナイフを掴むな

言う相場の格言もあるので全体的な相場の下落傾向の時には、購入をどのタイミングかの見極めは必要なのかもしれません。

後から考えれば、「 あの時が、市場のバーゲンセールだった」と考えても遅いですが。。。


PBRはどこで確認をするのか



PBRの確認は、 Yahooファイナンスなどで確認することができます。

今回の例も2021.1.18時点でのトヨタ自動車の例を示します。

227_001.gif

PBRは、PERとは違い実績値での表示となっていますので確認するところで数値が違うと言うことはないようです。

また、Yahooファイナンスでは、 PBRやPBRなどを高い順や低い順に表示させることも可能ですので、PBRの1倍を切っている銘柄などを探すことが簡単にできます。

以下がPBRの高い順の表示例 227_002.gif

以下がPBRの低い順の表示例
227_003.gif


最後に:PBRとは



どうでしょうか?

PBRとは|割安株をどのように見極めるのか

に関しての記載になります。

前回記載した、PER(株価収益率)や今回記載した PBR(株価純資産倍率)単体で当該企業の銘柄が割安か割高だから購入すると言うことに使用するのは 正直危険です。

指標に関しては、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)の指標値を確認し、 純利益からの観点や純資産からの観点を考慮して株の購入を行う必要があります。

次回は、このPBRとPBRを使用した ミックス係数に関して記載したいと考えています。

このミックス係数は、 当期純利益と純資産の両方で株価の割安を測定する指標になります。

計算式:PBR×PER

となり、この指標値に関して、 ベンジャミングレアム氏がミックス係数22.5以下の銘柄は割安と提唱しております。

ベンジャミングレアム氏とは、どなたなのかと言えば、世界一の投資家と言われる ウォーレン・バフェット氏の師匠です。

なので、今までPER、PBRと基礎的な指標に記載してきましたが、次回は、ミックス係数を使用した割安株の確認方法に関して記載したいと思います。



 ◆◆◆ 前回の記事 ◆◆◆ 


 ◆◆◆ 次回の記事 ◆◆◆ 



これは私毎の話になりますが、気が付けば、本日の2021.1.21でちょうどブログを開始してから1年を迎えることが出来ました。

ブログの作成、タグの勉強、Googleアドセンスの申請などなど、いろいろ大変でした。

今の仕事も忙しくなり、ブログの更新も頻繁にできず、ブログ記事のネタを探すことが後半非常に大変でした。

これからも頑張って記載していきますので応援よろしくお願いします。

皆さんは、どのように思いましたか?
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記事:はっぴー@happyoldage
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管理者:はっぴー@happyoldage0

老後をどう楽しく過ごせるのか?を考えていた時にFPの資格を目指し、現在は、2級FP技能士を取得しています。

取得した資格を生かせないかと考え始めたのが当ブログになります。記事を書くほど、このまま老後を迎えて問題ないのかと心配してしまいます。老後の資産運用は、若いうちからコツコツと複利効果で資産運用をしていくことがお勧めです。老後はまだ先と考えず、準備を始めませんか?

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