今回の記事は、
PERとは|株売買・何倍ならば割安?売買のタイミングは?
に関しての記載になります。
記事の内容は、株の売買を行ったことのある方ならば一度は耳にしたことのある指標である
PERに関しての記載になります。
PERに関しては、簡単に言えば、「
今の株価が1株当たりの純利益に対して何倍の株価なのかを示した指標」になります。
詳細は、以降に記載しますが、要するに
PERの指標で当該銘柄は、現在割安なのか、それとも割高なのかを判断する指標です。
基準の指標は、
通常15倍を標準とし、
15倍以下であれば、割安。
15倍以上であれば割高と判断する指標値になります。
しかし、この指標値は、
その年の純利益(すべての費用を引いた利益)の金額で指標値が大きく変わる為、PERだけで割安・割高と判断することは非常に危険です。
その為、
有価証券報告書などでどのような銘柄なのかなどは確認する必要があります。
それでは、PERとは?|株売買・何倍ならば割安?売買のタイミングは?に関して記載します。
詳細は以降に記載します
以降目次です。
目 次
前回までの記事は、
介護の平均期間や介護費用の平均額は?
に関しての記載になります。
前回の記事の内容は、老後に必ずやってくる
介護に関する費用・期間に関する記事になります。
介護にかかる
費用や介護期間の平均がどれくらいかかるのかご存知ですか?
それでは、実際に介護にかかる期間は、
平均54.5ヶ月(4年7カ月)と言う長い期間介護が必要になるとのことです。
また、介護費用にかかる費用に関しても、
一時的にかかる費用(住宅改造や介護用ベッドの購入など)の
合計が「平均69万円」
また、月々の介護費用の合計が
「平均7.8万円」かかるとのことです。
その為、介護にかかる平均的な金額は、
54.5ヶ月×7.8万円+69万円で494.1万円の介護費用が必要とのことです。
しかし、これは、あくまでも平均なので、介護が全く必要なかったと言う方もいれば、10年以上の介護期間がかかる方もいるのも事実です。
なので、この金額を鵜呑みにし、
500万円くらいあればいいのかと安易に考えるのも危険なのかもしれません。
それでは、介護の期間、費用に関しての詳細を記載しています。
記事の内容に興味を持たれましたら下記の記事を確認してみて下さい。
また、前回までの記事も気になるものがあれば、こちらもよろしくお願いします。
前回の記事
PERをわかりやすく
株式投資を行ったことのある方は、一度は聞いたことのある、PERに関しての記事になります。
まずは、
PER(Price Earnings Ratio)とは、日本語で言うと「
株価収益率」と言い、株の割安・割高を図る指標となります。
具体的にどのような指標なのかと言うと
「
会社が稼ぐ利益(純利益)が今の株価から見ると割安なのか割高なのか」を示した指標になります。
その為、計算式は、
PER=株価÷一株当たりの純利益(EPS)
または
PER=時価総額÷純利益
で算出されます。
この指標をどのようにこの指標を使うのかと言うと
時価総額が100億円の会社で、純利益が10億円の場合、
PERは10倍となります。
この会社の株を購入した場合、純利益が今後とも同じ場合は、
約10年で投資金額を全額回収することができると判断する指標です。
これはあくまでも、理論的な考えなのでPER:10倍の株を購入したからと言って
10年で投資金額が回収できるものではありませんので注意して下さい。
ここで、いろいろな用語が出てくるので、簡単に説明してみます。
「
1株当たりの純利益(EPS)」
これは、
会社の純利益から発行株式数で割った物になります。
何が言いたいかと言うと、
株1株当たりに対して会社の利益はどれくらい?を計算しているものです。
ここで言う、純利益とは、
「
企業がすべての支払いを済ませた(税金を含む)金額」のことで、単純に「
純粋な売り上げ」です。
簡単に言えば、
純利益=全体の収入-費用(税金を含めた)となります。
会社員の方で言えば、下記のような感じではないでしょうか。
・純利益:手取りの合計(銀行振り込み後)
・全体の収入:年収(控除前などの金額)
・費用:控除額(税金などを含む)
続いて「
時価総額」とは、
「
株価×発行済み株式数」で算出され「
株式時価総額」とも言われています。
簡単に時価総額を説明すると、
今現在発行されている株式を全て購入するといくらになるのかと言うものです。
なので、
時価総額が高ければ高いほど「企業価値」が高いと判断してよいと思います。
その為、時価総額の低い銘柄は、企業価値が低く、株の売買も盛んでない為、この値段で購入したいと思っても思うような金額で
買えないと言うことになります。
2021.1.18時点での時価総額(Yahooファイナンス)のTOP10は下記の通りです。
上記を見てわかるように、日本で言う時価総額のTOP10を見ると有名どころの企業が並んでいることが分かります。
通常、時価総額が1兆円を超える企業の株式は
超大型株、500億円を超える企業は
大型株、100億円、100億円未満は
超小型株と言う価値で分類しています。
PER:何倍ならば割安・割高?
上記までにPERに関しての説明をしてきました。
それでは、算出したPERの値がどの数値ならば割安・割高と判断する指標値になりますが、基本的には、
15倍を指標と考えることが一般的なようです。
なので、
15倍以下は割安、
15以上は割高と言う考えでよいようです。
この15倍と言っている数値は、今までの株式市場での
PERの平均が15倍付近と言うことから来ているようです。
これは、日経新聞社からデータを引用しますが、2021.1.18時点での、東証第1部のPERは下記の通りです。
前期基準:22.39倍
予想 :28.11倍
なので、今の東証一部の株価は、割高とみるべきなのかもしれませんが、
この指標はあくまでも指標であって
あまり鵜呑みにすると問題がありますので注意して下さい。
PERを使用した売買注意点
PERの指標値が15以下ならば割安株で購入時なのかと言えばそうでもないのです。
上記でも記載しましたが「
PER=時価総額÷純利益」で求めます。
なので、
分母、分子で数値が変わってきます。
その為、
純利益が少なければ、PERは下がり
純利益が多ければ、PERは上がります。
何が言いたいかと言えば、その年に設備投資などで純利益が少ない場合は、
PERは少なくなります。
また、企業自体の売上は赤字であったが、その年に資産(土地など)を売却し一時的に純利益が出た為、
PERが高くなっている場合があります。
その為、
PERの指標だけで割安・割高と言う判断は注意が必要ですので、なぜ、PERが低いのかなどは確認が必要です。
また、先ほど、
指標値が15倍と記載しましたが、
業種によってもPERの指標値は異なります。
1/18時点でのサービス業でのPER(東証一部)を見ると
空運業(11.80倍)や銀行業(13.13倍)などと割安の指標になります。
しかし、逆に
サービス業(109.38倍)や繊維製品(60.23倍)や食料品(59.76倍)と割高の数値となっています。
将来性のある
サービス業のPERは高く、
将来性がない業種(業績が悪化するサービス)はPERが低くなります。
また、
東証一部、東証二部、JASDAQ、マザーズなどでも指標は異なります。
特に
新興市場のマザーズなどは、時価総額の金額も低い為、PERは東証一部などと比べれば
非常に高い数値となっています。
なので、購入する銘柄のPERを確認するのであれば、
過去のPERと比較することで、会社内での割安性を確認
また、
同業他社とのPERを比較することで業界平均からPERが割安
なのかを確認する必要があります。
また、時価総額が1兆円を超える企業の株式は、
利益の成長はそこまで期待できない(安定銘柄)と言うことから
PERが低い指標となっています。
なので、PERが低いと言って購入しても
値動きの上下の少ない安定銘柄や人気のない銘柄を購入してしまうだけなのかもしれないので注意して下さい。
逆に
PERが30倍を超えるような銘柄であっても割高と無暗に判断することも危険で、
今後、さらに飛躍し純利益が伸び株価も上がる銘柄もあるので注意して下さい。
PERはどこで確認をするのか
それでは、
PERはどこで確認するのかと言うことになりますが、代表的なものと言えば、Yhaooファイナンスなどで確認が可能です。
下記の銘柄は、7203:トヨタ自動車(2021.1.18)になります
上記の図からわかるように、Yahooファイナンスで出ているPERの指標は、
会社予想からの数値ですので、実績値ではないので注意して下さい。
また、MORNINGSTARなどでは、
PERは実績値で表示されます。
PERなどの指標はいろいろなところで確認ができます。
自分で株式の売買をする証券会社のシステムでも確認できますのでどのような確認ができるのかは一度確認してみてはどうでしょうか。
最後に:PERとは
どうでしたか?
PERとは|株売買・何倍ならば割安?売買のタイミングは?
に関しての記載になります。
今回の記事は、株式の売買を実施する方ならば一度は耳にしたことのある
PERに関して記載しました。
株式には、難しい用語が色々あり、悩ましいものがあります。
また、漢字の読み方も難しいものもあります。
しかし、折角、株の購入などで資産運用を行うのであれば、知らなければならない用語でもあるので、もう一度確認してみてはどうでしょうか。
今回は、
PERに関して記載しましたが、
上記以外にも、
PBR(株価純資産倍率)、ROE(自己資本利益率)など聞いたことはあるけど、何だっけ?と言う用語はまだまだ、複数ありますので、次回以降もブログで記載をしていこうと思います。
◆◆◆ 次回の記事 ◆◆◆
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