今回の記事は、
専業主婦:年金だけでは最低限な生活も困難。老後の資産運用はどうすればよい?
に関する記事になります。
今回の記事は、暗い話になりますが、夫婦(専業主婦)で老後生活をするときに年金のみの収入では、最低限な日常生活(22.1万円以下)を送ることが困難な状態になります。
その為、老後に最低限な日常生活を送る場合でも、ある程度の貯蓄が必要です。
また、平均寿命を考えると、女性が長生きすると言うデータがでており、奥さんは、旦那さんよりも5~6年長生きすることになります。
その為、奥さんは、一人での年金で生活をすることになり、一人で生活する場合、奥さんは自分の年金のみで生活を送ることになります。
そうなった場合、老後の生活は、かなり生活は厳しいものになることが想定されます。
1人になってから、老後の資産が無いと言ってもあとの祭りです。
その為、今のうちから老後の資産運用を心がけ年金以外の収入源を用意しなければいけないということを検討する必要があります。
詳細は以降に記載します。
以下目次です。
前回までの記事は、
国民年金:納めたほうが得をするのか?何歳で元が取れる?【年金】
に関して記載しました。
記事の内容になりますが、国民年金は収めたほうが得なのか?また、収めた場合どれくらいで元が取れるのかを記載しています。
国民年金は、20歳~60歳までの方は、得か得でないのかにかかわらず納める義務があるので納めなければいけません。
国民の義務等は、置いておきますが、得するものかとどうかと問われれば、
私の私見ではありますが
とても良い商品と言う答えになります。
また、元がいつ取れると言う話になれば、75歳で元が取れ、長生きすればするほど得をする年金です。
とても個人年金では、かないません。
国民年金は、掛け金が少ないので、受給できる金額も少ないところが難点ではありますが、国民年金はとても良い商品ですので、
年金は自分で運用するだの言わず、大人しく収めることをお勧めします。
上記の通り、国民年金はとても良い商品ですので、国民年金を未納している場合は、是非、任意加入制度などを利用し、未納状態を解除することをお勧めします。
記事の内容に興味を持たれましたら下記の記事を確認してみて下さい。
また、前回までの記事も気になるものがあれば、こちらもよろしくお願いします。
前回の記事
現状の専業主婦の方の老後収入は?
まず、専業主婦の方の老後の収入は、基本的に老齢基礎年金と言う方が大半と思われます。
専業主婦の方は、結婚をする前に会社でお勤めしていた方が多いと思いますので、老齢基礎年金以外に老齢厚生年金も受給できる方が多いのではないでしょうか。
しかし、今回は、老齢厚生年金は置いておいて、老齢基礎年金だけで生活が可能なのかを考えます。
通常、老齢基礎年金を満額受給するといくら受給できるかと言うことになりますが、20歳~60歳までの間に未納期間が無ければいくらになるかご存知ですか?
老齢基礎年金の額は、インフレ率なども考慮している為、毎年、年金額が変わりますが、基本的には、年間:約78万円を受給することができます。
月額で受給できる金額は、65,000円になります。
上記の金額は、あくまでも国民年金の満額の金額です。
それでは、国民年金:女性の平均受給額(H30)はいくらになるかと言うと
53,342円
を受給しているということになり、満額で受給されている方は少ないようです。
専業主婦の方が一体、年金受給額をいくら受給しているのかに関しては、過去のブログ記事にも記載していますので興味を持たれましあたら確認してみて下さい。
◆◆◆ 過去の記事 ◆◆◆
夫婦での年金受給額
専業主婦の方は、夫婦で生計を立てていますので、将来受給できる年金額も
自分の老齢基礎年金
旦那さんの老齢厚生年金
で生活することになります。
それでは、夫婦での年金受給額がいくらになるかと言うと
H30年での平均受給額になりますが
男性(会社員) :163,840円
女性(専業主婦): 53,342円
となり、合計:217,182円を月額で受給することになります。
夫婦で年間2,606,184円を受給することになります。
なので、税引き前の金額ではありますが、月額:217,182円であれば、何とか生活が出来るのかもしれません。
◆◆◆ 過去の記事 ◆◆◆
生命保険文化センターが行った意識調査のデータ(令和元年)に「老後夫婦でかかる最低限な日常生活費」の金額があります。
そこには、老後夫婦でかかる最低限な日常生活費は:22.1万円となっており、老後の年金額:217,182円を考慮すると若干年金額が少ない状態となっています。
なので、今までの貯蓄(退職金など)を切り崩していけば何とかなる金額なのかもしれません。
しかし、上記の22.1万円は、最低限な日常生活費ですので、贅沢な生活はできません。
また、65歳を過ぎてからも節約で切り詰めた生活を送らなければいけないのかと思うと憂鬱な気持ちになってしまいます。
◆◆◆ 過去の記事 ◆◆◆
旦那さんが亡くなった場合
上記で算出した金額は、あくまでも夫婦の時の年金額になります。
ここからは、暗い話を記載します。
日本人の「平均寿命」と「中央値」がどれくらいかと言うことになりますが
性 別 |
平均値 |
中央値 |
男 性 |
82歳 |
84歳 |
女 性 |
87歳 |
90歳 |
※年齢は、四捨五入しています
日本人の寿命を見ると奥さんは旦那さんよりも5歳~6歳は長生きするデータになっていますので、奥さんのみの年金で生活が送れるかと言うことも考える必要があります。
◆◆◆ 過去の記事 ◆◆◆
それでは、旦那さんが亡くなった場合、奥さんの年金事情はどうなるのかと言うと
奥さんの老齢基礎年金
旦那さんの遺族厚生年金
で生活することになります。
それでは、「旦那さんの老齢厚生年金」がどれくらい受給できるのかと言うと
旦那さんの老齢厚生年金の3/4を受給することになります。
下記に簡単な例を記載しますが、
旦那さんの年金額が16万円
年金額の内訳を下記の内容で考えると
老齢基礎年金:6.5万円
老齢厚生年金:9.5万円
の場合、
老齢厚生年金が9.5万円の為、9.5万円の3/4の金額である、71,250円を奥さんの年金額とは別に受給することになります。
その為、奥さんは、
老齢基礎年金:53,342円(平均額)と遺族厚生年金:71,250円の124,592円を月額に受給することができます。
遺族年金に関しては、過去に記事を書いていますので興味を持たれましたら下記のリンクから確認してみて下さい。
◆◆◆ 過去の記事 ◆◆◆
仮に、奥さんの老齢基礎年金が満額の場合(20歳~60歳までに未納期間なし)、65,141円(令和2年)を受給できますので、満額の場合は
老齢基礎年金:65,141円(満額)と71,250円で136,391円を月額に受給することができます。
なので、老齢基礎年金が満額出ない方は、60歳から任意加入制度を利用し国民年金の未納部分の支払いをしてみてはどうでしょうか。
任意加入制度に関しては、過去に記事を記載していますので確認してみて下さい。
◆◆◆ 過去の記事 ◆◆◆
専業主婦の方の老後資金総括
どうでしょか
実際に、住んでいるところが持ち家などであれば問題ないのかもしれませんが、かなり、質素な生活をしなければいけないのかもしれません。
生活が可能かに関しては、人それぞれですが、かなり厳しい生活を強いられるのかもしれません。
老後は、夫婦で旅行三昧などと言う生活は、かなり夢の話なのかもしれません。
それでは、どのようにすれば、老後はお金に苦労もせずに、夫婦で旅行などを楽しめる生活が送れるようにするためには、どうしていくべきかを以降に記載していきます。
上記では記載できませんでしたが、年金には、家族手当のような加給年金の制度もあります。
これは、全ての方がもらえるわけではないので、受給有無は確認してみて下さい。
◆◆◆ 過去の記事 ◆◆◆
老後までにどのような準備をすればよいか
上記にも記載してきましたが、老後生活の収入源を年金だけにしていれば、質素な生活は可能でありますが、豊かな生活は送れません。
上記の計算は、あくまでも、2020.4月で受給できる年金額で計算しているので、私たちが老後を迎えた時には、もっと年金額が減額しているかもしれません。
そうなってしまっても問題が無いような資産作りを行っていく必要があります。
まずは、どうしようと考える前に
自分たちの年金額はいくらになるのかを調べて下さい。
上記の金額は、あくまでも、老齢基礎年金の満額で受給できる金額です。
また、老齢厚生年金に関しては、H30時点での平均額を記載しただけです。
なので、まずは、下記の2点を確認して下さい。
老後の収入源を確認する
自分たちの生活水準を知る
上記で金額が足りない場合は、どのように足りない金額を工面していくのかを考えて行けばよいです。
足りない金額を65歳までに集めるのではなく、65歳以降も資金を運用することにより資産を増やすことを考えて下さい。
老後の収入源を確認する
まずは、自分たちが受給できる年金額を確認して下さい。
年金額の確認は、日本年金機構にログインし自分の年金額を算出することができます。
自分の年金額を確認した後は、旦那さんが受領できる年金額も確認してみて下さい。
また、旦那さんに関しては、会社によっては下記の金額を受給できる方もいますので確認してみて下さい。
会社の退職金
企業年金の有無
会社制度での貯蓄(財形、持ち株など)
また、上記以外にも、個人の年金など加入している場合は、どのような金額を受給できるのかを確認してみて下さい。
自分たちの生活水準を知る
次に、通常の現状で構いませんので、出費額を確認して下さい。
普段の生活費がどれくらい必要か(夫婦で)
老後のイベントごとはあるのか(子供や孫、家のリフォームなど)
上記で確認した受給額と老後に使用する生活費やイベント代を差し引きどれくらいの金額が足りなくなるのかを確認する。
足りない金額とプラスアルファ(夫婦のレジャー費など)を目標とし資産運用運用をするようにしてください。
やみくもに、資産を運用しようとしても、目標額が分からないとどれくらい貯蓄するべきなのかもわからず、心配する毎日が続いてしまう為。
将来いくら必要なのか確認する
必要金額を目標にし、下記運用で資産運用を検討する
旦那さんには、
節税効果の高いiDeCo(イデコ)に加入
つみたてNISA
会社制度での貯蓄制度(財形、持ち株など)があれば、加入
上記でも余裕があれば個人年金に加入
◆◆◆ 過去の記事 ◆◆◆
奥さんに関しては、
つみたてNISA
上記でも余裕があればiDeCo(イデコ)を加入
さらに余裕があれば個人年金に加入
◆◆◆ 過去の記事 ◆◆◆
最後に:専業主婦:年金だけでは最低限な生活も困難
どうでしょうか?
「専業主婦:年金だけでは最低限な生活も困難。老後の資産運用はどうすればよい?」に関して記載しました。
専業主婦の方の老後の年金事情をまとめてみました。
夫婦で受給できる年金額に関してもかなり、思っていたほど多くはなく何とか生活できるという感じではないでしょうか。
また、男性と女性では、女性が長生きすることはデータから現れています。
奥さんが一人になった場合、受給できる年金額で生活が可能かと言うとかなり厳しいのかもしれません。
そのような場合に、年金以外の収入源を何ら頭用意しておくことも必要です。
それが、投資信託などで運用をするのか
株式などの配当金で毎年お小遣いをもらうようにするのか
など、今のうちから資産運用をしておく必要があると思います。
正直、歳を取ってから資産運用をした場合、失敗する可能性が高く、失敗した場合、資産が半減してしまった場合、目も当てられません。
なけなしの退職金が減額してしまってからでは、非常に遅いので、今のうちから投資を行うことで、金融リテラシーを向上させることが必要です。
何度も言いますが、老後は、年金がいつ減額されるか分かりません。
そのような状態で、年金のみで老後を過ごすと言うプランは非常に危険です。
なので、老後になっても年金以外の収入源を今のうちから用意しておくことをお勧めします。
皆さんは、どのように思いましたか?
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