【年金】国民年金の方は必見。どうすれば年金が増える?国民年金基金とは - Happy old age(幸せな老後)
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【年金】国民年金の方は必見。どうすれば年金が増える?国民年金基金とは

横浜
夜の横浜

1.はじめに


今回は、国民年金基金に関しての記載になります。

国民年金基金制度とは
《国民年金基金のHPから引用》

国民年金法の規定に基づく公的な年金であり、国民年金(老齢基礎年金)とセットで、自営業者など国民年金の第1号被保険者の老後の所得保障の役割を担うものです。


難しいことが記載されていますが、要するに自営業の方にもサラリーマンや公務員の方と同じように老後のお金を保障してくれる制度です。

今回の記事は、赤の点線で囲っている国民年金基金が対象になります。


年金の階層構造


第1号被保険者の自営業の方と第3号被保険者の専業主婦の方は、国民年金のみです。

第3号被保険者の方は、旦那さんが第2号被保険者で、厚生年金に加入されていますので、ある程度の保障はされています。

また、加給年金や振替加算の恩恵があります


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しかし、第1号被保険者の方(自営業やフリーランス)は、年金階層部分は、1階部分のみです。

サラリーマンや公務員は、厚生年金・共済年金(2階部分)で保障されている為、老後の年金は、国民年金のみの方よりも保障されています。

なので、自営業の方は、2階部分の保障がありませんでした

その為、自営の方にも厚生年金と同様の保障制度をつけたもが国民年金基金制度になります。

第1号被保険者の上乗せ年金として設立された制度になります。

H3年に国民年金基金が設立しています。

ただし、サラリーマンや公務員は、給料から厚生年金の保険料は、自動で引かれますが、自営のかたは、引かれません。

なぜなら、国民年金基金は、自ら加入する申請をしなければいけないのです。

なので、国民年金のみで心配をしている方は、加入を検討してみてはどうでしょうか。




2.国民年基金の詳細


国民年金基金は、上でも記載しましたが、第1号被保険者の2階部分の保障をする為の年金であり、種類は下記の2種類に分かれます。

全国国民年金基金
国民年金 第1号保険者で、住所や職種に問われません。

職能型国民年金
3つの職種別(歯科医、司法書士、弁護士)に分かれている。


(1)加入できる資格のある方


・国民年金の第1号被保険者
 (20歳~60歳未満)

国民年金の任意加入者
 (60歳~65歳未満)
 
上記の条件を満たしていても、下記の方は、加入できません。

第1号被保険者であっても、保険料免除者、保険料滞納者

付加年金を納付している第1号被保険者


(2)掛け金に関して



確定拠出年金(個人型)※iDeCoと併用で、年額:816,000円(月額:68,000円)であり、全額社会保険料控除の対象になります。

国民年金基金の加入は口数で、

年齢が50歳以下の場合は、1口目は2種類の終身年金の中から選択でき

2口目以降は、2種類の終身年金に5種類の確定年金を加えた計7種類の中から選択することが可能です。

掛け金の額は選択した給付の形で、加入口数、加入時の年齢に男女別によって異なるようです。


(3)給付の種類



給付に関して2種類に分けられます。

老齢年金
全額が公的年金等控除の対象
支給額は、加入の口数で異なる

遺族年金
遺族一時金は金額が非課税


(4)メリットとデメリット



国民年金基金加入に関しては、メリットもデメリットもありますのでよく確認してから加入を検討して下さい。

(a)加入のメリット

少ない金額から始められます

所得税や住民税が軽減される

将来受け取れる受給額が決まっている

※国民年金基金のWebで、年金額シミュレーションができます

終身年金の設定が行える

加入するときの運用利回りが確定する

(b)デメリット

受給金額が決まっている為、インフレが発生した場合、大きな損をする可能性がある

お金の引き出しができない

一度入ると任意での脱会はできません

また、次の場合は、強制的に脱会になります。

就職し、第2号被保険者になった場合

扶養に入り、第3号被保険者になる場合

上記の場合は、その際も支払ったお金は年金のみで戻ってきます。

また、加入するときに運用利回りが確定するため、加入時期によっては損をしたと思う時があります。




3.まとめ



国民年金基金の運用利回りは、現時点(令和2年)で1.5%だそうです。
これは、あくまでも金額と運用利率のみで計算します。※机上計算です。

例:国民年金基金
・月額2万円
運用利回り:1.5%
預け期間:20年


上記で、運用した場合は、最終的に5,549,680円になります。

次は、iDeCoで運用した時(運用利率は、よく言われている4%を使用します)

例:iDeCo
・月額2万円
・運用利回り:4%
・預け期間:20年


上記で、運用した場合は、最終的に7,146,739円になります。

運用利率がどうなるかはわかりませんが、iDeCoの運用がうまくいけば、差額+1,597,059円となり、iDeCoのほうが得になります。

しかし、iDeCo(イデコ)は、あくまでも投資です。元本保証でもありません

運用利回りが4%になる可能性があれば、-4%になる可能性もあります。

-4%ですと、3,347,985円となり、元本:4,800,000円(2万円を240ヵ月分)から見ると、-1,452,015円のマイナスになります。

国民年金基金は、マイナスにはなりませんが、iDeCoは、元本割れになる可能性もあり、どちらが良いかは、考え物です。

上記を考えるとリスク分散の考え方の1つになりますが、分散投資(国民年金基金とiDeCoの併用)で運用することを検討されてはどうでしょうか。

また、夫婦の場合は、

旦那さんが、月額の上限である68,000円を国民年金基金+iDeCoで併用

奥さんが、付加年金+iDeCoで運用はどうでしょうか。

夫婦で、月に68,000円×2+400円(付加年金)=136,400円は正直辛そうですが、限度額の金額でなく、生活に支障のない金額で運用していただければと思います。




簡単に計算しますが

限度額の68,000円を1.5%の運用利率で、40歳から60歳の20年間運用を行うと、18,868,912円受給できることになります。

「これを夫婦で実施すると?」と思うと、老後でお金の心配は必要なさそうです。

株や投資の運用利回りは、4%などの話もあります。

上記の4%の理論で、

限度額の68,000円を4%の運用利率で、40歳から60歳の20年間運用を行うと、24,298,912円となり、「2,000万円問題?」と言える状態になりそうです。

上記は、あくまでも机上計算です。ここまでうまくはいきませんし、今後の経済もどうなるか不明です。

しかし、リスクばかり考えても、何も始まりません。

確実な、運用利回りの国民年金基金にするか、うまく運用ができるかもしれないiDeCoで行くかは、ゆっくり検討して下さい。


(a)総評

老後のことを考えると下記を検討してみてください。

・国民年金のみでは、老後は心配

・国民年金以外に国民年金基金とiDeCoを併用した運用を検討 

・夫婦の場合は、国民年金基金と付加年金を検討

・iDeCoは、自己責任。リスクを考える投資が必要






記事:はっぴー@happyoldage
趣味で始めたFPの資格取得からブログを書き始めました。
記事の内容に関しては、うそを記述しているつもりはありませんがこれはなどの話があれば、コメントをください。
皆さんの幸せのお手伝いができれば幸いです。

2020.10.22記事の内容変更

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管理者:はっぴー@happyoldage0

老後をどう楽しく過ごせるのか?を考えていた時にFPの資格を目指し、現在は、2級FP技能士を取得しています。

取得した資格を生かせないかと考え始めたのが当ブログになります。記事を書くほど、このまま老後を迎えて問題ないのかと心配してしまいます。老後の資産運用は、若いうちからコツコツと複利効果で資産運用をしていくことがお勧めです。老後はまだ先と考えず、準備を始めませんか?

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