今回の記事は、
2022.4から年金の繰下げは75歳に変更。年金増額率は84%
と言う記事になります。
今回の記事は、2022.4月に開始される年金の繰下げ支給が70歳から75歳に変更されますと言う記事になります。
元々、年金の繰下げ支給は、65歳から70歳までの間で支給期間を繰下げることができ、1ヵ月繰下げると、将来受給できる年金額が0.7%増額されます。
その為、65歳から70歳に変更すると、70歳から受給する年金は、65歳から受給できる年金は、42%増額することができます。
また、2022.4月から変更される繰下げ支給を65歳から75歳に変更した場合は84%の増額することが可能です。
しかし、年金を繰下げることで、将来の年金額を増額されますが、実際に75歳から年金の繰下げ支給を行うことが良い事なのかに関して記載します。
詳細は以降に記載します
以降目次です。
前回までの記事は、
スガノミクス発動:定額給付金は5万円?それとも15万円?
と言う記事になります。
今回の記事は、スガノミクス:定額給付金は5万円なのか15万円なのかに関して記載します。
過去に、10万円が再給付されるか?と言う記事も記載していますので確認してみて下さい。
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2020.10.14に自民党の一部の議員から国民一律5万円の定額給付金を盛り込んだ追加経済対策(40兆円)を求める要望書を菅首相が受け取った旨の報道がありました。
菅首相が就任当初は、特別定額給付金:10万円のおかわり、スガノミクスなどと騒がれていました。
また、自民党の細野豪志議員は、定額給付金に関して、15万円という話をTwitter上でツイートしたこともあり、再び、定額給付金の再交付が熱を帯びてきたという記事になります。
記事の内容に興味を持たれましたら下記の記事を確認してみて下さい。
また、前回までの記事も気になるものがあれば、こちらもよろしくお願いします。
前回の記事
年金の繰上げ・繰下げ支給とは
まず、年金の繰下げに関して記載する前に、同じような支給方法の繰上げ支給と言うものもあります。
なので、年金の繰上げ支給、繰下げ支給に関して簡単に記載します。
年金の繰上げ支給
年金の支給年齢は、通常は65歳から年金を受給することができます。
しかし、年金を受給するにしても本来65歳から受給できる年金額を減額することで年金支給開始年齢を繰り上げることが可能です。
これを年金繰上げと言い、65歳から60歳まで繰上げて年金を受給することが可能です。
減額率は、1ヵ月繰上げることで、0.5%減額されます。
その為、年金受給年齢を60歳に変更した場合、30%を減額されることになります。
しかし、2022.4からは減額率が0.5%から0.4%に変更されることから、最大24%の減額幅になることになります。
その為、年金の繰上げ支給を行うのであれば、2022.4から実施したほうがお得と言うことになります。
年金の繰下げ支給
繰上げ支給の逆になりますが、65歳から受給できる年金額を繰下げることにより、1ヵ月で0.7%増額することが可能です。
その為、年金を70歳から受給しようと言った場合、65歳から受給年金額から42%増額することなります。
年金受給年齢に関しては、2022.4から70歳から75歳に変更されます。
その為、70歳からの増額率は、42%でしたが、75歳まで繰下げ支給を行った場合、84%の年金を増額することが可能になります。
なので、年金の繰上げや繰下げ支給を行うのであれば、2022.4月からがお得になるのかもしれません。
それでは、素直に年金受給年齢を引き下げたほうがお得なのかと言うとそうではありません。
その理由を以降に記載します。
繰下げ支給のデメリット
まず、上記で記載したように年金の繰下げ支給に関して言えば、年金額が増額するメリットがあります。
しかし、年金受給年齢を75歳まで繰下げても良いと考える人は一体どれくらいいるのでしょうか。
要するに75歳まで、ばりばり、働かせ、「75歳以降は年金でどうぞ」と言う世の中ならば、年金を繰下げることも意味があるのかもしれません。
しかし、日本人の平均寿命は、
男性:82歳
女性:87歳
とデータが出ています。
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上記の事を考えて、年金受給額を75歳に繰下げる必要があるのかは正直疑問を感じます。
また、日本人が健康的生活できる年齢(健康寿命)は
男性:72歳
女性:75歳
となっており、とても、75歳までの繰下げを行うことで年金を増額させるということのメリットが考えられません。
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要するに体が動かなくなってきているのに、年金を多く受給できたとしても、正直嬉しくないと言うことが分かります。
また、3日前の記事でしたが、年金の繰下げ支給を行うと91歳以降でないと70歳支給を上回れないと記事が出ていました。
長生きできればいいのですが、91歳以降と言われると正直75歳まで繰下げる必要があるかは全く疑問です。
それでは、年金の繰下げ支給は、必要が無いのかと言うとそうでもないのです。
中には、得する方もいるので、以降にどうすれば得をするのかを記載してみます。
繰下げ支給は必要なのか
上記で記載したように年金の繰下げ支給を行えば、最大84%の年金を増額させることができます。
この金額は非常に魅力的な金額でありますが、では、年金も受給せずに無職の状態で75歳まで言うことはできるのかと言えば、そのようなことはありません。
その為、なんらかの仕事をする必要がありますが、
上記で記載したように
健康寿命や平均寿命を考慮すると、本当にそこまで働かなければいけないのかと疑問が出てきます。
将来受給できる年金額を増やすために、鞭を打って働くのは非常につらいことです。
ですが、ここで考えを変えてみます。
夫婦の方で、旦那さん老齢厚生年金をかなりもらえる方や企業年金を受給できるので旦那さんの年金額でも生活が出来ると言う方は、是非
奥さんの年金を繰下げ支給することを考えてはどうでしょうか。
要するに、奥さんが、専業主婦の場合、年金を受給できたとしてもそれほど多くの年金を受給することはできません。
国民年金の満額の金額を考えると、78万円ですので、旦那さんにもしものことがあった場合は、老後は少ない年金だけになる可能性があります。
旦那さんが亡くなった場合は、遺族厚生年金を非課税で受給(旦那さんの厚生年金部分の3/4)できますので、問題が無いのかもしれません。
遺族年金に関しては、過去の記事がありますので興味がある方は確認してみて下さい。
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上記のことを考慮すると
旦那さんは、65歳から年金を受給する
奥さんは、65歳以降に年金の繰下げ支給を申請する
奥さんの年金額が、年間:78万円の場合、下記の金額になります。
70歳まで繰下げると111万円 月額:9万円
75歳まで繰下げると144万円 月額:12万円
※小数点以下の金額は、四捨五入しています
男性と女性の平均寿命では、
男性:82歳
女性:87歳
となり、5歳離れています。
そのことを考えると、約5年間は、自分の年金+旦那さんの遺族厚生年金での生活になりますので、奥さんの年金額を増額することをお勧めします。
今後の年金受給年齢に関して
皆さんが、ご存知かどうかはありますが、会社員の方の定年は60歳から徐々に変わって行っていることをご存知でしょうか。
現在、会社員の定年退職が60歳(色々ありますが)となっています。
しかし、会社の定年の年齢に関しては、2025年までに着々と60歳から65歳までに変更がされて行っています。
会社の規則をよく確認してみて下さい。
あ!変わっているなどと言う方がいるかもしれません。
要するに、2025年に全ての希望者を65歳まで継続雇用することが企業に義務付けを行っています。
義務ですので、2025年になると、定年は廃止されているか65歳に変更されていることになります。
しかし、2020.3.31に国会で可決された「70歳定年法」とも言われている法案が、2021.4月から企業の定年に関して、65歳から70歳までに変更できるように努力義務となりました。
要するに、これからの社会は、定年が65歳となり、さらには、定年が70歳と言う時代がやってくると言うことになります。
そうなると、年金の受給年齢も、現在は65歳となっていますが年金受給年齢が70歳と変更になり、
年金の繰上げが65歳から70歳まで
年金の繰下げが70歳から80歳まで
と言う時代になるのかもしれません。
そうなると、正直、死ぬまで働けと言われているような時代になるのかもしれません。
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最後に:2022.4から年金の繰下げは75歳に変更
どうでしょうか?
「2022.4から年金の繰下げは75歳に変更。年金増額率は84%」
に関して記載しました。
年金の繰下げ支給は、繰下げれば繰下げるほど、将来受給できる年金額は増額していきます。
金額だけを考えれば、物凄く得のような気がしますが、人間、一体何歳まで生きられるのかは分かりません。
分からない状態で、年金の繰下げ支給などの制度を無暗に申請するのは考え物です。
それならば、年金額が減額されてもいいので、年金の繰上げ支給を行ったほうが得なのかもしれません。
上記にも記載しましたが、
旦那さんの将来の年金額に余裕があると言う夫婦であれば、奥さんの分の年金を繰下げ支給をすると言う運用は良いのかもしれません。
「繰下げるべきか」、「繰下げないべきか」に関しては、一度ゆっくりと夫婦で会話してみたほうが良いかもしれません。
また、社会保険などをすべて廃止し、全国民に毎月7万円を支給すると言いうベーシックインカム制度などの話も聞こえるようになってきています。
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このような状況下を考えると、我慢して、年金の繰下げ支給を行うよりも、これからどうなっていくか分からないのであれば、もらえる物はとっとともらうと言う考えで
年金の繰上げ支給を申請したほうが良いのかもしれません。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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