今回の記事は、
ポンジ・スキーム:投資詐欺に引っかからないためには
に関する記事になります。
この頃、ニュースの報道を見ていると、投資詐欺(ポンジ・スキーム)に有った方を見ていると、
■なぜ、こんなに怪しい商品を購入したのか?
■なぜ、詐欺被害の金額が高額なのか?
と言うことを思ったことはないでしょうか。
このポンジ・スキーム(投資詐欺)と言う用語をGoogleで検索すると色々と、この詐欺の全容が分かります。
「金融知識の少ない方」や「人の好いお年寄り」などが騙されてしまうのだろうと考えさせられます。
それでは、ポンジ・スキームとは、どのような詐欺なのか。
そして、どのように騙されて、また、投資詐欺に引っかからないためには、どのような行動を心がけていくべきかを以降に記載しています。
詳細は以降に記載します。
以下目次です。
目 次
前回の記事
ポンジ・スキームとは
まず、ポンジ・スキームとは何なのかと言うと投資詐欺の一種になります。
このポンジ・スキームの名前の由来になりますが、
まずは、ポンジになりますが、約100年前に投資詐欺を行った、アメリカのチャールズ・ポンジが名前の由来となります。
スキームに関しては、「体系的な計画」と言う単語のスキームが付いたものになります。
その為、この詐欺は古くからある古典的な詐欺となり、高配当、高利回りをうたい出資者から現金を巻き上げる投資詐欺の一種になります。
通常の出資になりますが、出資者から現金を集め、運用を行い、その利益を出資者に配当金として還元します。
しかし、このポンジ・スキームでは、
■出資者からお金を集めたいだけ集め
■運用は一切せず
■出資者から集めたお金を、出資者に配当金と偽り渡す
と言うことをする投資詐欺です。
出資者は、実際に、配当金が受け取れるので、最初の内は詐欺とは判断できません。
その為、徐々に詐欺師を信頼することで、多額の現金を出資(多くの配当金を受取ろうとし)してしまい気が付けば被害額が拡大していると言う悪質な詐欺になります。
このような詐欺が多い為、日本人には投資にはあまりいい印象がないのかもしれません。
しかし、このような投資詐欺には、ある程度の金融リテラシーがあれば、防げるものでもあり、日本人の金融リテラシーが低いと言うことも否めません。
ポンジ・スキーム詐欺の例
実際に、ポンジ・スキームとは、具体的にどのような詐欺なのかを以下に記載します。
まず、詐欺者Aは、出資者Aに下記の内容で出資者Aに投資を勧めます。
投資内容は以下の通り
■出資金額には年利20%の配当が出る
■元本保証
出資者Aは、投資の内容には、胡散臭かったが100万円を詐欺者Aに渡し運用を開始する。
出資者A |
|
詐欺師A |
100万円 被害100万円 |
→ |
100万円を受取る
|
●1年後
運用で発生した利益と言うことで詐欺者Aから配当金の20万円が出資者Aに渡される。
出資者A |
|
詐欺師A |
20万円 被害80万円
|
← |
配当金:20万円
|
出資者Aは、実際に配当金が入ってきたことで、この詐欺者Aを信じてさらに運用の資金をプラスして支払うことをする。
■詐欺者Aを信頼し出資金を増額
+1,000万円
被害額1,080万円
■知人を紹介
出資者を増やしていく
●2年後
運用で発生した利益と言うことで詐欺者Aから配当金の220万円が出資者Aに渡される。
出資者A |
|
詐欺師A |
220万円 被害860万円
|
← |
配当金:220万円
|
出資者Aは、配当金が入ったことで、
■さらに出資額を増額
+1,000万円
被害額1,860万円
■さらに知人を紹介する
詐欺者Aは、この時点でさらに出資金を巻き上げようと考え、
■出資した金額:2,100万円
に対して、配当金を単利で受け取るのではなく複利をすることを提案する。
※単利:配当金をそのまま受け取る方式
※複利:配当金を元本に加え元本を雪だるま式に増やす方式
要するに出資者Aに配当金を還元せずにもっと元本を増やさないかと持ち掛ける。
このように詐欺者Aは、出資者Aや知人などからある程度、現金を巻き上げたら何も言わず逃げ切ると言う投資詐欺です。
このポンジ・スキームでは、非常に長い期間詐欺実施される為、出資者から詐欺師を信頼させることで多額の出資金をだまし取ると言う悪質な詐欺の一種です。
その為、出資者やその友人が気が付いたときは、莫大な現金をだまし取られるケースが多く非常に被害額が大きくなる傾向になります。
我々がニュースを見た時に、なぜ、そんな詐欺に引っかかるのかと思いますが、
■配当金と言う飴で
■現金を巻き上げ
■知人からも現金を巻き上げる
と言う最悪な詐欺になります。
実際のポンジ・スキーム詐欺では、2008年に逮捕されたナスダック元会長のマドフ氏の事件を思い出す方も多いのではないでしょうか。
主に裕福層をターゲットにし被害総額が日本円で6兆円と言われている詐欺事件です。
被害者には、スティーブン・スピルバーグなどの著名人もおり、日本の企業では、野村證券も被害に遭っています。
金融業界で言えば、ナスダック元会長のマドフ氏は、地位も信用もあるような方なので、金融のプロである野村證券でも引っかかる詐欺だったようです。
投資詐欺に気を付けるべき点
まずは、投資の世界に元本保証などはないと言うことを理解する必要があります。
銀行や国債などは元本保証ではありますが、会社や銀行、国が元本を保証しますと言われても
■国がデフォルト(破産)しない
■会社や銀行が倒産しない
とはいえず、特に、会社が倒産した場合は、元本保証をしてくれる保障はありません。
また、銀行に関しても1銀行1千万円までしか保証(ペイオフ)してくれませんので、1千万円以上の預金は保証の範囲外になります。
次に注意が必要なものは、運用利回りがやたらと高い商品には気を付ける必要があります。
投資王と言われている米国のウォーレンバフェット氏でも約20%の運用利率と言われています。
バフェット氏でも約20%の運用利率ですので、その辺の会社や個人に20%以上または同等な運用利益が出せるわけがありません。
仮にバフェット氏の運用利回り20%を元本100万円で運用(複利)した場合、30年後には、預けた元本が2億3千万円となります。
この話を聞いて、どう思いますか?
このようないい話があるわけもなく、また、このようないい話が、なぜ自分に来たのかを良く考えるべきです。
また、バフェット氏も
■誰がカモか分からなければ、そのゲームでは、自分がカモ
と言う名言を残しています。
これは、私の私見になりますが、運用利回りが10%を超える物は注意と考えて下さい。
世の中は、ローリスク・ハイリターン①の商品は、ありませんし、このような商品は、詐欺やポンジ・スキームだと考えても問題ありません。
さらに、ハイリスク・ローリターン④の商品(私の私見ですが外貨建て保険など)は、金融リテラシーのない方をカモにした悪徳商品です。
次に、投資する物や勧誘して来る人が何者かを調べる必要があります。
現在は、ネットが普及していますので
■どのような投資をする商品なのか?
■商品の運用内容は?
■勧誘して来る人の勤めている会社は?
などは、最低限、投資をする前に、確認する必要があると考えます。
投資を行う人が良く言いますが、投資する商品の内容が「良くわからないものには投資をしない」と言われています。
せっかく自分で出資する資産の為、運用するのであれば、納得できる物に投資をしたいと考えています。
特に知人を紹介するように言われた場合は、要注意です。
何かあった場合、その人との信頼関係にもひびが入ってしまいます。
最後に:投資詐欺にかからない為には
どうでしょうか?
ポンジ・スキーム:投資詐欺に引っかからないためには
に関して記載しました。
テレビを見ていると投資詐欺に会っている方をニュースで見ることがあります。
なぜ、こんな胡散臭のいものにお金を預けるのだろうか?と考えてしまう報道を耳にします。
このポンジ・スキームと言う詐欺をよくよく調べてみると、なかなか人の心をついたことを行い、お金をだまし取ろうとします。
最初は、信用が無いので少額で運用を行うが、その後、
■配当金を受取らせ、出資者に「これは本物だと」信用させ
■さらに多額の出資を行わせ、知人も紹介させる
ことを行い、さらに、ある程度、現金を巻き上げたら、「逃亡」、又は、「会社を倒産させる」ことをする詐欺です。
その為、このような詐欺被害にはあいたくもないですし、人間関係も壊したくはないものです。
上記までのことを考えれば、自分自身の身は自分で守らなければいけなく、ある程度の金融リテラシーを向上させ詐欺に会わないような知識を身に着けたいものです。
そもそも、なぜ、この儲け話は私のところに来たのだろうか?と言うことを考えていければ、詐欺などには極力合わないのかもしれません。
何度も言いますが、ローリスク・ハイリターンの商品は詐欺
と考えて問題ありませんし、特にハイリターンにもかかわらず元本保証されるなどと言う商品はまずありません。
皆さんは、どのように思いましたか?
コメントがあれば、よろしくお願いします。
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趣味で始めたFPの資格取得からブログを書き始めました。
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本記事は、2022.5.5に変更を行っています。
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