夜の横浜
1.はじめに
年金の平均額に関しては、過去の記事がありますので参照願いします。
過去の記事
H30年度になりますが、国民年金、厚生年金の男女別平均金額は、以下の通りです。
上記は、あくまでも平均です。
極端なことを言えば、100万円を受給している人(1人)と1万円を受給している人(10人)の平均は、10万円です。一人の金額で平均が跳ね上がってしまう現象もあるのです。
なので、年金の平均受給額でなく、実際に受領している人は、いくら貰っている物なのでしょうか。
「平成30年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から年金受給額に対する受給者の割合を見ていきたいと思います。
2.国民年金・厚生年金別の受給額と受給者に関して
(1)国民年金 男女別
(H30)国民年金の受給者数と受給額を男女に記載します。
(a)国民年金(男性)
H30年度の国民年金(男性)受給者に対する年金月額を以下に示す。
上記のH30年度 国民年金受給者(男性)のグラフから見ると、平均は、58,775円ですが、実際に受給している人が最も多くいるところが、6~7万円未満がもっと多い年金受給額になります。
もともと国民年金の満額の受給額は、年額:780,100円なので、月額にすると、65,008円になる為、ほぼ満額を受給している方が多いいのかなと思います。
しかし、7万円以上の方も36万人はいますので年金の繰下げを行い受給された方がいるのかと考えられます。
(b)国民年金女性
H30年度の国民年金(女性)受給者に対する年金月額を以下に示す。

上記のH30年度 国民年金受給者(女性)のグラフ平均は、53,342円ですが、実際に受給している人が最も多くいるところが、6~7万円未満がもっと多い年金受給額になります。
こちらは、男性と比べると、6~7万円未満は最も受給者は、多いいですが、男性が844万人のところ女性は、575万人とすくなく、男性と比べ国民年金を満額で受給している方がすくないのかと考えられます。
満額が少ない理由に関しては、昭和の専業主婦に関しては、年金の加入は、任意ということもあり、国民年金を満額で貰えない方が多くいるのかな?と思われます。
今は、そんなことはないので、今後は、男性同様に満額受給していくのかな?と思われます。
また、7万円以上を受給されている方が142万人と多く男性の3.8倍の人が繰下げ受給を実施しているものと考えられます。
(c)国民年金 まとめ
上記の結果を見ると、平均額は「男性:58,775円」「女性:53,342円」となっているが、実際は、男性、女性も6~7万円未満を受給するかたがもっとも多くいることがわかります。
なので、国民年金の方は、真ん中をとり、男女共に65,000円を受給することが多いのかと考えられます。
(2)厚生年金 男女別
(H30)国民年金の受給者数と受給額を男女に記載します。
(a)厚生年金(男性)
H30年度の国民年金(男性)受給者に対する年金月額を以下に示す。
上記のH30年度 厚生年金受給者(男性)のグラフから見ると、平均は、163,840円ですが、実際に受給している人が最も多くいるところが、17~19万円未満がもっと多い年金受給額になりますので受給額としては、真ん中をとった18万円くらいが妥当なのかと思われます。
19万円以上の受給額になると極端に少なくなっていることがわかります。
また、平均が下げられて原因としては、受給額が1万円未満の方が9万人いるためかと考えらます。
(b)厚生年金(女性)
H30年度の国民年金(女性)受給者に対する年金月額を以下に示す。

上記のH30年度 厚生年金受給者(女性)のグラフから見ると、平均は、102,558円ですが、実際に受給している人が最も多くいるところが、9~10万円未満がもっと多い年金受給額になりますので、真ん中をとった9.5万円がくらいが妥当なのかと思われます。
また、男性と比べ、10万円以上の受給額になると極端に少なくなっていることがわかります。
女性の受給額が少ない主な原因は、出産、子育てなどで、産休、育児休業、時短などで給料受給が下がったことが原因ではないかと考えられます。
なので、未婚の方は、上記のようなことはなく、男性と同様の支給額になるものかと考えられます。
(c)厚生年金まとめ
上記の結果を見ると、平均額は「男性:163,840円」「女性:102,558円」となっているが、実際は、男性が約18万円、女性が約9.5万円を受給するかたがもっとも多くいることがわかります。
なので、厚生年金の方は、下記の受給額を貰っている方が多いいのかと考えられます。
・男性が約18万円
・女性が約9.5万円
(3)夫婦をモデルにするといくら受給できるのか
(a)国民年金夫婦
実際の受領金額のピークを考えると、国民年金の夫婦では下記の通りになるものと考えられます。
・夫婦合計:130,000円
男女共に 65,000円で計算
(b)厚生年金と国民年(専業主婦)の夫婦
実際の受領金額のピークを考えると、厚生年金の夫婦では下記の通りになるものと考えられます。
・夫婦合計:245,000円
男性:180,000円
女性: 65,000円 で計算
しかし、このモデルでは、申請と条件次第では、さらにプラスがあります。
以下は、加給年金、振替加算が受給できる条件で計算しています。
加給年金、振替加算に関しては、過去の記事を参照願います
過去の記事
【例】
男性が65歳になった時に、妻が60歳になった場合
※妻は昭和35年4月2日生まれ
(イ)男性が65歳の時
上記のピーク時の合計:245,000円に加給年金:390,100円(年額)※が受給できます。
なので、加給年金を1ヵ月にすると32,508円※の為、
※加算年休の金額は、改定される恐れがありますので、正確な金額は、日本年金機構のHPの「加給年金額と振替加算」を参照して下さい。
・夫婦合計:277,508円
男性:180,000円 + 32,508円 = 212,508円
女性: 65,000円
上記の合計金額を考えると、厚生年金夫婦より、若干多めの金額になります。
(ロ)男性が70歳になった時
振替加算:20,879円(年額)※が受給できます。
なので、振替加算を1ヵ月分にすると1,739円※の為
※振替加算の金額は、改定される恐れがありますので、正確な金額は、日本年金機構のHPの「加給年金額と振替加算」を参照して下さい。
・夫婦合計:246,739円
男性:180,000円
女性: 65,000円 + 1,739円 = 66,739円
男性が、70歳以上になると、厚生年金夫婦より、若干少なめの金額になります。
(c)厚生年金の夫婦
実際の受領金額のピークを考えると、厚生年金の夫婦では下記の通りになるものと考えられます。
・夫婦合計:275,000円
男性:180,000円
女性: 95,000円 で計算
今回は、女性が厚生年金に20年以上加入していることを条件にすると加給年金、振替加算は受給できません。厚生年金の加入が20年以下の場合は、受給できるかの条件を確認してみてください。
3.まとめ
どうでしょうか。
平均受給額より、実際に受給している金額のほうが多いいことがデータからわかります。
また、厚生年金を受給する夫と国民年金の妻のモデルから考えると下記の金額になります。
・加給年金を受領している間は、
→ 月額:277,508円
・振替加算を受給し始めると、
→ 月額:246,739円
上記の金額を見ると、国民年金のみの夫婦は、手を打つ必要がありますが、国民年金以外の夫婦は、年金2,000万円問題で出てきた夫婦の1ヵ月の出費が26万円だったことを考えると、正直貯蓄なんていらないのではないかと思ってしまいます。
しかし、楽観視は禁物です。
これは、あくまでもH30年度の受給額であり、我々が、受給する時には、もっと減額されます。私の時は、確実に振替加算は貰えませんので。
最後に、貯蓄は行ったほうが良いのでしょうが、そこまで切り詰める必要が本当にあるかは、じっくり考えたほうが良いです。
将来は、もっと住みやすい世の中になっているかもしれませんし。
過去の記事
記事:
はっぴー@happyoldage
趣味で始めたFPの資格取得からブログを書き始めました。
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