今回の記事は
毎月分配金の出る投資信託は年金の代わりにはなりません
に関して記載します。
今回の記事は、毎月分配金の出る投資信託の話になります。
良く聞く話ですが、退職金などを毎月分配金の投資信託で運用を行えば、毎月年金のような金額がもらえると言うような話を聞きます。
本当にそのようなおいしい話があるのかと言うと、おいしいのは最初だけです。
気が付けば、
毎月の配当金が減配され、基準価額が下がり、元本割れを起こしてしまう商品が多くあります。
また、元本割れを起こすと、いつの日か基準価額が向上するのではないのかと考え、売却も出来ず、どんどんと元本割れを起こす負のスパイラルに陥ることになります。
そのようなことが無いように、うまい言葉に騙されず毎月分配金の投資信託に潜むデメリットを理解してほしいものです。
投資信託で自分の資産を運用するのであれば、毎月分配金を出すような商品に手を出すのではなく、運用効率のよい商品に投資をしたいものです。
それでは、どのような商品を購入していけばよいのかを記載していきたいと思います。
詳細は以降に記載します
以降目次です。
前回までの記事は、
老齢年金が増額される繰下げ支給:増額によるデメリットも
に関して記載します。
前回の記事は、年金受給日を繰下げることで将来受給できる年金額が増額する繰下げ支給に関しての記載になります。
繰下げ支給は、受給期間を繰下げることで年金額が一生増額します。
増額率に関しては、70歳まで繰下げれば、42%が増額することになります。
その為、65歳から年金を16万円受給できる方が、70歳まで繰下げると
22.7万円
を受給できることができます。
年金の繰下げは、現状70歳まで繰下げることが可能でした、2022.4月からは制度が変更し、75歳まで繰下げることが可能です。
その為、65歳で年金が16万円受給できる方が75歳まで繰下げた場合、84%の増額となる為、将来受給できる年金額は、
29.4万円
を受給することができます。
しかし、将来受給できる年金額が増額したとしても、増額分の年金を素直に受給できるかと言うとそうでもありません。
年金は、受給できる金額が増えれば増えるだけ、税金を納税することになります。
納める税金になりますが、所得税と違い、雑所得になり税率は、所得税ほどは取られません。
また、雑所得以外にも、住民税や健康保険などの税金も引かれますので注意して下さい。
また、年金を沢山受給することで、本来行わなくても良い、確定申告の実施や医療費負担、介護保険料などの負担が大きくなると言うデメリットが発生します。
上記の事を考えると、安易に年金の繰下げ支給を行うことで年金を増額できたとしても税金が増え、また、本来負担しなくても良い医療費などが発生する可能性があります。
それでは、年金の繰下げなどを実施した場合に、年金が増額するメリットはあるが、増額したことによるデメリットはどのようなことがあるのかを記載していきます。
記事の内容に興味を持たれましたら下記の記事を確認してみて下さい。
また、前回までの記事も気になるものがあれば、こちらもよろしくお願いします。
前回の記事
年金の代わりにならない理由
投資信託の中で毎月分配金が出る商品があります。
利回りなどが高い商品は、人気のある商品であり、不労所得が得られるということで人気がありました。
特に老後は、退職金などで毎月配当金の出る投資信託を購入し、配当金を年金代わりにすると言う方もよく聞きました。
しかし、この低金利の世の中なので、高配当の分配金を出せる商品にはからくりがあります。
毎月高配当の分配金を出す商品は、全てがすべてではありませんが、ほとんどが元本を切り崩しながら配当を出している商品がほとんどです。
これはたとえでよく言われますが、
タコが自分の足を食べる
と現象と同じと言われます。
なので、この手の商品は、配当金が高い間は、人気があるので純資産額は増えていきます。
しかし、無理な配当金で運用をしていきますので、基準価額はさほど上がりません。
これもたとえで言えば、
自転車操業
です。
なので、商品の人気があるうちはいいのですが、人気が無くなってくると純資産額も減っていくことになります。
そうなると、配当金が順調に出せなくなり、減配をし始めると、人気も急落し、基準価額も下がり、気が付けば、元本割れを起こしてしまうと言う結末になります。
なので、毎月配当金の出る投資信託のいい話だけを信じて購入すると、気が付けば元本割れが起き、大変なことになってしまう方が多く言うのも事実です。
毎月配当金のデメリットは
上記でも記載しましたが、毎月配当金の出る投資信託は、年間の配当金が10%や20%などと言うものがざらにありとても魅力的です。
しかし、受け取れる金額が多ければ、必ずそこには問題がありますので気を付けて下さい。
世の中には、ハイリスク・ハイリターンやローリスク・ローリターンの商品はありますが、
ローリスク・ハイリターン
の商品は存在しないということを心がけるべきです
特に、毎月分配金の投信信託には、下記のようなデメリットがあるので注意が必要です。
■元本割れを起こす確率が高い
■配当金が減配するリスクがある
■再投資しても複利の効果が少ない
■ハイリスクな商品が多い
■手数料が高い
どのような投資信託がお勧めか
これは、過去のブログでも記載していますが、とにかく手数料が安い商品で配当金を出さない商品を選んでください。
我々は、投資をするときにお小遣いが欲しいのではなく、最終的に運用していたお金が増えていれば良いということになります。
その為、分配金を出すような商品は、純資産額がたまらず、基準価額も上がりません。
なので、配当金が出ない商品で基準価額が右肩上がりの商品を購入するべきです。
なので、購入するのであれば、
■手数料がとにかく安い
■基準価額が上昇している
■純資産額が上昇している
商品を購入すべきです。
手数料に関しては、購入手数料や売却手数料のないノーロードの商品を選んでください。
特に、信託報酬が少ない商品を選んでください。
この条件で検索すれば、必ずと言っていいほど、毎月分配金のような商品は出てきません。
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なので、とにかく
■手数料が安く
■基準価額・純資産額が上昇している
の商品を購入して下さい。
最後に:毎月分配金の出る投資信託は年金の代わりにはなりません
どうでしたか?
毎月分配金の出る投資信託は年金の代わりにはなりません
に関して記載しました。
よく言われる話になりますが、投資には
ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンの商品は存在しますが、
ローリスク・ハイリターン
の商品は存在しません。
その為、毎月高配当が出る投資信託にも何かあると考えるべきです。
要するに、高額の配当金が毎月もらえるとしても、そのお金がただ自分の元本を切り崩している商品では全く意味がありません。
実際に売却しようとしたときに、元本が割れているようでは全く意味がありません。
また、配当金もいつ減配されるかもわかりません。
要するに配当金は、保障されている物ではありませんのでいつ減配と言うことになるかもわかりません。
減配をされた瞬間に、人気が無くなり、純資産額が激減し、基準価額も右肩下がりに下がっていきます。
商品を売り込む販売員はいい事しかいいません。
なので、
銀行の配当金より運用効率が良いですよ!
年金以外の収入になります!
などの甘い言葉に騙されず、悪質な商品に手を出さないことを心がけて下さい。
何度も言いますが良い投資信託は、
■手数料が安く
■基準価額・純資産額が上昇している
の商品になりますので、投資信託で運用を考えているのであれば、じっくりと何を買うべきかを自分で考え購入して下さい。
最終的には、投資は自己責任です。
あの人が「良い商品」と言ったから「人気があるから」などの安易な理由では決して購入しないで下さい。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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